(1)博物館便り
絵画コンクールの作品展示は、9月29日から堺市内地下鉄御堂筋線の北花田駅に隣接するダイヤモンドシティで始まった。展示は10月5日まで、6日からは当館で展示する。
特選作品6点、サクラクレパス賞21点、ミキハウス賞100点、努力賞380点の合計507点を館外で一堂に展示するのは15回目のコンクールで始めての試みである。ただ自転車の展示となれば、ダイヤモンドシティで今年2回実施しているので、3回目にして絵画を展示するということになる。
なぜショッピングセンターが博物館の絵画コンクールの作品を展示するか?基本的に当館もダイヤモンドシティも地域密着の施設として努力を続けていて、その目的を共有するがゆえにこうした展示が実現したと考えている。
いかに見学者やお買物にきていただいたお客様に、満足してもらえるかが勝負である。「また行ってみたい」あるいは「絶対に行きたい」と思っていただけるイベントを継続的に実施することでは、文化教育施設も、商業施設も全く同じ土俵にいると思うのだ。
ダイヤモンドシティーはキーテナントがイオングループのジャスコと阪急百貨店であり、同じ御堂筋線には難波と梅田という巨大商業地域がある。こうした商業地域との競合を避けて、地元のお客様を大事にするやり方は正しいと思う。私達の絵画コンクールには大阪市内の小学生の応募も毎年増えている。こうした作品展示によって、堺に来られる人が増えるのに役立つなら、政令指定都市になった堺の発展や、存在価値を高めるのにも役立つはずだ。
子供を対象に始めたコンクールは、1回目は500点にも満たない応募作品だったが、今年は28,824作品と約3万点にも増え、社会的にも意味を持つコンクールに育ってきた、と考えると感無量である。

ダイヤモンドシティにおける作品展示。10月5日まで。
(2)通勤サイクリング
8月に雑誌「ファンライド」の取材を受けて、9月20日発売号に掲載されている。
コラムは「ジテツウStyle」で、2ページで紹介していただいた。私の乗車中の写真が大きくでている。写真は高田健司氏の撮影である。昔のレース仲間(失礼)であり、現在は商業写真等のプロとして立派な仕事をしているだけあって、素晴しい写真を撮ってくれた。とても気に入っている。
この写真を見ているとつくづく私は自転車に乗るのが本当に好きなんだと思う。ある人は「中村さんは仕事をしている時は、時々鋭い目付きをしているが、この写真は良い表情をしていますね」と言われてしまった。私も「私は自転車に乗っている時が一番ご機嫌なので、それが出ているのでしょう」と言ったが、その通りだと思う。「自転車は乗っている表情が出る乗り物である」は私の持論だが、自分の体で証明した格好である。
自転車って本当に素晴しい乗り物ですね。 (中村博司)