(1)博物館便り
2007年が終ろうとしている。あなたにとって今年はどんな年でしたか?
多くの人は「今年もあっという間に過ぎて年末を迎えた」と言われる。確かにその通りだとも思うが、私にとっては長い一年だったようにも感じる。
過ぎ去った1年を思い返し、感傷にひたる気持ちはないが、夢中で過ごした一年を振り返り、自分でやれた事、課題として残ったことなど、頭を整理して来年の課題を明らかにすることに役立つのではないかと思う。
私と自転車博物館の10大ニュースとしては・・・。
@何と言っても15周年リニューアルオープンをしたことだ。計画から約2年間を要して、4月1日に無事オープンできた。おかげで入館者も20%程度増加する見込みだ。
A絵画コンクールの応募作品が3万点を越えた。
今年16回目の絵画コンクールだが、ついに応募作品数は3万点を越えて、絵画コンクールとしては大阪府ではトップクラスのコンクールに育った。
B「大人のサイクリングビギナーズ」八重洲出版の発刊。
共著であるが、私が主たる著者として執筆した最初の本であり、3月に発刊したが、7月に第2版が出て売れ行きも好調のようだ。
C共同通信社から1年間(50回)の連載の執筆依頼を受け10月にスタート。
共同通信社はニュースを配信する社団法人で、多くの新聞社が掲載してくれる事を期待している。
D自転車ライフ体験セミナー開始。
スポーツバイクに関心を持ち、始めたいと思う人のために自転車のフィッティング、簡単なメンテナンス、パンク修理、交通ルールなどを教える教室をスタートさせた。受講者は多くないが、その分丁寧に教えることができている。
E特別展「昭和の自転車展」。
今年から4月29日が「昭和の日」に制定されたので、昭和という時代の変化の中で、自転車と自転車業界の対応という視点で見直す展示を行った。
Fハワイセンチュリーライドに初めて参加。
日米4,000人以上の人が参加するセンチュリーライド(160km走るサイクリング)にテクニカルサポートの一員として参加した。 当館が果たすべき使命は、自転車を楽しく乗るためのソフトの提供であると確信できた。
G欧州プロチーム「フランドリア」のパーティーに参加。
1973年にデュラエースを搭載して、ツール・ド・フランスなどに参加した「フランドリアチーム」が消滅して30年がたち、チームの歴史を紹介する本の出版記念パーティーに出席し、当時の選手・スタッフと再会した。
パーティー会場で当館の活動を紹介するプレゼンテーションを行った。
Hマスターズのレースとツールドおきなわに参加。
9月に滋賀県で行われたマスターズのロードレースに参加し、7位に入賞した。11月のツール・ド・おきなわの市民200kmに挑戦したが、80km地点でリタイヤした。
I体調不良で4月下旬〜5月上旬に療養。
リニューアルと本の執筆等の疲れが出たのか、約20年ぶりに病院で2週間療養した。年齢を重ね、体力の低下を受け入れる時期が来た。しかしその後は急回復し、秋にはレースにも参加できたのは毎日の通勤サイクリングの成果とも言える。

(2)通勤サイクリング
自転車博物館は12月25日(火)より1月4日(金)まで年末年始の休館に入りましたので、通勤サイクリングもお休みです。1月5日(土)に開館します。
それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。(中村博司)