(1)博物館便り
当館の実施しているサイクリングイベントを @10km未満ゆっくり走る自転車散歩 A20〜30km走る健康サイクリング の2本立てにして、約1年半が経過した。
2本立てにしても参加者は10〜20名程度と安定しており、分けて良かったと思う。
ただ問題点としてあるのは、コースのマンネリ化である。特に自転車散歩は、博物館をスタート・ゴールにしての10km未満という制約の中で、新しいコース設定は難しい。
健康サイクリングは、泉北ニュータウン内の 堺市 公園墓地をスタート・ゴールにしている他に、 柏原市 役所を基点にしても行うことでマンネリ化を防いでいる。
やはり新しいコースにすると参加者が多くなるのも事実だ。
21日(日)の健康サイクリングは明日香で開催した。地元に住む方がこの健康サイクリングの常連さんで、「明日香は良い所です。案内しても良いですよ」と申出ていただいて、今回が3回目になる。申込みが殺到し、今回は34名の参加があり、私とアシスタントの康成氏も含めると、定員をオーバーした36名のグループ走行となった。
参加者の協力もあり、迷子や事故もなく、甘樫の丘、石舞台、稲渕の棚田、猿石、高松塚古墳など明日香ののどかな秋景色を楽しんだ。
稲の刈取りもかなりすんで、写真を撮る人もピークを越して、かかしのある風景の中を楽しく走れました。
(2)通勤サイクリング
秋が深まり、朝夕が冷えてくると共に日没が早くなってきた。夏の間は日焼けを避けるために、また少しは暑さがおさまってから帰途についていた。しかしこの時期になると、日没前に帰途につきたいと思っても、執筆など周りがざわついていると、集中できず、ついつい真っ暗になってから走り出す日々が続く。そんな時はハブダイナモの明るさが救いだ。暗い大仙公園の未舗装の道などは、穴、車止め、マンホールの蓋など障害物が多い。明るいライトは安全を確保し、安心感と信頼感を作ってくれている。
シマノで働いていた頃は交通事故に遭った事もあるが、博物館へ移って11年が経過したが、一度の事故もない。
理由として考えられるのは、この夜の走行の安全性が高まった事、安全な通勤ルートを探して朝と夕方のルートを変えたこと、心に余裕を持ち、周りをよく見て危なそうな車に近づかないなど、事故を未然に防ぐよう注意を払ってきたことがあると思う。(中村博司)

1984年製の通勤サイクリング車。 スチールのオーダー車で、ハブダイナモとライトなど、部品は全て新しくして使い続けている。