2006年12月24日

★2006年12月第5週

[ 12月31日 2007年は自転車を取り巻く環境にとって、大きな年になると思う。]
(1)博物館便り

12月25日から休館に入りますが、この一年の締めくくりをしておきたいと思う。
自転車博物館の活動としては、大変順調に推移したように思う。絵画コンクールは、昨年の25,000点の応募に対し、今年は29,000点近くまで増加し、3万点が目前になった。
この絵画コンクールの展示を初めて地下鉄「北花田駅」に隣接するダイヤモンドシティで行い、その影響は博物館のイベントの枠の飛び出したようだ。
また昨年の八幡浜市の土蔵から発見された1860年代と思われる三輪自転車に引続き、今年は明治期に日本で作られたと思われるオーディナリー型木製自転車の寄贈を受けた。
1930年代のイギリス製ラレーの寄贈も受け、資料収集の面から見ても、記録に値する一年だったと思う。また今年末から始まるリニューアル工事はスケジュール通りとは行かないが着実に進行している。
来年4月1日のオープン時の来館者にどのような感動体験をしていただけるかとても楽しみ(不安)である。自転車博物館として2010年、10万人の御利用を目指す点から見て、来年の入館者イベント参加者、館外展示見学者等はその試金石となる年だ。
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オーディナリー型木製自転車
滋賀県長浜市で発見されたものを大阪市の方から 10月に寄贈を受けた。リニューアル後のハイライトとして展示を予定している。

(2)通勤サイクリング
今年は6月に通勤車をアルミ製ロードに変えた。
通勤距離は変わらないのに、気分的に自宅が近くなった感覚がしている。コースを変えた事も影響しているのだと思う。少し距離は延びたかもしれないが通勤コースの半分位の所から、自動車が少ししか走らないコースに変えたので、気分的にそうなったのかもしれない。ただ脚の負担はアップダウンが増えた分、相殺しているとは思う。
過ぎ去ろうとしている2006年、来るべき2007年は自転車を取り巻く環境が大きく変わる転機の年だと感じている。
今年は春頃からロハス(健康と環境保全を指向するライススタイル)という言葉が流行した。秋頃からメダボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)という言葉が流行している。
共に自転車にとって追い風になるものだが、その風を生かしきれていない。地元堺では、自転車による観光振興事業が11月からスタートした。ブリヂストンサイクルのアビオスやルイガノブランドの姉妹モデル、BE・ALLという高級自転車をレンタサイクルに導入したのだ。
こうしたレンタサイクルを利用した人達が自転車の進化に感動し、自転車を活用するライフスタイルを取り入れてくれる事を期待している。
またキャリア教育プロジェクトで「こんな自転車欲しかってん」に取組んだ子供達の成長した時代に思いをはせ、明るい自転車の未来に期待したいと思う。しかし反面、軽車輌である自転車の車道走行という原則を見直し、自転車の歩道走行をさらに増加させようとする動きもある。
2007年は自転車にとってどんな年になるかは、私たち自転車を愛する者の努力にかかっていると思う。
では皆様、良いお年をお迎えください。 (中村博司)
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2006年12月23日

★2006年12月第4週

[ 12月24日 冬はマウンテンバイクの季節です。]
(1)博物館便り
先週はリニューアル後に館内で流すビデオの収録を行った。
女性に自転車に乗ってもらうためにはどのような情報を提供すれば良いかを議論し、シナリオを検討した。
自転車に乗るとダイエットになると言いたい。しかし、自転車に乗って消費するカロリーはウォーキングなどに比べ多いが、効果はすぐには出ない。筋肉量を増して、基礎代謝量を増すのが、太りにくい体を作ってくれるのだ。アメリカにはバイクレッグという言葉があり、自転車に乗り続けた引締まった脚をそう呼ぶのだそうだ。
「自転車で美しい筋肉を育て、美しい体になる」と表現する方向でシナリオを作った。この撮影にシマノ広報室の女性2人に協力してもらえることになり意見を聞くと、理屈っぽい話より、かっこ良くオシャレに自転車に乗ることで美しくなるというイメージを持ってもらう方が女性には受入れ易いのではないかという話もあった。丁度堺市が高級レンタサイクルを11月から自転車博物館に配備してくれたので、そのレンタサイクルでオシャレに堺の街を走るストーリーでビデオ収録を行った。アニメの女性が登場したりするビデオはどのように完成するのか楽しみであり、不安でもあります。
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ビデオ収録中のスナップ写真です。






(2)通勤サイクリング

12月に入って寒さも増し、ヘルメットの下のバンダナをやめて、耳をカバーしてくれる自転車専用ウィンターキャップを着用して走っている。 手袋も厚手のものにした。靴は先日報告した、くるぶしまで包んでくれるゴアテックスのシューズを愛用している。
博物館のスポーツバイクスクールは、夏の間にロードバイクのスクールを行っていたが、冬はロードで走るよりマウンテンバイクで走る方が楽しいのでマウンテンバイクツーリングを行っている。
12月と1月は初級のツーリングで起伏が少ない河沿いの未舗装の道を10km位走る。2月と3月は中級として少し山に入り、短いが自転車が1台やっと通れるシングルトラックと呼ばれる細い道を下るコースを使って行う予定だ。
23日(祝)の初級ツーリングには20人程の申し込みがあり、主にスクールとのんびりしたオフロード体験をしてもらった。
冬はマウンテンバイクの季節です。雑草が枯れてシングルトラックの道がわかり易く、走りが楽しめます。何より蜂とマムシが冬眠している。厚着をしているので少々転倒しても擦り傷をしなくてすむのだ。ただ山に入ると道に迷ったり、パンク修理の可能性もあるので、ベテランの方と一緒にマナー良く走ってください。(中村博司)


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2006年12月16日

★2006年12月第3週 

[ 12月17日 チェンとスプロケットを交換しました。]
(1)博物館便り
先週は嬉しい連絡があった。キャリア教育プロジェクトに協力していることは11月の4週にも書いたが、その協力に対して、文部科学省からの表彰状が堺市教育委員会に届いたのだ。 経済産業省が始めたプロジェクトだが、文部科学省も協力している。
今回は堺市教育委員会が文部科学省に申請して表彰状が出たとの事だが、こうした形で企業が表彰されることはきわめて稀なケースだそうだ。当館は15年前から堺市、堺市教育委員会の後援を受けた夏休みこども絵画コンクールや、自転車総合学習プログラムの制作や実施に協力し、行政としっかりした信頼関係を築いてきた。こうした長い間の努力に対して評価していただけたと考えている。しかし私はこの表彰より、キャリア教育を通して堺の子供達が本気で「こんな自転車欲しかってん」に取組み、素晴しい発表が出来るまで成長してくれた事が本当に嬉しいのだ。
表彰はその時の出来事にすぎない。しかし子供達はこれから70〜80年の人生を過ごす中で、キャリア教育で育んだ力を家庭で、学校で、地域社会で、大きくいえば日本で発揮していくはずだ。
子供達は未来そのものだし、今の大人は子供達を健全に育てる義務があると思う。個人として、企業として、やるべき事の少しは、このキャリア教育プロジェクトに協力することで実現できたと考えればこれ以上の喜びはない。

(2)通勤サイクリング
通勤ロードバイクのスプロケットとチェンを交換した。寒くなり厚着をすると、上り坂でのペダリングに多少負担になり、もう少し軽いギアが欲しくなった。9段のリアスプロケットの最大ギアを23Tのものから、25Tのものに交換したのでチェンも合わせて交換した。
タイヤも寿命が来る程使ったので、10,000km位は走っていたはずだ。
交換する前は、変速した時チェンがスプロケットの上ですべる感じがして、チェンの納まりが悪かった。しかしスプロケットとチェンを交換したら、それが全くなくなった。やはり「チェン飛び」という現象が始まっていたのだ。まだ使えるものをトラブルで部品交換するのは好まないけれど、十分に寿命が来るまで使い切って交換するって、何か充実感を感じます。私の健康を支えてくれる大事な自転車ですから。 (中村博司)

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交換したリアスプロケットとチエン

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2006年12月09日

★2006年12月第2週

[ 12月10日 多くの方の協力なしに、イベントは継続できません。]
(1)博物館便り
リニューアル工事はまずは順調に進行している。12月中旬に収蔵庫が完成する。
12月24日まで開館し、25日から3日間で展示車と、古くて外部倉庫に預けるのに不安を感じたクラシック自転車など、約170台の館内の自転車を全て収蔵庫に納める予定だ。
クラシック自転車は重くてデリケートな自転車で、丈夫な車体だけを持ち、1台ずつ丁寧に運ぶことになる。これはどの博物館の引越しも同様のようで、博物館学芸員が白い手袋をはめて、古文書や古い土器などを細心の注意をして運ぶのだ。これは展示を施行する会社に頼める仕事ではない。
今回のリニューアルでは、収蔵庫も見てもらえるように短い通路を設置する。1台1台の自転車を見るのではなく、一望してもらうような展示である。
収蔵庫では基本的に新しい自転車は天井からぶら下げるが、ハンドルとサドルを固定して行う。床にはクラシック自転車、三輪自転車を中心に収蔵する。
館内展示車を年内に収蔵庫に納めると、いよいよ収蔵庫以外の工事が本格化する。展示に使う部品や写真を収集するほか、2階、3階の展示コーナー、展示物の説明文を全て私が書くのだが、これが予定より遅れている。何とか年内に完成原稿にこぎつけたい。その原稿は外部スタッフに頼んで、英語に翻訳する作業のスケジュールもあるので、少しでも速くしたいと考えている。
実はちょっと考えるだけで、頭が痛むのです。
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完成予想図(自転車の発達を見せる展示)





(2)通勤サイクリング
12月3日の「健康サイクリング」のイベントには、寒い日にも関わらず23人の参加があり賑やかだった。それに自転車専門誌の取材も入った。記者の方に「中村さんと参加者が親しげに話しているのは、とても感じが良い雰囲気ですね」と言ってくれた。 その日も堺市公園墓地の集合場所に到着して、記者とカメラマンに貸出すMTB2台と参加者の1人にレンタサイクルを貸出し、料金をいただいて使い方を教える。私のマウンテンバイクを出すなど準備が忙しい。そこでいつも参加する常連さんの1人に参加者リストを渡して、すでに来ている人の出欠を確認してもらうなど、お手伝いをしてもらった。多くの方の協力なしに、こうしたイベントは継続できない。特に改めてお願いすることでなく、常連さんはごく自然に手伝って下さる。このサイクリングも10年程続いているし、この常連の方も5年以上毎回のように参加してくださり、あうんの呼吸でやっていただいているのが、とても感じの良い雰囲気に感じられたのだろう。
その日は天野街道を通って、天野山金剛寺まで往復約20kmを走った。決して平たんな道ではないが、スタートからゴールまで信号が1つもない。めずらしい道だが、これは泉北ニュータウンの緑道と天野街道という遊歩道として整備された古道を使っているためだ。もちろん自動車の通る道も走るのだが、農業用軽トラックがたまに通る程度の道や、バイパスが平行して作られた生活道路を使うので自動車に気を使うことは少ない。
紅葉の美しい金剛寺では、今年のサイクリングイベントの安全に感謝し、来年の安全を祈願し、屋根の葺き替えのための瓦を寄進した。(中村博司)

posted by bikemuse at 11:48| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2006年12月02日

★2006年12月第1週

[ 12月3日 ウィンドブレーカーを何枚も重ねて着る。]
(1)博物館便り
先週総務省の自治大学校の研修生5名が来館した。地方自治体の係長クラスの人が中心との事である。
研修の一環として「政策課題研究」に取組んでいて、テーマが「自転車によるまちづくり(仮称)」である。
話を聞きたい内容は、まちづくりをすすめる理由、あゆみ、自転車先進国の事例などである。
堺市を通じての依頼であり、自転車のまちづくりをすすめる私としても、日本各地でこうした取組みをすすめるうえで何かお役に立てればと受入れたのだ。
5人との話の最初に1人1人に自転車に乗っているか聞いた。残念ながら自転車を常用している人はいなかったが、毎年サイクリングに行くという人がいて、その人の発案で自転車のまちづくりというテーマが決まったとの事だった。
放置自転車の問題について質問があり、「自転車が安くなり、駅に自転車を捨てる人が放置するようだ。自転車を引取りに来ない人が半分いることはその証拠である。また、もっと便利な所に駐輪場を作る必要がある」と説明した。そこで研修生に聞いた。「駅の便利な場所に駐輪場を作る事は可能か?」「出来ないと思っているでしょう」と言ったら、うなずいた。
私は「出来ないと思ったら絶対出来ない。例えばプラットフォームに隣接する線路の上に駐輪場を作り、駐輪場から下へ降りればホームに行けるというようにすれば、誰もが駐輪場に入れるようになる」と説明した。また歩道上に歩行者ゾーンと自転車ゾーンを作ったが、守られないとの話もあった。
私は「自転車ゾーンは、歩行者ゾーンより5cmだけ低く作れば自転車は歩行者ゾーンに上れない。しかし歩行者ゾーンにいる自転車は、自転車ゾーンに戻れる。そうした事をきちんと考えて作るべきだった」と説明した。
「どうもお役所は問題が起ると対症療法的対策はするが、問題を根本的に解決する企画力がない」とバッサリ言ってしまった。もちろん自転車に関する法律の資料、海外の事例など彼らが「政策課題研究」の発表をするための資料は用意し、お渡しした。
彼らには私の話は耳の痛い話だったはずだが、彼らが自らの仕事として自転車活用を本気で行ってくれる事を期待している。
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来館した自治大学校の研修生5名と






(2)通勤サイクリング
11月の終りになって、急に寒さを感じる気候になった。そんな時私はウィンドブレーカーを2枚、場合によっては3枚重ねて着る。これがなかなか効果が高い。しかも走り出して汗をかくと、1枚脱いでポケットに押し込むだけで、外気との調整が出来るのでとても気に入っている。
ウィンドブレーカーはのどの部分をすっぽり覆うように出来ているものが多い。これはのどを暖めると体温を保つのに効果が高く、またのどの温度が下ると風邪を引きやすくなるという研究もある。さらに寒くなるとフリースのマスクを着用する。
あと問題は、手袋と靴である。真冬に行うマウンテンバイクのツーリングと通勤サイクリング用に足首まですっぽり包み込んでくれるゴアテックスのSPDシューズを用意した。履くのも簡単に出来る。これで冬のサイクリングも楽しくなると、ちょっぴり嬉しくなった。  (中村博司)


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