(1)博物館便り
先週は警察庁から電話があった。自転車の交通ルールを徹底周知させ、事故を減らすためのパンフレットを作っているので、当館で配布してもらえるかという打診だった。
当館では入館者は今年一年で約27 , 000人程度になるし、地元の警察署と共に交通安全教室を開くなど活動しているので、こうしたイベントの時にも配布は可能であり、協力する旨を伝えた。
また先週も私が出演協力し、放映された「痛快エブリディ」も、自転車ルールと交通安全がテーマだった。さらに3月8日(土)に「 京都府 バイコロジーをすすめる会」が主催する市民フォーラムもテーマが「自転車事故を追放するには」という事で開かれる。
1月中旬に事務局の方から私に協力要請があった。私は協力する事に対し、1つの条件をつけた。いくら市民だけが集って議論しても、それが現場で生かされないといけない。 京都府 の行政担当者、警察の方にも来て議論に入ってもらい、共に実効性のある事故減少対策を考えて行動してこそ効果が期待できるからだ。
もちろん自転車、特にスポーツバイク愛好者の意見も、こうした方々に聞いてもらい、施策実施に生かしてほしいという気持ちがあったのだ。
私の予想した通り、 京都府 と京都府警の方も参加してもらえる事になったと、バイコロジー事務局から連絡を受けたので、私も協力させてもらう事になった。
私の他にパネラーとして、京都のアジェンダ21の山田章博さん、京都サイクリングツァープロジェクトの多賀一雄さんを含め5名がパネラー、コーディネーターは事務局の井原さんである。場所は鴨川沿いの川端通り荒神口東詰から東南に入った京大会館102号室で3月8日(土)午後2時〜4時半まで開かれます。是非ご参加下さい。問合せは事務局の井原さん(075−314−1671)まで。
(2)通勤サイクリング
毎日寒い日が続きますが、走ってますか?
日本列島は大寒波の中にある。地球温暖化と言っても暖冬になるとは限らない。やはり冬は寒くないと冬ではないし、この冬のあとには春がまちがいなくやってくる。日本の自然の特長は、はっきりとした四季があることだ。この四季が日本人を鍛え、日本人の勤勉さや文化を生み出したにちがいない。というわけで私も毎日走っている。
21日(月)は休館日だった。日本各地に雪が降り、自宅の屋根にも雪が積もった。
雪がおさまった午後にマウンテンバイクで1時間半程走ってきた。2月3日に行うマウンテンバイク中級ツーリングのコースを下見するためだ。毎年同じコースでは進歩がないし、今回はマウンテンバイクを使うので、コースは舗装されていない道も使える。しかし考えると選択肢は多くなるが、地図に出ていない道を組み込むためには、現地調査は欠かせない。
天野街道の近くの農地の中に面白いコースを発見してきました。シマノから借用している XTR 装備でレース用マウンテンバイクもウェアも泥しぶきを浴びましたが、楽しく自転車で遊んできました。
山本一力さんという直木賞作家が、自転車が本当に好きかどうかは、真冬の朝に自転車に乗るかどうかが見分けるポイント、といったような事を書いておられた。
「自転車が好きですか」と聞くと、多くの人は否定するのをためらい「好きです」と答える人が多いようだ。しかしこれでは本当に好きかどうかはわからない。手足が凍え、耳や鼻まで痛みを感じる寒さの中で走ってこそ「本当に自転車が好き」ということになるのだろう。
あなたは本当に自転車が好きですか?(中村博司)

先週まで乗っていたファンライド志向でなく、レース志向車で実に良く走る。すっかり好きになりました。