2007年08月31日

★2007年9月第1週 

[ 9月2日 自転車きゃらばんのゴールイベント]
(1)博物館便り
先週にロータリークラブで講演したと書いたが、秋に向けてセミナー、講演や執筆依頼が増えてきた。
9月1日と5日には「堺と自転車」について来館者に話してほしいと依頼があった。1つは中学生の社会科の教師の方が対象である。9月20日には堺市内の高校で交通安全の話をしてほしいと依頼があった。交通ルールを守りなさいと言うより、交通ルールにより自動車は決まった動きをするので、安全を守るためには、左側通行を守ることが有効であるといった実戦的な話をしたいと考えている。10月と11月にもセミナー、フォーラムやシンポジウムの予定が入っているし、執筆についても大忙しである。
10月スタートの連載依頼は1年間、毎週1回だから50回連載の予定だ。少しずつ書き進めているが、現在は(社)農山漁村文化協会が中学校の社会科教師を主な読者とする「技術教室」という雑誌に「新しい自転車物語」という毎月1回の連載も持っているし、この毎週日記も含めると連載は3本になり、さながら流行作家?の様だ。
これらの具体的な掲載される媒体や講演会場などは、また近づいた時点で詳しい内容をお知らせしたい。

(2)通勤サイクリング
最近は雨が降らず、暑い中を毎日走っている。しかし一時程暑さはきびしく感じられず、秋の訪れを感じさせる。今月24日は「自転車きゃらばん’07」のゴールイベントが堺市役所であり、堺市環境活動推進課より要請があり出席した。
8月4日に東京と鹿児島を出発し、ジャスコのお店の前や街頭で地球温暖化を防止するため、環境にやさしい生活を訴えながら堺のゴールを果たしたのだ。
話を聞くと、このイベントに受付をしたのは33人で、途中で合流し、離れるメンバーもいて、このゴールイベントには16人が参加した。こうした活動に対し、もともと環境問題に関心のある人は目を向けてくれるが、関心の無い人に話しかけて、環境問題に関心を持ってもらうことが難しかったようだ。しかし学内の活動でなく、市民に対して働きかける活動は大変だったが、エキサイティングであったようだ。市役所前のセレモニーのあと、工業用水を使い「打ち水」をしてから、市役所内の会議室で3つのグループに分かれて意見交換会をした。私はイオングループの方、地元ミニコミ紙の方と学生5人程のグループで話し合った。イオンの方からの話は興味深かった。毎日数百万人の方が、イオングループのお店に来られる。社会貢献として1人1人がどう出来るか、社員は取組んでいる。環境への貢献も社員の積み重ねで成果を上げたい。との事だった。この方から「環境問題への関心は高まっているか?どう意識が変わっているか?」と学生に質問があり、昨年に比べ、キルト(布への寄せ書き)にあいまいな言い方から、はっきり書く人が増えた。また走るコースは昨年より少なくなったが、多くのメッセージを書いてもらえたと報告があった。
真っ黒に日焼けした学生達は、当初は、使命感に燃えて参加した人は少なく、興味半分、面白そうだからという形での参加が多かったようだ。しかし実際の活動を通して、たくましく成長しているように見えた。こんな活動の積み重ねで、欧州に比べ関心が低い日本人の環境意識が少しずつ変わるのだと思うし、さらなる努力が必要だと思った。(中村博司)

07.9-1.jpg堺市市役所前のゴールイベントで勢揃いした自転車きゃらばん隊。
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2007年08月25日

★2007年8月第4週

[ 8月26日 ロータリークラブの例会で講演しました。]
(1)博物館便り

先週は講演をさせていただいた。大阪北ロータリークラブがその例会で、私に自転車と健康について30分程で話をしてほしいとの依頼を受けたのだ。
毎年春に大阪府立健康科学センターでセミナーを開いているが、その時に知り合った開業医の方が、このロータリークラブの会員で、今回の例年の担当として私に講演を依頼したのである。今回は企業のトップの社会貢献を目指す会員の方々に、自転車に乗ってみたいと思って頂くために「生活習慣病の予防に自転車が最適である理由」というタイトルで話をした。今回の例会には104人が出席して聞いて下さり感激です。主に日経の「大人のための自転車入門」の「健康寿命を伸ばし、生活の質を向上させよう」という内容を中心に、自転車の運動が楽に効果の高い有酸素運動であるかを説明した。
笑いをとるために、この本には書けなかった裏話を披露するなど工夫をしたためか、皆さんには楽しんで聞いてもらえたようだった。
この講演の翌日に、この私の講演を聞いておられた「うどんすき」で有名な美々卯の店主、薩摩卯一さんからお便りをいただいた。「自転車の話を楽しく嬉しく承りました。最近は自転車乗りの時間も僅かになりましたが、今日の話で力づけられました」とあり、昭和38年に薩摩氏が毎日新聞社編集「人間形成ある根性」という本の取材を受けたコピーが添付されていた。
「親譲りのサービス精神」という記事は「うどんすき」の普及に力を注ぎ、合理主義者で目先がきいてスケールの大きい夢と哲学を持っていると、当時38歳だった薩摩氏が紹介されていた。
「本店から梅田の支店まで往復に1時間もかかるが、自転車の方がずっと早い」という事が紹介されている。この記述の最後は「もっと、もっと仕事を大きくしたい。その仕事につながって何人もの人々が喜び、怒り、汗を流して生きていく、これほど素晴しい夢はないではないか・・・薩摩の根性は哲学的でさえある」と締めくくられていた。
やはり大きな事を成された方の言葉や行動には重みがある。感服しました。

(2)通勤サイクリング
毎日暑い中を走っている皆さん、暑さは峠を越えたはずですが・・・。
先週の健康サイクリングはそれでも14名の参加があり、泉北ニュータウンの中を20km程を走った。陽射しはきついが、木陰率は50%位もあり、緑のトンネルをいくつも通り抜けて走るのは楽しい。
今回は遠くからの参加があった。何と先日、日本最高気温を記録した埼玉県熊谷市からの男性であった。
いつもは自転車を輪行して、いろいろな所を走っているとの事だが、今回は当館のHPを見て、このイベントとレンタサイクルがあるので、これを利用しての参加だった。
おみやげとして「スローに見ようよぐんま、サイクリングで再発見」というタイトルのコースガイドブックをいただいた。輪輪会議ぐんま(群馬県交通政策課)がまとめた50のサイクリングコースが紹介されていた。このイベントに参加していた希望者にも配布させていただいた。楽しそうなコースの魅力を紹介していて、こんなガイドブックを堺でも作ってみたいと思った。(中村博司)
07.8-4.jpg
健康サイクリングの道案内のため、先頭を走る私です。  


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2007年08月17日

★2007年8月第3週

[ 8月19日 熱中症対策は万全ですか?]
(1)博物館便り
先週の京都の自転車のまちづくりに取組むグループとの交流に引続き、名古屋の「市民・自転車フォーラム」の方々と交流の機会を持った。少し時間があったので、名古屋城周辺の幹線道路沿いの自転車レーンを視察もした。
名古屋市は、第二次大戦後の復興を計画的に行い、道路が日本の他の都市に比べ、広くとってある。自転車レーンは広い歩道を半分に仕切る形で作られていた。一応車道を横切る段差はなくすように作られ、歩行者と自転車の区分を示す標識も上っているので、安全は一応確保されている。しかし自転車の通行が多くなかったのは、こうした自転車レーンがネットワーク化されていないことにあるようだった。自転車レーンが作られていない歩道も多くあった。その歩道は、幅は十分にあるので、街路樹を育てるスペースが多く残されていた。 昔は歩道を自転車が走る事を想定していなかったから、緑豊かな歩道を作ったという事がわかる。こういう所は自転車が停めやすいのか、放置されている自転車が多かった。
さて、市民・自転車フォーラムの方々との交流だが、今回も出席して下さった、7人程が中心メンバーであった。それぞれのメンバーが得意分野を持って、責任分担がしっかり出来ているチームワークの良さは、うらやましい限りであった。それぞれが完全な無償ボランティアと割り切り、楽しみはイベント後の打上の飲み会だけと考えて、何の迷いもない情熱は敬服に値するものだった。
こうした市民パワーが実際の各種イベントや地図の制作を実現させたエネルギーは素晴しいと思った。ただ人材の面で、堺のまちづくりに生かせる事例とは思えないが、日々努力を重ねることで堺での実績を作りたいと強く思った。

07.8-3.jpg歩道に作られた自転車レーン







07.8-3-1.jpg市民・自転車フォーラムの方々との交流ミーティング





(2)通勤サイクリング
テレビでもラジオでも熱中症という言葉を耳にする機会が急に増えた。ジョギング中に倒れた人の体温が42度だったとか、室内でも熱中症で亡くなった方も出ている。幸い自転車に乗っていて熱中症になった情報は今のところはない。
自転車が熱中症を起しにくい理由があるとすれば、筋肉から熱が発生し、体温を高くする。その体温を下げるために汗が皮膚から出てくる。ただ汗が出るだけで、体温が下がるたけではない。ダラダラ流れる汗は体を冷やさない。水は蒸発(気化)する時に100度の時、539cal/gの熱を必要とする。20度では586cal/gだそうだ。その気化熱が体温を下げるのに大きな役割を果しているのだ。だから汗の原料である水やスポーツドリンクをしっかり飲んでいれば、扇風機に当たりながら運動している自転車運動は体温が上昇しにくい運動と言えるのです。
自転車から降りたとたんに大汗をかくのは、運動中に扇風機が止まった状態になるためです。特に湿度が高いと汗は気化しにくく、熱が体内に蓄積されやすいので、要注意です。
他に体温を下げる方法としては、冷たい水を飲むと体の中から冷やすことが可能ですが、胃腸に負担がかかります。冷たい水を体に吹きつける、水を頭からかぶるのも効果があります。
それぞれ工夫をして、熱中症対策を怠りなく通勤サイクリングを楽しんでください。(中村博司)
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2007年08月12日

★2007年8月第2週

[ 8月12日 みんなの力で全国の自転車マップを作りましょう]
(1)博物館便り
堺での自転車のまちづくり市民の会で、他の都市で自転車のまちづくりに取組む団体との交流、情報交換をする事になり、京都のNPO法人環境市民の自転車チーム「ちゃり民」を訪問した。
もとは環境市民の「自転車大好きチーム」として活動していたが、京都自転車マップ(まちなか版2005年10月発行、郊外版2006年4月発行)を制作するために、広くボランティアを集めようと、2004年6月に出来た「京都ちゃり民」と2005年4月に合併し「自転車チームちゃり民」になったのです。
環境にも健康にも良い、そして何といっても楽しい自転車の良さを知ってもらい、自転車好きを増すことで、まちを車中心から、自転車や歩行者中心に変えていこうと活動しています。
今回の京都自転車マップの制作責任者である藤本さんが、次なる大きな夢、全国の自転車マップを実現するためネット上での活動を始めている。以下は藤本さんから送ってもらったメッセージです。
「地図の上に線を引いたりアイコンを貼りつけたりして、誰でも情報を書き込むことが出来、書き込んだ情報は誰でも見ることができます。 市販の都市地図に匹敵する情報を持った自転車のための地図、「京都自転車マップ」制作のリーダーだった藤本が、自転車マップの制作を全国に広めるため、全国の自転車乗りから自転車で走るときに役立つ情報を集めようと運営しています。みんなの力で全国の自転車マップを作りましょう」と呼びかけている。
このソフトへの接続は、自転車大好きマップ全国版http://wwwbicyclemap.net/です。
だれでも情報を書き込め、共有できる地図「自転車大好きマップ全国版」は、環境goo大賞2006優秀賞(個人部門)を受賞しています。

07.8-2.jpg「市民の会」のメンバーと「自転車チームちゃり民」のミーティング





(2)通勤サイクリング
梅雨が終り、本物の夏がやってきた。真夏の陽射しを腕に受けるとチリチリと肌がこげるような感覚がする。特に信号待ちでは、木陰や電柱の影に入るようにしている。しかしツール・ド・おきなわは200kmにエントリーしたから、今の時期は少しでも走っておきたい。そこで、いつもの周回コースを走る。日没後にも街灯があって、道端に路側帯があるので、とても気に入っている。日没後は気温が下がり涼しいのだが、夜間走行は特に注意が必要だ。前方にはハブダイナモの明るいランプ、サドル下には点滅式ランプ、リフレクター、身体には反射テープのベストを着用、足首にもリフレクターを巻く。そして仕上げは、自分の身を守る最後の砦=ヘルメットだ。
最近入手したOGKのガイアと言うヘルメットを着用している。どこのヘルメットでも軽さと風通しの良さをセールスポイントにしているようだが、このヘルメットも国際水準になっている。OGKは以前は、私の頭にうまくフィットしていなかったが、このヘルメットはしっくり来て、陽射しから目を守るサンバイザーの取付けもしっかりしているので、私のお気に入りのアイテムになった。
今日は1985年の日航機事故から22年。私にとって、自転車競技の先輩と営業の先輩だった2人のシマノ社員も亡くなった。今も悲しみは消える事がない。心をこめて合掌。(中村博司)
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2007年08月04日

★2007年8月第1週

[ 8月1日 ツール・ド・おきなわから招待状が届きました。]
(1)博物館便り
毎週日記は2004年8月1日に始めたので、3年が経過した。
今回から4年目に入る。この期間は海外出張の期間を除いて、休むことなく続けてきた。ヤフーやグーグルで「毎週日記」を検索すると、この自転車博物館毎週日記が一番最初に表示される。「継続は力なり」と言うが、まさにその通りだ。
またこの毎週日記を始めたのは、当館のホームページでのヒット数を向上させたいという事だったが、今はそうした事を越えて、博物館の確かな記録として、また私自身の忘備録でもあると思う。もちろん書ける事と書けない事がある。最近の書きにくい事が、今年のツール・ド・フランスにおけるドーピングの問題だった。
この問題の根が深く、私にも解決への明確な提案は書けない。しかし自転車レースの素晴しさに感動した強い思いを持つ者として、一度は私の考えを書きたいと思っていた。
ドーピングが起こる背景には @スポーツが巨大な商業化して、大金が動く世界になった。スポーツの世界での広告・宣伝効果を期待して、大資本が大金で有力選手を集めて、強力なチームを作り、レースでの好結果を求めてくる。 Aプロの選手は、良い条件のチームに移籍するが、当然結果を求められる。勝つ事が義務とされる世界になる。 B医療の世界での、優れた医薬品の誕生という側面もある。ランス・アームストロングはガンと闘っていた時、治療のため医師からEPO(エリスロポエチン)という赤血球を増す薬の投与を受けたと聞いている。
この優れた医薬品を不正に、健全なスポーツマンに投与すれば、赤血球の増加により酸素運搬能力が高まり、競技での結果は上る。こうした行為は、正常なトレーニングを積んだ選手に対して「スポーツにおけるフェアプレイ精神に反する行為」であり、「選手の健康を損ね、時には選手の生命を危うくする可能性、薬物の習慣性など」の観点から禁止されている。
自転車競技は、人々に感動的なレース展開で、夢を与えるスポーツとして、多くのファンを持つ人気スポーツである。そのため、昔からドーピングが常態化してきた。しかしスポーツはルールがあって、初めて成立するものであり、ドーピングは絶対に許されるものではない。またスター選手は子供達からのあこがれの的であり、子供達を失望させるようでは、そのスポーツの未来はないと思う。ただドーピングによって、自転車レースの全てが否定される事はおかしいと思う。そのためにも1日も早く、自転車レースの世界からドーピングが根絶される事を願っている。

(2)通勤サイクリング
先週は嬉しい連絡があった。今年のツール・ド・おきなわは11月11日に行われるが、その前日、10日の午後2時半から3時45分まで、名護市民会館にてシンポジウムを開く計画があり、私にパネラーとして出席してほしいとの依頼が届いたのだ。内容はスポーツ用自転車の活用意識の啓発と、住みよい自転車乗用環境の実現を目指して考えようというものだ。
私もツール・ド・おきなわには、過去に5回も走り、今年も市民200kmにエントリーをするので、喜んで協力しますと回答した。私にどれほどの事が出来るかわからないが、レースで走るための体力のアップと、シンポジウムでの良いディスカッションのための資料の整理など、本番まであと3ヶ月間を有効に使って行きたいと思う。(中村博司)
07.8-1.jpg 2002年にツール・ド・おきなわの80kmのレースに参加した。
後方の建物が名護市民会館だ。
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