2007年10月27日

2007年10月第4週

[ 10月28日 日没が早まり、ハブダイナモの季節が来た。]
(1)博物館便り

当館の実施しているサイクリングイベントを @10km未満ゆっくり走る自転車散歩 A20〜30km走る健康サイクリング の2本立てにして、約1年半が経過した。
2本立てにしても参加者は10〜20名程度と安定しており、分けて良かったと思う。
ただ問題点としてあるのは、コースのマンネリ化である。特に自転車散歩は、博物館をスタート・ゴールにしての10km未満という制約の中で、新しいコース設定は難しい。
健康サイクリングは、泉北ニュータウン内の 堺市 公園墓地をスタート・ゴールにしている他に、 柏原市 役所を基点にしても行うことでマンネリ化を防いでいる。
やはり新しいコースにすると参加者が多くなるのも事実だ。
21日(日)の健康サイクリングは明日香で開催した。地元に住む方がこの健康サイクリングの常連さんで、「明日香は良い所です。案内しても良いですよ」と申出ていただいて、今回が3回目になる。申込みが殺到し、今回は34名の参加があり、私とアシスタントの康成氏も含めると、定員をオーバーした36名のグループ走行となった。
参加者の協力もあり、迷子や事故もなく、甘樫の丘、石舞台、稲渕の棚田、猿石、高松塚古墳など明日香ののどかな秋景色を楽しんだ。
稲の刈取りもかなりすんで、写真を撮る人もピークを越して、かかしのある風景の中を楽しく走れました。 
(2)通勤サイクリング
秋が深まり、朝夕が冷えてくると共に日没が早くなってきた。夏の間は日焼けを避けるために、また少しは暑さがおさまってから帰途についていた。しかしこの時期になると、日没前に帰途につきたいと思っても、執筆など周りがざわついていると、集中できず、ついつい真っ暗になってから走り出す日々が続く。そんな時はハブダイナモの明るさが救いだ。暗い大仙公園の未舗装の道などは、穴、車止め、マンホールの蓋など障害物が多い。明るいライトは安全を確保し、安心感と信頼感を作ってくれている。
シマノで働いていた頃は交通事故に遭った事もあるが、博物館へ移って11年が経過したが、一度の事故もない。
理由として考えられるのは、この夜の走行の安全性が高まった事、安全な通勤ルートを探して朝と夕方のルートを変えたこと、心に余裕を持ち、周りをよく見て危なそうな車に近づかないなど、事故を未然に防ぐよう注意を払ってきたことがあると思う。(中村博司)
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1984年製の通勤サイクリング車。 スチールのオーダー車で、ハブダイナモとライトなど、部品は全て新しくして使い続けている。
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2007年10月20日

★2007年10月第3週 

[ 10月21日 天候にも恵まれ下関サイクルマラソンは最高でした]
(1)博物館便り
昨年同様10月に入って、経済産業省が支援する「地域自立・民間活用型キャリア教育プロジェクト」の授業が始まった。今年で3年目に入るが、堺ではNPO南大阪地域大学コンソーシアムが地場産業の自転車を取上げ、「こんな自転車欲しかってん」というテーマで、新しい自転車の企画を考えることで「ものづくり」を学ぶ学習を実施している。
この南大阪のコンソーシアムは新しい自転車の企画の完成度や、結果を重視するのではなく、子供達が市場調査、ニーズの把握、販売ターゲットの設定ニーズに応える機能とは何か、など思考経路学ぶことを重視した授業を実施している。
私なりの理解としては、子供達は学校で先生から各教科の授業を受けることで知識の蓄積は進んで行くが、その知識を使って新しいものを創り出したり、問題解決能力を育てる授業は今まで行われていなかった。しかし社会に出て必要とされる能力はこうしたことが大変重要だ。
一昨年は、シマノ広報室と博物館が中心になって授業を実施し、昨年からは”本物”のシマノ企画部のスタッフも協力して授業(児童に企画をするというミッションを与え、ロード、MTB、自動変速クロス車、安全重視の高性能子供車の特長説明)を行ってきた。
今年はさらに若いスタッフも加えて、子供達とのコミュニケーションが良くとれている。 こうした授業はこれからの日本を背負う子供達が生きていく上で、大きな力になってくれる事を願っている。
(2)通勤サイクリング
10月7日(日)には下関サイクルマラソンのお手伝いに行ってきた。
下関市にはシマノの工場があり、地域社会との良い関係を持つ事が大事なのだ。
昨年が初めての開催で、今年は2回目となり、第1回目の好印象があったと思うが、参加者は倍増の800人になったとの事だった。
昨年は11月の開催でしかも1日中雨天の中で、寒さに耐えての走行となった。今年は午後に少し降雨があったものの、短い時間であり、10月という天候も幸いして楽しめた。お手伝いした内容は昨年同様、下関市長の走行アドバイスとサポートである。
市長が自ら120km程のロングコースに参加するのは昨年もそうだった。昨年は尻痛に悩まされておられたので、スタート前にやわらかい目のサドルに交換し、お尻にはワセリン系の塗り薬を使ってもらった。その効果?と天候に恵まれたこともあり、昨年は午後5時のゴールが、今年は3時にゴールと2時間も早くゴールへ帰って来れた。昨年に比べ、コースも車の少ないのどかな道が増えていた。こんな配慮がとても嬉しかった。
実は私も久しぶりに尻痛を体験した。マイペースで走ったハワイでは問題なかった、全く同じロードバイクを使ったのだが、下関では市長のスローペースに合わせて走ったため、お尻に体重が乗りすぎて痛んだのだ。
ロードレースでもスローペースのレースになるとお尻が痛くなったことを思い出した。この問題は奥が深い、この対策の妙案があれば知りたいものです。
先日嬉しい知らせがあった。日経新聞社から2005年9月に丹羽さんと共著で出した「大人のための自転車入門」が今年3回目の印刷をして、5刷まで来たのだ。しかも印刷部数は増加している。
自転車に乗る人の入門書として役目を果たしている事に感謝です。(中村博司)
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ゴール真近のエイドステーションで市長を中心にサポートをした下関市の平川氏(左)と。
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2007年10月12日

★2007年10月第2週

[ 10月14日 感動体験を日本に持って帰ってもらうために出来ること]
(1)博物館便り
先週10月6日土曜日は応募作品3万点を越えた夏休みこども絵画コンクールの表彰式を行った。
特選6作品、準特選のサクラクレパス賞21作品、入選にあたるミキハウス賞100作品を描いた子供達と、その保護者1名分の席を設けて参加していただいた。これだけでも200を越える席が必要だ。努力賞の作品を描いた子供達も呼びたいのだが、それだけの席と駐車場の確保が出来ないのだ。
ゲストとして山崎美緒さんという、日本人女性として初めてアフリカのケニアからアフリカ南端の喜望峰まで、自転車で走った方に来てもらった。
男性に化けるため丸坊主にして走った記録は「マンゴーと丸坊主」という本にして出版されている。参加した子供達が自転車の素晴しさを記憶に残し、自転車を活用した、健康で環境にやさしい生活をしてほしいと願っている。努力賞380作品を含め、507点の絵画コンクールの作品は12月24日(振休)まで館内に展示しています。
(2)通勤サイクリング
ハワイ・センチュリーライドの当日は、まだ暗い夜明け前のカピオラニ公園でテクニカルサポート活動をした。スタート直前に自動車で100マイルの折返し点へ移動した。午前6時の正式なスタート時間になっていないのに、すでに走っている人も少なからず見かけた。スタートの混雑を避けるためか?
8時半ごろに折返し点のスワンジー・ビーチ・パークに到着し、相棒のメカニックとテントを張って設営し、参加者の到着を待つ。9時半から12時15分のテクニカルサポート終了時刻までは大忙しだった。
主なサービス内容は空気補充、変速調整だが、パンク修理を依頼する人もいるが、自分でやるのが原則なので断わった。しかし、その人のスペアチューブを見ると、車輪は26インチなのに700c(27インチに相当)で、自転車のバルブは米式バルブだった。幸いフレンチバルブがスペアだったので、何とか使って直したスペアチューブは、愛車の車輪径、太さ、バルブの種類、バルブに合う携帯用空気入れが必要だ。こうした参加者がいる事に私は正直に危機感を持つ。
ハワイで自転車に乗って感動体験を日本に持って帰ってもらうために、当館からの情報発信を強化する必要がある。テント等を撤収したあと、12時半頃からスタート、ゴール地点のカピオラニ公園へ走り出した。スペアチューブは5本持って、途中でサポートするためだ。午前中の雨は上がり、時折晴れ間があるが曇り空で暑すぎず快適だ。ほとんど参加者はいない。さみしく1人で快調に走る。映画「ジュラシックパーク」のロケに使われたハワイの独特の切り立った崖は異様に低い雲に覆われて、崖の上は見えない。交通規制はなく、自動車と一緒に走るのだが、マナーも良く、無理な追抜きやクラクションを鳴らす車は皆無だ。自転車が左折する時も道を譲ってくれるのは嬉しい。
路面は全舗装だが、あまり良くない。穴や路肩に土や砂もあり、注意が必要。起伏はある。私のように通勤で毎日坂を上る人にとって負担に感じない程度のものだが、100km走ってからの上り坂は参加者にとってきびしいのだろう。歩いて坂を上る人も少なくなかった。しかし坂の上には素晴しい太平洋の大海原が広がり、疲れを吹き飛ばしてくれる。こうした苦しい上りを経験するから、完走した喜びと感動が大きなものになるのだと思った。ただお尻の痛さに、ひたすら耐えて走っている人も多かったはずだ。レーサーパンツの下には下着を着用しない。あらかじめお尻の痛くなる所にはワセリン系の塗り薬をつけておく。こうした事は自転車乗りにとって常識である事が、一般参加者にはまだ浸透していないと思う。本は出版したが、こうしたノウハウをもっと効果的に伝えるためによく考えていこうと思った。
10月7日は下関市で行われたサイクルマラソンのお手伝いをしてきました。来週にレポートします。(中村博司)

07.10-2.jpg 太平洋をバックにゴールを目指す。
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2007年10月08日

★2007年10月第1週

[ 10月7日 ハワイは自転車も右側通行、歩道走行は禁止でした。]
(1)博物館便り
今月はセミナーとフォーラムの予定が入っている。
10月17日(土)は東京・南青山にあるライフクリエーションスペースOVEで「自転車通勤」をテーマに、自転車通勤を検討中の方に役立つセミナーを実施します。私は30年以上自転車通勤をライフスタイルとしてやってきましたので、実戦的なセミナーにします。
時間は午後1時から5時までで、実際に通勤を想定して走る事を計画しています。申し込みはOVE(03-5785-0403)まで。
10月28日(日)は午後2時から4時まで、大阪商工会議所4階の会議所で「交通フォーラム━自転車って便利、でもそれだけでいいの━」というテーマでフォーラムが行われる。
第一部の課題提供として大阪市より「自転車の走行環境整備に関する施策について」、「市内の自転車交通問題と対策について」、大阪府警察本部より「自転車事故の現状と交通マナーについて」の講演がある。
第二部の座談会の3人のパネリストには、自転車ツーキニストとして名高い、TBSプロデューサー疋田智氏と、大阪市立大学大学院工学研究科の日野泰雄教授と私である。 コーディネーターはサントリー次世代研究所の狭門恵三子さんである。
疋田氏はユーザーの立場から、私はメーカー、業界の立場から、日野氏は学識経験者の立場からだ。自転車の活用や課題について、それぞれの立場から各々の果すべき役割、中短期的で現実的な方法論について話合いをする予定である。定員は200名で、参加は無料だが申込みが必要だ。大阪府都市整備部交通道路室のクスノキ氏へ Fax 06−6944−6787か E メール kotsudoro-g15@sbox.pref.osaka.lg.jp で申込んで下さい。
(2)通勤サイクリング
ハワイのセンチュリーライドにシマノテクニカルサポートの一員として参加してきた。これでも博物館へ来る前は、シマノのテクニカルサービスの一員として毎月こうした活動をしていたのだ。
28日夜に日本を出発し約8時間の飛行後、同日の午後に着いた。日付変更線のマジックで、ハワイに来た時は時間を得した事になるが、10月1日にハワイから日本へ帰る時は、日本着は2日になるのだ。ゆっくりしたいところだが、28日午後から自動車でスタートゴールのカピオネラ公園とコースを下見した。
夕方に少し買物をした。ペットボトルの水を買った。1ガロン(約4リットル弱)入りの水があった。アメリカ人は大きいがペットボトルも大きい。
夕食後は自転車を組立てて、すぐに寝た。機内で少し寝たが、日本で起きてから20時間以上起きているのだ。
29日は6時すぎに目が覚めた。出発は9時なので地図を持ち、7時すぎから8時まで自転車でカピオラニ公園やダイヤモンドヘッドの近くまで走った。
日本と異なり右側通行で、一方通行も自転車は除外されていないし、もちろん歩道は乗れない。一方通行が多く、同じ道を帰れないので、道に迷いながらなんとか冷汗といい汗をかいてホテルに帰り着いた。
10時から5時までテクニカルサポートの仕事。日本から5人とアメリカから2人、7人の他にチーム右京から5人の12人だ。
サポートと言っても、公園内の物販は禁止されているので、点検と調整や空気を入れて空気圧の確認が中心。私はもっぱら日本人参加者の要請をアメリカ人メカニックに伝えて作業をやってもらい、どんな参加者が参加し、何を期待してこのセンチュリーライドに来たのかを聞く事にしていた。しかしハワイに来る人の多くは、多少でも英語が話せる人が多いので、私は単なるおせっかいなオヤジだったかもしれない。
ハワイに来て自転車とは別の事で、とても驚いたことがあった。それはホテルの多さだ。参加者4 , 000人のセンチュリーライドで、ホテルは満室と考えるのは日本の常識で、たぶんホノルル周辺で5万人から10万人が泊まれるホテルがあるように感じた。
これだけのホテルが集まっているのは、たぶんホノルルとラスベガスだけではないか?
何万人も参加するホノルルマラソンがここで開催できることに納得できました。
次回は、80km走ったセンチュリーライド体験記を書きます。(中村博司)
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カピオラニ公園のシマノテクニカルサポートテント。
シマノアメリカ社員のグレック君と。

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