2008年03月29日

★2008年3月第5週

[ 3月30日 桜の季節がやってきた。]
(1)博物館便り
「走ろうわが町、健康サイクリング」2008年のイベントがまもなくスタートする。まず最初のイベントは自転車セミナーで、大阪環状線森ノ宮駅東100mにある大阪府健康科学センターにて、4月12日(土)午後1時より4時に開かれる。「メタボリックシンドローム対策と自転車健康ライフ・・・どんな食生活と運動が良いか」についてディスカッションする。
健康スポーツ医の梶山医師と私(中村)がトークショー形式で、出来るだけやさしく面白い話をしたいと考えている。
内容としては、自転車をライフスタイルにするために「自転車の選び方」「体に合せるサドルの高さ調整」「交通ルール」などについて話す予定だ。
このトークショーは午後2時から始まる。午後1時からは身長、体重、腹囲の測定が健康科学センターの検査技師さんによって行われますので、こちらを受けてからトークショーを聞くと良いでしょう。骨密度の検査も行う予定ですので、是非御参加下さい。また4月13日(日)午前9時に森ノ宮口集合で健康サイクリング大阪城教室(弁当必要)、5月25日(日)午前8時45分門真市役所集合で門真教室(弁当不要)、6月8日(日)午前8時45分に堺市仁徳陵前の自転車博物館サイクルセンター集合で大仙公園教室(弁当不要)を実施します。これにも是非御参加下さい。
申込みは、大阪城教室は健康科学センター事務局(FAX 06-6973-3574)、門真教室は大阪サイクリング協会(FAX 0721-54-1717)、大仙公園教室は自転車博物館(TEL 072-243-3196)へ申込んで下さい。
(2)通勤サイクリング
桜の季節がやってきた。自転車博物館の駐輪場の前にしだれ桜があり、今週初めに咲き始めたと思ったらもう満開である。一方私の住む泉北ニュータウンの桜はまだ三分咲きといったところである。健康サイクリングのコースの下見を兼ねて、開花状況を確認してきた。
泉北高速鉄道の栂美木多駅の北側には西原公園という桜の名所があり、夜桜を楽しむ人のために提灯が設置され、開花を待つばかりになっているが、三分程しか咲いていないので少々寂しげだった。(中村博司)
08.3-5-1.jpg満開状況になった自転車博物館のしだれ桜






08.3-5.jpg開花を待つ西原公園の提灯 



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2008年03月22日

★2008年3月第4週

[ 3月23日 自転車にもフィギアという種目があるのです。]
(1)博物館便り
当館の展示の大部分は「常設展示」であり、3階には展示スペースの1部を、毎年展示車を入替えて展示する「特別展示」のスペースがある。昨年の展示は、4月29日が「みどりの日」から「昭和の日」に変わった事を記念して、昭和という時代を自転車の発達と変化という視点で振り返るものだった。戦前、戦後、サイクリングブーム、高度成長、車社会、オイルショックなどというキーワードに代表された時代に自転車はどのように変化をして乗り越えて来たかを検証するもので、私にとっても面白い展示だった。その展示も4月1日から新しい展示にする。今年のテーマは北京オリンピックという年に合わせ「レース用自転車展」として、自転車レースの種目ごとに特化して作られた、戦う武器としてのレース用自転車を紹介します。自転車のレースと聞けば速く走る事をイメージするが、速さではなく美しさを競う競技も存在する。英語名はArtistic cycling芸術的サイクリングとでも訳せるが、日本では「サイクルフィギア」と呼ばれる競技で、自転車に乗ってさまざまな演技を行う。それは人間技と言えないようなテクニックとバランス感覚が要求される。そんな特殊なレース用自転車を12台展示し、合わせてそのレースシーンも写真で紹介したいと考えています。4月1日より展示はスタートしますので、ご来館をお待ちしています。
08.3-4jpg.jpgサイクルフィギアの演技風景









(2)通勤サイクリング
日々、日照時間が伸び,暖かくなってきた。厚手のジャージー、厚い手袋を薄手のものに変えた。これだけでも体の動きが軽くなった。
少しずつだが走る距離を伸ばそうかと考えている。
私のレース参戦は9月のマスターズのロードレースと11月のツール・ド・おきなわなので、レース用のスピード練習?はずっと先のことになる。またこの種のトレーニングは本当はやらない方が体にも良い。
速く走るためには速く走る練習が必要だと思ってしまうが、正しくはない。グループで走ると、速く走れる人は息も乱れていないのに、こちらは息が上ってきて、脚が動かなくなることがある。結果的に追走できず遅れることになる。
この理由の1つは、速く走れる人は「有酸素運動」で走れる領域が異なるからだ。たとえば、心拍数130位で走った時、この心拍数なら有酸素運動として走れる人は、かなり長時間このスピードを維持できる。しかしこの心拍数が130が「無酸素運動」の人にとっては、脚に乳酸がたまることになり、このスピードを継続できない。初心者にとっての心拍数の目安としては180−年齢−5〜10程度の心拍数が1つの目安になる。つまり、ゆっくりで良いので、しっかり距離を走ることで、「有酸素運動」の領域を少しずつ、速い心拍数で行えるようになる。
選手にとっても、この時期は長い時間をゆっくり走るトレーニングが必要だ。ましてや、本格的なレース活動ではなく、毎年の体力測定的にレースに出て「脚力年齢」を確認するだけの私にとっては優勝を目指して早く走ることは必要ないのです。でも一緒に走ると頑張ってしまうのは、団塊の世代の特長かもしれません。(中村博司)

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2008年03月15日

★2008年3月第3週

[ 3月16日 自転車通勤を支える最大の技術はSPDだと思う。]
(1)博物館便り
先週土曜日は京都大学会館で行われた「バイコロジー 京都,市民フォーラム」にパネリストの1人として協力した。大阪も自転車利用は多いが、京都もとても多い。特に大学生が多く自転車を利用しているので、利用者の年齢層は若いと思う。だからと言うことではないが事故も多く、今回は「自転車事故をなくすには」と題して、各パネリストから15分ずつのプレゼンテーションと参加者からの質問に答える形で行われた。
パネリストとして京都府企画環境部交通対策課、京都府警察本部交通企画課からも出席し、事故対策や事故の現状について報告があった。特筆すべきは、自転車に同乗する幼児にヘルメットの着用義務を課した(罰則はない)ことだ。また自転車小売業者に対して、自転車安全利用情報を説明する義務を課したことだ。年間1 , 000台以上売る大型店には説明推進員を選任し、知事に届出義務も課せられた。こうした取組みは評価できるし、自転車事故を減らすのに有効だと思う。
私は堺のまちづくりの報告の中で自転車デーを設け、自転車の安全点検を実施する話をしたが、市民からもすぐに京都でも取組もうという声が上り、連携の大切さを思った。
(2)通勤サイクリング
通勤サイクリングに必須のアイテムは何か。私にとっては安全装備と SPD (シマノ・ペダリング・ダイナシクス)というシューズの底に埋め込まれたクリート(クサビ)がペタルと簡単に脱着できるシステム(しかも普通に歩ける)である。多分長距離を本格的スポーツバイクで通勤する人の多くは、この SPD を使っていると思う。私にとってもこれは必要不可欠だ。
この革新的システムを発案したのはシマノの3代目の社長であり、技術者でもあった島野敬三氏で、この SPD システムの完成を喜び、このシステムを搭載したマウンテンバイク用シューズをいつも愛用していた。シマノ70周年記念パーティーの時も一流ホテルへもタキシード姿で、このシューズをはいて行った。
この SPD を具現化した、私より数歳若いエンジニアが先週内臓疾患で亡くなった。非常にすぐれたエンジニアで、フリーホィールとハブを一体化したフリーハブを1970年代終り頃作り、その後中空クランクなど従来にない革新的製品を創り出して来た。
彼との交流は、私が東京営業所で完成メーカーを担当した時代に始まった。新製品をそのメーカーの完成車に組込むに当たっての技術的アドバイスなどを手伝ってもらったのだ。当時独身であった彼は東京で泊まる時には、営業所の上の社宅に住んでいた私の自宅に泊まってもらった事が何度もあった。本社から離れて仕事をしている私には本社のエンジニアと話す事で新製品やものづくりの話しを聞く事はとても新鮮で勉強になった。こうした知識と自分自身のスポーツバイク体験を織り交ぜて話す事で、メーカーのエンジニアを説得するのに役立った。
その頃、シマノドリンキングチームが誕生したのだが、彼はその最初のメンバーに入っていた。レース体験もない彼だが「お酒を楽しく飲むためにいい汗をかくため走る」というチームのコンセプトにあっていたのだろう。
今の自転車通勤の流行の技術の面で支えたと言える素晴しい仕事をした彼だから、仕事の面では悔いのない人生だったと思う。しかし家族からすれば早すぎた人生だったと思うし、心が痛む。
また私は今年還暦を迎えるが、「もう還暦か」と思っていたが、それ以前に人生を終えた彼から、60歳を迎えられる幸せに感謝しなければいけない事を教えられた。(中村博司)
08.3-3jpg.jpg
SPD 機能を説明した広告用合成写真。
実は私の右足で、当時宣伝課にいて撮影に立会い、モデルをしたのだ。




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2008年03月08日

★2008年3月第2週 

[ 3月9日 自転車の3人乗りを容認する方向で検討される。]
(1)博物館便り

今年に入って自転車に関する最大の話題は自転車の3人乗りだろう。
現行の道交法に基づく各都道府県公安委員会規則では「16歳以上の大人が6歳未満の幼児を1人まで乗せることができる」と決められている。しかし街では前カゴ部分のシート、後荷台のシートに1人ずつ子どもを乗せて走るお母さんを見かけるし、時には背中におぶって4人乗りすらある。こうした違反に対して、警察は見て見ぬふりをしていたが、自転車事故が増加したことにより、本格的に取締りに乗り出すと報じられたところ、保護者からは自転車が利便性の高い交通手段で「幼児2人を乗せて移動しなければならない時もある」として容認を求める声が上っていた。警察庁も、国が少子化対策を打ち出している時期でもあり、育児支援の必要性も考慮する形で「安全な自転車が開発されれば幼児2人の同乗を認める事も可能と判断」したのだ。しかしどのような自転車を安全とするかなど未解決であるし、またその自転車が「いつ、どこで買い易い価格で供給されるか」は不透明だ。特にこれは自転車業界の対応が求められる部分である。
実は私もこうした取り締まり強化のニュースを聞いて、自転車業界として、写真のようなオランダで使われている子供を乗せる三輪自転車を警察庁に提案してはどうかと考えていた。その話を NPO 自転車活用推進研究会の事務局にしたら、すでに三輪車の写真を持ち込んで提案していて、その結果において「3人乗りをしても安全な自転車が供給される事は可能」という判断を警察庁がしたというシナリオが浮かんできた。私もこれで納得できたが、これからの自転車業界の対応に期待したいと思う。私はこれをポジティブにとらえ「自転車の安全」について考える良いチャンスだと思うし、安全な自転車はきちんと作れば、それなりの価格になる事を人々に周知させる事が出来る。また、良い自転車を広める事で、日本の自転車の社会的地位向上、さらに自転車の改良だけでは安全は保てないわけで、自転車道路や自転車レーンの設置にまで議論が進むことを期待したいと思います。
08.3-2-1jpg.jpgオランダの自転車レーンを走る親子自転車





08.3-2jpg.jpgこの自転車の仕組み






(2)通勤サイクリング
3月は三寒四温の季節だ。先週末のマウンテンバイクツーリングは穏やかな日和に恵まれ、気持ちよく走れた。18人の参加者も大満足の20km程の走りを楽しんだ。しかし週が明けると、また寒波である。いつもの川沿いの道を走っていると、奇妙な自転車が走っている。ヘルメットを着用し、力強くペダリングをしているのだが、乗っている泥除け付スポーツバイクの後部には、子供を乗せる丈夫な台が装着されていた。信号待ちで止まると、声をかけられた。シマノの社員で子供を幼稚園へ送って、そのまま仕事に向うとのことだ。後部座席にはヘルメットも置いてあり、子供の安全に配慮して良いお父さんをしているなと感心した。(中村博司)
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2008年03月01日

★2008年3月第1週

[ 3月2日 寒風の中、美しい梅を見てきました。]
(1)博物館便り
2月末にキャリア教育プロジェクト連帯推進協議会があり出席した。
経済産業省が支援して行われた3年間の事業も、3月をもって終了する。その最後の締めくくりの会議である。ただこうした「自ら考える力をつける教育」は、平成23年度から施行される新学習指導要領でも推進することが決まっている。今回私たちも協力した「こんな自転車欲しかってん」の教育プログラムは、際立った成果を上げ、経済産業者が主催する「キャリア教育フェスタ2008」(3月1日に時事通信ホールで開催)で、全国からの5件に選ばれて、実践事例報告されるとの事だ。
どのような成果があったかについては、3年間このプロジェクトを実施した学校の先生が児童の作文を読んでくれてよく分った。
「こんな自転車欲しかってんの企画のターゲットを老人向けと決めた。何となくやり易そうと思った。でもやってみるとかなり難しい。テーマに選んだ事を後悔した。キャリアはつらい面がある。無理と思った。でもゴールは近づく。他のグループは順調に進み、焦りも出る。発表が近づく。振り返ってみて楽しかったのは、最後の方だけ。今まで頑張ったが発表しているのは一瞬だけだった。とても嬉しかった。感動と達成感があった。でもこれは私の本当のゴールではない。ゴールは果てしなく遠いが頑張って行こうと思う。」
このような内容だった。
このキャリア教育に使われた時間は、30時間以上と聞いている。私たちが関わったのは、最初のミッションを与え、中間の頃に子供達の質問に答え、アドバイスを与え、最後の発表会での審査を担当しただけで、全ての授業に関わっているわけではない。子供達は考えて、考え抜いたからこそ、感動と達成感を味わい成長したのだ。自分自身に自信を持ち、積極的にチャレンジするようになった。
考えてみれば、この日本は何もかもスピードや効率が求められ、ゆっくり考える事を大事と思わなくなってきている。芸人もギャグばかりを競い、歌も次々に生まれて消える。長くヒットする曲が本当に少なくなった。
こうした考える時間、体で覚える時間を軽視する風潮に流されることなく、自分の足でしっかり歩める子供達が日本を支え、日本独自のものづくりの文化を後世に受け継いでくれるのだろう。
このすぐれたキャリア教育プログラムは、引き続き堺市や大阪市でも独自に継続される予定で、シマノと博物館でも協力していく事を約束した。

(2)通勤サイクリング
先週24日の健康サイクリングは、堺市内で唯一の梅の名所と言える荒山公園へ、梅林見学サイクリングとして実施した。
またまた寒波にみまわれたが、16人の参加者と共に梅を楽しんだ。ただ寒くて、体が暖まると考え少々ペースを速くした。それでも寒い空気を吸い込んで少々頭痛がした。手足は感覚が薄れ、少々痛みを感じた。あとで参加した友人が、お腹を冷やしたと言っていた。私もお腹は強い方ではない。それで私はいつも普通サイズのタオルを2つ折りにして、お腹に当てている。保温効果と共に汗も吸い取ってくれる。 走り終ってからは、このタオルで濡れタオルを作り、しっかり絞って体を拭くのだ。
これを私は夏も冬もしている。夏は夏で、坂を上って大汗をかいたあと、下り坂で風を受けるとお腹が冷えるのだ。 効果抜群なので是非試して下さい。(中村博司)
08.3-1-1jpg.jpg









08.3-1jpg.jpg







荒山公園の梅です。集合写真では、寒いので耳あてのキャップやマスクを着用している人も多い。





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