2007年06月30日

★2007年7月第1週

[ 7月1日 80歳のサイクリストに心から合掌]
(1)博物館便り
先週日曜日は「自転車ライフ体験セミナー」を初めて実施した。 自転車に対する関心は毎年少しづつだが浸透している。
1つのバロメーターとしては、主に首都圏だが自転車に乗る人が増え、高級スポーツ車の売上げは20%以上伸びていると聞いた。 私の執筆した本も順調に版を重ねている事からも分る。
そうした自転車を楽しみたいという関心の高さに対し、自転車の購入、保守管理、乗り方安全対策といったソフトの情報提供は、決して十分と言えないと考えて、この「自転車ライフ体験セミナー」を考えた。
自転車の手入れやパンク修理の体験に1時間、サドルの高さやブレーキのかけ方、交通ルールに1時間、実際に堺の旧市街を囲う環濠をめぐるのに1時間といったスケジュールだ。
たった3時間で教える事は多くないと思うが、実施して参加者の要望を聞きながら、本当に何を知ってもらう事が大事かを見極めて、改善していきたいと考えている。
残念ながら、第1回目の体験セミナーは雨天となり、参加申込みは16名だったが、5名の参加で、少々出鼻をくじかれた。しかし第1回目というものは何かと不慣れで、もたもたしたり、準備不足の可能性もあるので、内心はほっとしたのも事実だ。特に受講者は普段から自転車に乗っていない人の参加を期待して開いたのだが、その分教える手間はマンツーマンに近いものが要請されるかもしれない。 私1人で本当に手が回るのか心配していたのだ。
参加者は中年の御夫婦と中年の男性と女性、そして博物館イベントの常連の男性1名だった。予定した教習は順調に消化して、雨のため環濠めぐりは出来なかったので、予定より早く終った。今回は常連さんが手伝ってくれたが、やはり手伝いは必要だ。次回は8月12日に実施しますので、関心のある方は参加して下さい。

(2)通勤サイクリング
先週は4月の体調不良以来、初めてと言ってよいトレーニングをした。
5月中旬より、通勤サイクリングを再開し、少しづつ体調が戻ったので、休日を利用して100km位をゆっくり走ろうと思ったのだ。泉北ニュータウン内の車の通行が少ないいつもの7.5kmの周回コースを、約45km走った。同じ所を走るのも少し飽きたので、新しいサイクリングコースを探しに緑道に入った。この日は天気が良すぎて、陽射しが強く、木陰の多い緑道に逃げ込むこともあった。やはり緑のトンネルの中は最高だ。道に迷うことを楽しむつもりであちこち走ったが、丘陵地帯に造られたこのニュータウンの道はアップダウンが多く、約80km走ったところで、走るのをやめた。
1リットル以上水分補給したが、体の疲労と日焼けが怖かったのである。これだけ走ったので、翌日は疲れが残っているかと思ったが、返って脚は快調になった。脚は時々刺激を与えるために走り込みをすると、本来の持っている力が蘇るようだ。少々の無理をしないと、体も心も少しづつ萎縮するようだ。
今年のツール・ド・おきなわは、どのような結果を残せるか、59歳のチャレンジで体の体力年齢がつかめるはずだ。
私が泉北ニュータウンを走っていた26日午後に悲しい事故があり、80歳のサイクリストが亡くなった。
長野県の国道のトンネルを走っていて、ダンプカーにはねられたのだ。1年2ヶ月をかけての日本一周のサイクリングから自宅へ帰りつく40km手前の所での事故だそうだ。 戦争で亡くなった戦友の鎮魂の旅だった。
このような話を聞くと、本当に安全に自転車が走れる社会を目指して、より一層の努力が必要だと思う。合掌。 (中村博司)
07.7-1.jpg

泉北ニュータウンの緑道の中でもお気に入りの大蓮池沿いの緑道。




posted by bikemuse at 12:44| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2007年06月22日

★2007年6月第4週

[ 6月24日 自転車のヘルメット着用が常識となる時代へ]
(1)博物館便り
OVEでの絹代さんとのトークショーは楽しいものでした。
「ココロとカラダに効く自転車」と題して話合いましたが、絹代さんはイベントの時にはプロの司会者といった仕事もこなしていることから、トークショーでは、絹予さんはメインキャスターで、私がゲスト的な立場で話合いました。自己紹介のあと本題に入りました。
自転車運動は有酸素運動が中心の運動である。ロードレースの競技選手の運動能力は、他のスポーツに比べてダントツの能力を持つ。そんな話をしてもらって、私も納得しました。
またストレッチは各自の体との会話を通して、必要なストレッチを行うことが大事、といった話はとても新鮮でした。
これでは私の出番がなくなりますので、途中に休憩時間を入れて、レースウェアを着用して固定ローラー台に乗ってペダルを回す実演をしました。

07.6-4.jpgシマノ・メモリーコープチームのジャージーを着用して、ペダリングの実演をした。





(2)通勤サイクリング
先週は嬉しい電話を受けた。私の著作、大人のサイクリングビギナーズを読んで、自宅の自転車で片道8kmの自転車通勤を始めたら面白い。今度スポーツ車を買おうと思うので、アドバイスしてほしいというものだった。
私は自転車はメンテナンスが大事なので、自宅近くの専門店で購入すると良いと申し上げた。その方は「この本は私のバイブルです」とまで言って下さった。自転車ファンが1人増えたことは私の喜びです。
今月14日に改正道路交通法が成立した。
これを受けて朝日新聞では、生活欄に「あなたの安心」のコラムで、自転車の安全を6回で連載していた。
改正の主な柱は @子供は歩道を走れる。=大人は車道を走るという原則の確認 A子供はヘルメット着用の「努力義務」を新設 B街頭取締りの強化 である。施行は来年中頃になるようだが、私もこの改正には賛成である。
毎日自転車で30km走る者として、車道の右側を逆走する自転車通学者は頭痛の種である。ましてや夜に無灯火で走ってくる時に、有効な対策はないかと頭を悩ますと同時に情けなくなる。
またヘルメット着用は、自転車利用の権利を主張していく上で必要なことだと思う。
今回の道交法で、自動車でも後部座席にシートベルト着用が義務付けられた。自分の体は自分で守るのが今の交通状況の中で必要とされ、法律もその方向に向っている。自転車がより速く、快適に走るためには、安全が前提となる。自転車のヘルメット着用について、今回の法改正では、子供に対する「努力義務」という第一歩だが、こうした事から、自転車=速く快適に走れるもの=スピード走行から体を守るためのヘルメット着用といった常識が生まれてくる事を期待したいと思います。(中村博司)
posted by bikemuse at 12:50| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2007年06月14日

★2007年6月第3週

[ 6月17日 自宅近くで蛍を発見しました。]
(1)博物館便り
先週は嬉しい連絡があった。2005年9月に発行された日経新聞社刊の「大人のための自転車入門」が今月4回の印刷をすることになったのだ。2回目の印刷は2006年4月、3回目は2007年2月だから、今年2回目の印刷になる。自転車に乗りたくなる季節がある事を差引いても「自転車に対する関心の高さは本物」と実感できる。
また疋田智氏の「自転車生活の愉しみ」は、最初は東京書籍より発行されていたが、今月に朝日文庫として再スタートを切った。この本に当館の作ったエネルギー効率の比較の表を転載したいとの要請があり、見本もいただいたのである。私がメインの著者として執筆した、八重洲出版の「大人のサイクリングビギナーズ」も発売後、順調に売れ行きを維持しているようだ。
この2つの本を書く時のプレッシャー、時間との勝負との中で、多くの人の協力を得て何とか発刊にこぎつけたが、売れ行きが好調な知らせを得て、努力が報われる思いがしました。やはり物事には旬があるし、与えられたチャンスは少々無理をしてでも挑戦してみるものだと思うのです。この時期だからこそ「自転車と健康」について、私の考えをまとめておきたいと考えています。自転車に対する関心の高さは、高齢化社会を楽しく、低コストで健やかに生き抜く思いの高さでもあると思います。 3冊目の執筆のチャンスはまた来ると思うのです。
05.9-24回目の印刷が決定した、日本経済新聞社刊「大人のための自転車入門」








(2)通勤サイクリング
気象庁は14日(木)に中国、近畿、東海の各地方が梅雨入りしたと見られると発表したが、本当に暑くなりましたね。先日は少し遅くなって、8時頃に博物館を出発。ハブダイナモで前を照らし、後方には電池の点滅ランプ、体には反射テープのベストとヘルメットを着用した。自宅近くの登り坂を全力で走ると、自宅に着いても汗が止まらない。早速にシャワーを使ったが、体が火照っているので水のシャワーにした。今年初めての水シャワーである。
シャワーを浴びてから、犬の散歩に出た。空はどんより曇っている。
自宅前の道を渡ると、近くの「野鳥公園」に通じる緑道に入る。すると目の前に光を発する虫を発見した。蛍である。
子供の頃、生まれ育った京都、嵯峨野の小川には蛍がたくさんいて、刈り取ったごまの束を使って、蛍を捕まえたものだった。
今の家に来てから初めて見る蛍に懐かしさと、豊かな自然がまだ残されている事に感謝した。
今週末の16日(土)には東京、南青山のOVEで「ココロとカラダに効く自転車」と題して、タレントの絹代さんとのトークショーを行います。15時〜17時で、参加料500円です。
私は絹代さんとは面識がありませんが、どのようなサプライズがあるかと楽しみにしています。(中村博司)


posted by bikemuse at 14:48| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2007年06月09日

★2007年6月第2週

[ 6月10日 木の下を走る時は空中にぶら下がっている毛虫にも注意]
(1)博物館便り
博物館の活動を評価する方法として、年間入館者の推移を見ることは1つの有効な手段だと思う。しかし児童の絶対的減少傾向は当分の間変わらないし、入館者数だけでは博物館の努力は評価しにくい面もある。この自転車博物館は、自転車が健康や環境に良いことを発信し、自転車産業の発展と国民生活の向上を目的に設立された。だから入館者を増すことは目的ではなく手段の1つであると考えている。
2006年4月より2007年3月までの入館者は1月から3月まで休館したこともあって、23,000人程と4%程減少している。しかし昨年の春と夏とに、堺市内のダイヤモンドシティ・プラウというショッピングセンターで館外展示を行い、18,000人の見学者(足を止めて見学した人)があった。また毎年夏休みに実施する子供絵画コンクールには、前の年より3,500点も多く応募があった。こうしたイベント参加者をカウントすることで、当館の活動実績にしている。結果的には前年より14,000人多い利用者、イベント参加者があり、約83,000人になった。当館の1つの目標として2,010年に10万人の利用者、イベント参加者を目指している。今年もダイヤモンドシティ・プラウでの夏の展示も決定したので、それ以上の結果を出せるよう、従来の活動をより活発化し、新たな取組みを検討している。
(2)通勤サイクリング
6月は快適な春の陽気から夏に変わる季節で、汗の量が多くなってきた。草花や虫の活動も活発化している。そこへ半パンツに半袖シャツで走るのだが、思わぬトラブルの原因が隠れていることがある。
泉北ニュータウンの人と自転車のルートは緑道と呼ばれ、木のトンネル状になっていて、走るととても気持ちが良い。しかし毛虫が空中にぶら下がっている時がある。先日も見つけて慌ててハンドルを切り、避けた。
昨年は運悪く、顔に当たって少し顔が腫れた時があった。その時は木から落ちてくる虫と、自転車で走る私の顔がタイミングが悪くてぶつかったかと思っていたが、そうではなかったのだ。また車が渋滞した車道の左端を走っていると、歩道の柵付近に雑草が生えていて、当たると痛みを感じることがある。場合によっては、脚や腕が葉で切り傷を受けることがあるので注意が必要だ。
そんな事があっても私は夏が好きです。
半袖と半パンツで体の動きが自由な分、心も解き放たれたような解放感、躍動感が味わえるからです。(中村博司)

07.6-2.jpg 泉北ニュータウンの緑道を「健康サイクリング」イベントで使っている。
posted by bikemuse at 11:04| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2007年06月03日

★2007年6月第1週 

[ 6月3日 力を入れなくてもペダルがスムーズに回ったら]
(1)博物館便り

先週5月30日は朝早くから大阪城の横にある、NHK大阪放送局へ1885年製のオーディナリーと最新型の自動変速・自動サスペンションの自転車を持込んだ。
「ぐるっと関西おひるまえ」という番組の公開スタジオで展示したいと要請があり、120年前の自転車を運送屋さんに託すわけにも行かず、付添って行ったのである。
リニューアルされた当館の紹介を丁寧にVTRで紹介してくれ、そのあと持込んだ自転車の紹介もしてくれた。
当館は歴史博物館に属するが、自転車の未来を提案する博物館を目指している。古いものと、快適に乗るための機能を、充実された最新型の比較の中で、自転車が日々進化している事を見てもらい、視聴者にアピールしたいと考えている。
私は以前、シマノの宣伝課にいた事がある。その時学んだことの1つに「広告の蓄積効果」というものがあった。同じ商品をわかり易く何度も広告で流すというものだ。その事によって生活者の頭に完全にインプットされ、その商品を指名買いするというものだったと思う。
進化した自転車の魅力を、1度のTV紹介で出来るはずはないが、何度でもマスコミで紹介してもらい、新しいのはそんなに良くなっているのかと思って、自転車に乗る人が1人でも増えることが私の願いだ。


(2)通勤サイクリング
今日は久しぶりにニュータウンが出来る前からある道を走った。川沿いの道には人家と共に畑と水田がある。水田には水が張られていて、田植えの季節が近づいている。
先週は北風が吹く日が多く、風が冷たいので、半袖ジャージーの上にウィンドブレーカーを着用して走り出す日が多かった。長いパンツも着用した。
これは私の家が丘の上にあり、走り出すと長い下り坂が待っているからだ。しかし3〜4kmも走ると体が暖まってくるので、ウィンドブレーカーを脱いでジャージーの後ポケットに押込む。ここから平坦で信号も少ない道が3km程続く。
ここでのペダリングが一番大事だ。できるだけ効率の良いペダルでスピードを落とさないように走る。
ペダルはクランク軸を中心に真円に回る。そのペダルが回る方向に脚の力をペダルに加えてやると効率が高くなる。
力を一杯、むやみにペダルに加えると、ギクシャクした脚の動きになる。しかしレースをやっている人間なら分ると思うが、脚の動きとペダルの動きが一致する瞬間がある。力を特に入れなくても、脚の動きがなめらかで、高速でペダルが回転し、脚の疲れを感じない時があるのだ。たぶんこうした感覚は、野球のバッターがボールを芯でとらえることで、軽いバッティングであるが、ホームランになるとでも言うことなのだろう。
私も長い間自転車に乗っているが、こうした感覚は最近少なくなっているようだ。今一度ペダリングをきちんと身につける練習が必要に思う。初心者には勧められないが、その練習に私は3本のローラー台に乗る練習が最適だと考えている。 (中村博司)
07.6-1.jpg 3本ローラー台でスムーズなペダル回転を練習する。

posted by bikemuse at 14:15| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする