(1)博物館便り
先週は堺市内の高校で交通安全の講演を依頼されて、全校生徒700人の前で話した。
その高校は自転車通学が多く、先生方も自転車で通ってくる人が多い。そんな自転車を通勤に使う他、何処へ行くのも自転車という熱心な先生に頼まれたのだ。
講演の内容が交通安全だけではつまらないものになるので、夢、挑戦、感動「自転車と共に歩んだ私の半生」というタイトルで、これから長い人生を歩む高校生に、私の高校生の頃から自転車の道に入ってきた歩みを話してみようと思った。
交通安全の話は全体の3分の1程度にした。いろいろ仕掛けを作って、ロードバイクも持ち込んでみたが、はっきり言って空振りに終った。今の高校生はこんなものなのだろうが、聞く耳を持たない高校生と、聞いて面白くない話をする講師の関係になってしまった。今までそれなりに講演を重ねてきて、少しは聞いてもらえるよう面白く話すことが出来ると思っていたが、今回は修行の足りなさを実感した。この失敗を生かす工夫をまた考えたい。
(2)通勤サイクリング
先週日曜日はロードバイクスクールを行った。朝から陽射しも強く、キャンセルも少しあったが、18名の受講者が集った。
最年少は父親と参加した9歳の少女から、最高齢は60歳までとバラエティーに富んでいる。もちろん10代20代30代40代50代と、こんなにもスポーツバイクを使う人が増えて来たことは嬉しいかぎりだ。奈良県や滋賀県、兵庫県から遠路参加していただいているが、これは喜べない。スポーツバイクを買っても、その乗り方、楽しみ方を教えるお店が少ない事や、スクールが開催されていないことになるからだ。
スポーツバイクを愛好したいと思う人が増えている割に、こうしたソフトの提供がまだまだ不足しており、スポーツバイクの定着にはまだ課題が多いのが現実の姿だ。しかし先週も書いたように、スポーツバイクに自ら乗って、自分の言葉で語る事の重要さを知る経営者の方が増え、自転車が好きな人がどんどん自転車の世界に入ってきている。
私もスポーツバイク普及に役立つイベントを始めるなり、執筆活動に力を入れていきたいと考えている。

この日記が掲載されている頃、私はハワイのセンチュリーライドの手伝いに行っています。
センチュリーライドの主催者からの依頼で、シマノから派遣されるテクニカルサポートメンバーの一員として手伝いをするのです。ロードバイクも持参し、50マイル地点のサポート終了後にスタート地点へ走って帰る予定もしています。(中村博司)