2005年09月24日

★2005年9月第4週

[9月25日 リスクの少ない周回コースでトレーニングする。]
(1)博物館便り

今年6月12日の毎週日記でも紹介した、経済産業省が支援する「地域自立・民間活用型キャリア教育プロジェクト」が、9月29日の授業を担当することでスタートする。堺市内の学校で行うのだが近畿経済産業局、堺市教育委員会堺市商工部等からも見学に来られる他、マスコミの取材も入る予定だ。
授業を担当する私は、レーサージャージーに身を固め、子供達の前で堺の自転車産業を代表してシマノが目指している事や、日本の自転車の未来は君たちが自転車をどう活用するかにかかっているのだという話をする。なぜなら自転車の発展は技術革新も重要だが、自転車レースが始まってスピードは増したし、オフロードを走るMTB(自転車でハイキング)という用途の拡大が非常に大きいからである。
自転車は健康に良いという考え方が生まれたのは1950年代以降で、自転車200年の歴史において最近の50年にすぎない。自転車が環境に良いと言われたのは1970年代でこの30年の間にすぎないのだ。
21世紀の自転車の歴史を作るのはこの子供達であることに間違いない。そんな私の思いをも込めて、子供達に自転車の素晴しさ、可能性の高さを伝え、自分たちの自転車を創造して欲しいと願っている。
そして、子供達の自転車に対する想いを高め、「こんな自転車欲しかってん」という新しい自転車の企画案を作り発表してもらう。それを評価するのは私たちの年末から来年2月頃の仕事になる。

(2)通勤サイクリング便り
11月13日のツールドおきなわに向けて通勤時間が長くなった。
つまり少しでも乗る時間を増やそうと泉北ニュータウンの中で、自動車の通行と、信号が少ない7.5km程の周回コースを使って走っている。 同じコースをぐるぐると回るのは楽しくないと言えばそれまでだが、私は気に入っている。
何周回ったかでメーターがなくても距離がわかるし、ペースが落ちてきたかも時計を見ればすぐ解る。何よりも遠くへ行っていないので、何かトラブルがあってもすぐ自宅へ帰り易いので安心だ。そして私が周回コースを好むのはインターバルトレーニングとして大学時代のロード練習を京都宝ヶ池1.8kmの周回コースでやり、その効果もあって全日本アマロードで優勝した良い思い出を持っているからかもしれない。
もちろん私の体力も体形も20歳台の頃とは全く別物だし、同じ練習をしたら体が壊れてしまうのは間違いない。そういう意味で言えばハードなトレーニング目的というより、より安全なリスクの少ないトレーニングとして周回コースを有効に使うのも中年(失礼)サイクリストには良いかもしれない。(中村博司)

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2005年09月18日

★2005年9月第3週

[9月18日 高原の木漏れ日の道を走る]
(1)博物館便り
先週の15日にサイスポを出している八重洲出版が、古い自動車マニア向けに出している雑誌「オールドタイマー」の取材を受けた。
今年2月に寄贈を受けた愛媛県八幡浜市の土蔵で、100年以上眠っていた三輪車の取材が目的である。
この三輪車については、私は欧州で作られたラントン(ランツーン)と考えている。ラントンの現物は3年前に訪問したオランダのナイメーへンにあるベロラマ博物館で見ています。ただこのラントン型は大型の三輪車で手足を使うものであり、今回の三輪車は手だけで駆動するものです。明治初期の錦絵等にもこの三輪車が描かれており、日本に来ていた事は証明されていますが、その三輪車が当時の姿そのままに目の前に現れた時の驚きと感動は大変なものでした。
ただこの三輪車が海外製のラントンである証拠が自分で確認できなかったので、展示をしていませんでした。
今回の取材に来られた記者の方に、ラントン型は手で駆動する長いレバーにワイヤー状(当時は鋼綿を使ったワイヤーがない)の物で方向を変えられたが、当館の三輪車のレバーにもそれを通す穴とレバーの根本にプーリーがついているので、ラントンに間違いないと説明していただきました。
三輪車のタイヤに当たる鉄のベルトが非常に幅が狭く、きしゃなのは外を走る実用目的で作られたものではなく、こんな乗り物が作れると言う事を見せるためのものではないかとの事でした。
この三輪車は日本に存在する最古の自転車の1台と呼ばれるものですから、自転車の世界において国宝級と言って良いでしょう。
10月中旬には展示しますのでご来館下さい。


(2)通勤サイクリング便り
9月4日の毎週日記でも書いたが今月10日に、長野県の小諸市で行われたサイクリングのイベントで講演を行ってきた。「自転車と健康」について私の堅苦しい話を多くの方が聞いてくれるのか心配していたが、60人程の方(女性が5分の4程)が熱心に聞いて下さった。質問も出て、和やかに話が出来て嬉しくなった。
そのあと、1,000m林道を走った。この道は軽井沢に通じており、今回はジャイアントの折りたたみ車MR4で走った。20km走ったが、起伏が少なく緑豊かな道で、走って楽しい道だった。さらに道のいたる所に自転車に注意して下さい。と看板があり、さながら自転車専用道路のようで、通行の少ない自動車も自転車に細心の注意をして走っていた。
知る人ぞ知る(ほとんどの人は知らない)素晴しい自転車コースを走らせてもらい、私も大満足だった。
市の職員や市民のボランティアの方々がこのイベントをサポートし、また青年の家グランドにはステージが作られ、トライアルのコースで子供達が演技をし、テントでは地元産の野菜などをお土産に配って下さり、心のこもったもてなしがあり、参加者は参加して良かったと思ったにちがいない。
来年も開催されるとの事で、私ももう一度呼んで下さいとお願いしました。










小諸市から軽井沢へ平坦で木陰の多い道、
1,000mの林道がある。




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2005年09月10日

★2005年9月第2週

[9月11日 スキルの高さで自転車の選択肢が広がる?]
(1)博物館便り
この話は博物館の活動ではないが、一応書いておきたいと思います。
9月15日に日本経済新聞社から「大人のための自転車入門」という本が発行されます。著者は丹羽隆志さんと私(中村)の共著という形になっています。
日経新聞の社内にも自転車愛好者が何人もいらっしゃるようで、最近増加傾向にある自転車を始めたいと考えているビジネスマン向けに、自転車の入門書を出したいと執筆を丹羽さんに依頼したのです。
丹羽さんと私は1年前にドイツ、オランダの自転車の視察旅行を共にし、当時丹羽さんはガイドブックやマニュアル本の執筆も抱えて非常に多忙だったので、私は自転車普及に役立つならばと考え、お手伝いを申し出たのです。
私が第一章の「自転車と健康」第六章の「自転車と環境」を担当しました。今年の正月に集中して書きました。しかし、新聞や雑誌の連載と異なり執筆内容が重複しないよう書くのに大変でした。一度書いて重複部分を削除すると文字数が不足して書き加える必要があり、単行本の原稿を書くのがこんなに大変なものだとは予想していませんでした。9月15日以降に並ぶと思います。本屋に行かれたら手に取ってみて、気に入ったら初心者の方に勧めて下さい。


(2)通勤サイクリング便り
先週日曜日に堺市の自転車マップ制作チームのメンバーと堺のニュータウン、天野街道という古道、古くからの旧市街の道を走った。
2人はロードバイク、1人はスリックタイヤのMTB、1人はオフロードタイヤのMTBとバラバラである。 天野街道は未舗装部分もあるのでとコメントしていたので始めての人はMTBで来た。私は28cタイヤとランプのついた通勤ロードバイクだ。いつもロードバイクに乗る人は少々の未舗装でもあまり気にせず走ってしまうのだが、普段ロードに乗らない人は少しでも路面の荒れた道はスピードを出して走れないようだ。確かに未舗装の道をロードバイクで走ることは邪道かもしれない。しかしそれを言う舗装道路をMTB、スポーツバイクで歩道を走るのは同じく邪道となってしまう。
要は人や道に迷惑をかけず、ルールとマナーを守っていればどのような自転車を使うかは個人の 問題だと思う。個人のスキルの高さによって自転車を選ぶ選択枝が増えると考えた方が良いかもしれない。
そう考えるとシクロクロス(自転車のクロスカントリー)という自転車レースは乗車技術やレースのスキルを高めるのに非常に有効ではないかと思う。欧州の自転車レースの盛んな国では、子供の多くはシクロクロスで自転車レース体験をして、才能のある子供が選手として育っていくのです。(中村博司)

posted by bikemuse at 08:36| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2005年09月04日

★2005年9月第1週 

[9月4日 事故に合わないよう最後まで努力する事が大事です。]
(1)博物館便り

今週9月10日(土)に浅間山麓自転車大会が、長野県小諸市青年の家、浅間山麓(1,000m林道、1,300m林道チェリーパークライン)で開かれる。その時に「自転車運動と健康」と題して1時間ほどの講演依頼があり引受けました。
日本各地で自転車を使った村おこし、まちづくりが行われている。先月の福井県丸岡町のロードレースも、有名なツールドおきなわも沖縄本島北部(通称やんばる)の地域振興である。私の1時間程の講演がどれだけの方に自転車の素晴しさや効用を伝えることが出来るかわかりませんが、機会を与えていただいたので頑張りたいと思います。
講演のあとは持参した自転車で参加者の方々と一緒に林道を走る予定です。どちらかと言うと走る方が得意ですし、高原の林道走行を楽しみたいと思っています。
(2)通勤サイクリング便り
ようやく夏が終ろうとしている。朝夕の気温が下がってきた。
私が走る時間帯はまだ冷え対策を必要としないが、8月14日の日記に書いた、濡れた長袖ジャージーを着たいと思わなくなった。
また日没時間が日々早くなっている。相変わらず無灯火の自転車が多いのには悩まされる。また進路変更ランプを出さずに曲る車がふえている。先日も右横を走る車が急に左折してきたので、ブレーキをかけて私も左へ曲って難を逃れた。交差点に入る時は自動車の横にいないように気をつけているのだが、この時は油断していた。しかし難を逃れる事が出来たのは、事故を避けるため最後まで努力したためです。どのような状況の中ででも事故を避けるためにあきらめない事が大事だと思った。
自転車間の事故として車間距離をあまりとらないロードバイク走行において、前を走るロードバイクの後輪に自分の前輪が接触することがある。初心者は慌てて前輪を離そうと無理なハンドル操作をしてバランスを崩し転倒する。私も何度も転倒した。こういう時は無理に離す事をせず、自然に離れるのを待つのだ。気持ちは良くないが辛抱することが転倒を避ける唯一の道だ。
私たち自転車通勤愛好者にはさらに注意深く走る事が求められる季節がやってきた。 
                                                                               (中村博司)
posted by bikemuse at 12:54| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする