2007年11月24日

2007年11月第4週

[ 11月18日 冬には冬の自転車のワクワクする楽しみがある。]
(1)博物館便り
先週18日は「堺自転車のまちづくり・市民の会」のサイクリングを実施した。「広報さかい」やホームページで市民の参加を呼びかけ、9名の参加があり、市民の会のメンバー8名と共に仁徳陵を一周したあと、昔の環濠跡に作られた土居川公園を北上し、高須神社、鉄砲屋敷へ。南海七道駅前から内川沿いに南下し、刃物ミュージアムで休憩して、与謝野晶子生家跡と千利休屋敷跡を回った。次に旧堺港を見下ろす遊歩道を通り、日本最古の木製灯台まで走った。あいにく木枯らし1号が吹きつけ、肌寒く感じて、早々に大浜公園でお茶の時間をゆっくり過ごし、昼頃には当館に帰り着いた。
風が強い他は天候に恵まれ、土居川公園の紅葉も見事だった。観光スポットで止まっては、私が古墳、環濠、鉄砲などの歴史について「博物館学芸員」としての知識でお話をしたが、まずは好評だったようだ。こうしたイベントを年に数回は行い、自転車に乗る楽しさ、面白さ、堺の魅力発見、市民の会のメンバーを増すのに役立てて行きたいと思う。

07.11-4.jpg昔の環濠にかかっていた極楽橋の前で、環濠の歴史を説明した。





(2)通勤サイクリング
一週間前から急に冬の気候に変わった。日中の気温はまだ秋の陽気だが、朝夕の冷え込みは本物になった。冷気は首筋と手首から入ってくる。アンダーシャツもハイネックのものを着用している。実はこれはスキー用のものだ。以前はスキーもしていたが、機会も少なくなり、用具は処分した。ウェアも捨てようかと思ったが、ハイネックのアンダーウェアは冬の通勤に使っている。またウィンドブレーカーも長袖を2着重ねて着用する程でもないので長袖と半袖を重ねている。これは防寒と共に目立つ色の服装にしているためでもある。やはり白、グレー、黒系統の色は目立ちにくい。特に日没が早まり、目立つ明るい色のウェアは交通事故から自分を守るために必要なのだ。
もちろん信号を守る。車の前に飛び出さない=当たり前だが、通りにくい歩道から車道に車線変更?する時、後方からの自動車を確認せず、車道に飛び出す自転車事故がとても多いと聞いている。後方確認の習慣を普段から身につけないと、この事故は防げないと思う。
私も当たり前の安全対策を続けている。たとえ交通ルール違反でなくても、危険を感じたら歩道をゆっくり走ったり、信号待ちの時も車の横を通って前に出る事もしない。少々の時間の節約より、心に余裕を持って、安全第一が結局は自分のためとなると思うのだ。
冬が来たら、私にとってはマウンテンバイクの季節到来だ。12月からはマウンテンバイクのツーリングイベントを3月まで毎月行う。私のツーリングは山の中を走るというより、川沿いのオフロードや里山をゆっくり走る初心者向けのもので、今年は新しいコースを加えるつもりだ。冬には冬の自転車の楽しみがある。車の騒音や排ガスと無縁の世界で、落葉の上を自転車がすべるように走っていくマウンテンバイクの魅力は大きい。少しワクワクしてきた。(中村博司)

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2007年11月17日

2007年11月第3週

[ 11月18日 200kmのレースは、私の脚力で参加できるレベルではなかった。]
(1)博物館便り
ツール・ド・おきなわに行ってきた。10日(土)には「スポーツ用自転車の乗用環境改善のためのシンポジウム」が行われ、私は、自転車ツーキニストの疋田智氏と沖縄と東京で自転車で走り続けている小磯恵美子さんと共にパネリストとして話をさせてもらった。コーディネーターは、このイベントのアナウンサーも担当している元レーサーの飯島美和さんだ。
3人のパネリストがそれぞれ5〜15分程でプレゼンテーションをした。私は自転車博物館の活動と、堺市における自転車のまちづくりの活動を報告した。
小磯さんは沖縄と東京の自転車乗用環境の違いを報告し、東京では自転車で走るのが怖いという話をした。
疋田氏は欧州の自転車社会の乗用環境や、使われている自転車の紹介、その対比として日本のママチャリが世の中にあふれる社会的理由と、車の利用を少なくするためには、長い距離を走れる本当の自転車が必要で、スピードが出ないママチャリはダメ、といった報告があった。会場からヘルメットの必要性について質問があり、疋田氏は自動車にアピールして安全性を高める効用、私は手足の骨折は1〜2ヶ月もあれば治るが、頭部のショックは致命傷や障害が残る可能性が高いので、ヘルメット着用の必要性を説明した。
最後に私は「沖縄は日本の中では道路の整備状況や自動車のマナーも相対的に良く、スポーツバイクの天国のような所だ。このツールドおきなわを通して、日本にスポーツバイク文化を広めてほしいし、そのためにもこのイベントにはずっと参加したい」と話した。
07.11-3.jpg
シンポジウムの様子。
青いシャツを着ているのが私です。





07.11-3-1.jpgシマノ、ドリンキングのチームジャージーに身を固めた7人の侍レーサー。






(2)通勤サイクリング
ツール・ド・おきなわ市民レース200kmに出場し、最初で最後の挑戦をしてきた。
参加者は326人で、前年の263人に比べ24%増加して、スタート地点へ行くのが遅くなって、最後尾からのスタートとなってしまった。シマノ ドリンキングの仲間が待ていてくれたので、7人で記念写真を撮った。
私のように携帯電話とデジカメを持って走る参加者は少ないはずだ。300人超のスタートとなると、最後尾が動くのに1分位待ったような気がした。最初は30km位のゆっくりスタートだったが、まもなく前でアタックがかかったようで、スピードが上り、40km後半、50km近いスピードとなる。風が強く、大集団の中にいても横風が来たり、道の幅が狭くなる所ではスピードが急に遅くなるので、再びスピードが上るたびに腰を上げて、立こぎで集団を追う。
審判のオートバイが18の文字を書いたボードを見せている。誰かが逃げを打ち、大集団に18秒差をつけているのだ。そして美ら海水族館のある海洋公園前の長い登り坂で、集団から少し遅れ、また下り坂で追いつくという走行になり、30km地点で集団から完全に遅れた。後方から小集団が来たので、そのグループで大集団を追走するが、海岸線を北上する道に入ると突風のような向い風が吹付けて、脚力は消耗し先頭交代することが出来ず再び遅れて、さらに後方から来る小集団で走る。約70km走って、いよいよ普久川ダムへの長い登り坂に入り、何とか上り切った関門で、タイムオーバーのためリタイヤとなった。約3時間で82km走っていた。ここでコース規制が解除されるまで2時間以上待って、バスでスタート地点へ戻った。自力で走る事は警察から規制されているのだ。2台の大型トレーラーにレーサーを積み、バス2台で多くのリタイヤして選手達と戻った。このような収容車が用意され、レースは開催されている。自分の実力以上のクラスに出場することは主催者に迷惑をかける結果となる。来年からは60歳で200kmにエントリーできないのでレベルを85kmに落として、確実に完走できるクラスで上位を狙う走りをしたいと思う。(中村博司)


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2007年11月11日

2007年11月第2週

[ 11月11日 ツールドおきなわ200km、怪我のないレースを目指します。]
(1)博物館便り
先週末はイベントが重なった。11月2日は大阪の都市設計に関係する人達の勉強会に招かれ「堺の自転車のまちづくりに対する取組み」を講演(報告)した。
海外の事例報告は、京都で活動する「自転車チーム ちゃり民」の藤本氏から行われた。
午後7時にスタートした勉強会は、9時頃にさらに熱気をおびてきたが、部屋を使用できる時間が切れて終了した。
翌日3日(祝)は、健康サイクリングを太子町で行った。集合は、石川と大和川の合流地点にある柏原市役所の駐車場だ。ツール・ド・おきなわが近づいているのに、走り込みが足りないので、自宅から23km走って集合地点へ移動し、聖徳大子の墓所がある叡福寺や近つ飛鳥博物館を巡った。秋の好天に恵まれ、気持ちよく走れた。参加した22人も大満足ののどかな風景の中をリラックスして走りを楽しめた。
走行距離は27km程だった。そのあと博物館へ走り、午後の仕事を済ませて自宅へまでの走った距離の合計は80kmを越え、良いトレーニングになったようだ。特に朝の23kmがきつかった。走り慣れない信号の多い道のため、40分から50分もあればと思っていたが、1時間もかかり、サイクリング出発の7〜8分前に到着した。石川サイクルラインを、ブラインドカーブや歩行者のそばは徐行するが、それ以外は全力で7〜8kmも走ったのである。
4日(日)はロードバイクの講習を行った。近年人気があるロードバイクだが、ロードバイクを楽しむための情報を、体験を通して伝えたいと考えて5年前から始めた。今年は春から秋の奇数月の5・7・9・11月に実施した。今回の参加者は14名で、遠く埼玉県から参加した男性もいた。この講習のためにだけに大阪まで来たのか聞いたら、「この講習のために夜行バスに乗って参加した。中村さんの直々の指導を受けられて、感激です。」と言っていただき、こちらも感謝である。
一通りのライディングの説明と実技の指導のあと、泉北ニュータウン内の緑道をゆっくり10km程も走った。落葉が敷きつめられた静かな道をゆっくり走ったあと、広い公園の林の中で参加者から質問を受けた。「峠を速く上りたい」「パンク修理が知りたい」「左膝が痛い」「ブレーキレバーが握れない」などさまざまな課題があるのがわかった。私の経験から「お腹を冷やさないため、タオルを当てる」「お尻にはあらかじめワセリン系塗り薬をつける」など披露した。パンク修理の実演もした。翌日には参加者の1人からメールで「10月に初めて乗り始めたばかりで、全く知識がありません。知らない事だらけの状態で参加しましたので、タイヤの事、サドル、ポジション、ハンドル位置、靴、収穫の多い1日になり、感謝しております。」とお便りを頂いた。
こうした地道な活動が、自転車の普及には必要だと思うし、このような地道な活動が、当館の存在価値だと信じて継続している。
(2)通勤サイクリング
11月11日はいよいよ「ツール・ド・おきなわ」200kmを走る。
毎年約1万kmを通勤で走っており、200kmという距離は問題なく走れる。問題はスピードとそれを維持する力だ。200kmを平均34kmで6時間弱で走り切る力が完走するには必要だが、普段から安全走行の往復30kmの通勤サイクリングだけでは、スピードと持久力が不足するのだ。ここでも無理をせず、安全第一で怪我のないレースを目指します。(中村博司)
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黒いシマノドリンキングジャージーで9月のマスターズの、30kmのロードレースを走る私です。今回は200kmです。

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2007年11月04日

2007年11月第1週

[ 11月4日 古道の峠で古代人の息遣いを感じました。]
(1)博物館便り
10月27日(日)に東京の(ライフクリエーションスペース)OVEにて「自転車通勤セミナー」を行った。
今年2回目のセミナーで、自転車通勤を始めようかと考えている人が7人集まってくれた。あいにくの台風接近で雨が終日降り続き、セミナーのあとOVEのある南青山から大手町まで通勤ルートを考え、走る予定だったが、中止せざるを得なかった。
まず最初に自転車通勤のメリットについて話し、そのあと実施するための手順を話した。家族の同意や会社の規定など、自転車を買う前に考え、調べることはずいぶんと多いのだ。
座学についてはゆっくり進めたが、外を走れず時間に余裕が出来たので、パンク修理の講習を行った。まず車輪を外し、タイヤを外し、チューブを交換するのを見てもらった。
本当は全員が自分でやる体験こそが、身につく技術となるのだが、今回は機材の用意をしていなかった。
参加者からは、どのモデルを買えば良いか等質問があった。
私は自転車は機械で継続的なメンテナンスが必要なので、訪問しやすいお店を何店か探し、店主と気が合う親切なお店を探す事の重要さを説明した。お店の扱うブランドで通勤コースを走るのに適した自転車を、ヘルメットや用品を含めた予算の中で選ぶようアドバイスした。

07.11-1.jpgOVEの自転車通勤セミナーに参加した7人のメンバーと







(2)通勤サイクリング
先週は東京出張があったりで、あまり走れなかった。
堺の自転車まちづくり市民の会の毎月の行事、20日の自転車デーは地下鉄御堂筋線 の北花田駅 に隣接するイオンモールで行った。交通ルールをクイズで答えてもらった。さすがに買い物客が多く、アンケートは900人分集まった。ここは博物館から自転車で20分程で行ける。
駐輪場に大事な自転車を置いて盗まれたら困るので、当館のレンタサイクルで行った。地図も持たず勘を頼りに走っていくと、昔の街道の風情がある道に出た。標識で長尾街道(古代の大津道)とわかった。
21日は健康サイクリングを 明日香村 で開催した。この時は自転車で竹内峠を越え明日香村まで走った。613年に古代の国道一号線として、堺と大和を結んだと伝えられる。竹内街道の難所だが、走ってみて、私の想像を超えたきびしい登りが続いていた。古代に大陸の文化を受け入れ、シルクロードの終着点と言える道を越えて、古代日本人や渡来人の通った道を感慨を持って走った。
自動車で通ったのでは、道の険しさ、道の持つ空と 森 との接点を体で感じることが出来ないと思う。長尾街道や竹内街道という古道を走ると、難所を苦労して越えた古代人の息遣いまで感じられるのが、自転車の大きな魅力だと思うのです。(中村博司)

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