2008年05月31日

★2008年6月第1週

[ 6月1日 私の誠に困った夢]
(1)博物館便り
先週小さなイベントに協力した。シマノ広報室が社員に参加を呼びかけたサイクリングだ。シマノは自転車部品と釣り具のメーカーだが、社員全員が自転車や釣りを趣味にしているわけではない。せっかくシマノで働くことになったので、その方々にも自転車や釣りの楽しさを体験してもらうことで、自分の仕事の意味、喜びを提供する企業で働いている事を知れば仕事への意欲も高まると思う。
今回は10名程の女性が参加してくれた。私は道案内人として古墳と環濠、灯台などを回った。幸いに暑くも、雨もなく、快適に2時間半をかけて約20km程走った。
普段はいわゆるママチャリに乗る事はあっても、スポーツバイクに乗っている人は少なく、楽しく走れたわりには20kmも走っている事に驚いているようだった。
このコースは私自身も20回以上走っていて、自信を持ってお勧め出来るコースだ。このコースについては、山と渓谷社刊「大阪・神戸周辺自転車散歩」の中の「古墳・環濠を結ぶ堺歴史めぐり」に紹介されているので参考にしてほしい。この本には私の大好きな天野街道を紹介した「泉北ニュータウン・グリーンウェイと天野街道」も紹介されている。
自転車に乗る事を楽しむには、3つの条件があると私は考えている。1つは使用目的。コースに適した自転車を使う。2つ目は車が来ない、少ないコースを走ること。3つ目はリッチな気分が味わえる良い自転車に乗ることだ。
今回は自転車散歩、それも観光目的だったので、堺市が行っている観光レンタサイクルと当館の保有している8段や27段の自動変速機などに乗ってもらった。普段と異なる自転車に乗ることは、使い勝手がわからず余裕がなくなることもあるが、高性能な自動変速車は今回の使用目的に合っていた。そんな事が自転車ファンを増やすポイントの1つであることが確認できた。

(2)通勤サイクリング便り
私の自転車人生の中では多くの自転車に乗って来た。先週の赤い自転車5種の他にチネリ・スーパーコルサ、デ・ローザ、ビアンキ、レバン、シマザキ、ブリヂストン・アンカー、GT、ルイガノ、ズノウなど多くのロードやマウンテンバイク、ツーリングに乗ってきた。どれが一番良いとは言えない。全日本のレベルで戦っていた時は僕の脚力をしっかり受け止めてくれる、堅いフレームを求めてチネリを買った。脚力が衰えてくると、路面のショックを吸収してくれ、乗り心地の良い軽いカーボン製のレーサーが欲しくなる。
私たちは自転車を選んで買っているつもりだが、本当は自転車に私たちの乗車技術や脚力、持久力を試されているとも言える。そう考えると今の自分に合った自転車を買うのか、近い未来にこんな自分になりたいという願望を見据えて購入するのかという選択肢もあるのではないか?
本物のロードレーサーを買って、レースに出て入賞したいという願望があるなら、ショック吸収力は劣るが、剛性の高いレーサーを選ぶ事もあるだろう。長距離を走るなら、快適性重視になると思う。
どの自転車が一番良いかは、一人一人が自分の乗車目的、乗車技術、脚力などを十分に考えて、自分が判断するしかない。自転車を買うという事を言い換えれば、自分の夢を買うということなのである。
私の場合は、誠に困った夢がある。
本物のレーサーに乗れるのはたぶんあと10〜15年位しかないという時間的制約の中で、もっといろいろな自転車に乗ってみたいという夢だ。博物館には5〜6台もあるが、実はまだ「コルナゴ」には乗ったことがない。「コルナゴ フォーエバー」(八重洲出版)という本が出て、私の専門である自転車の歴史、特に憧れのイタリアンレーサーの歴史に輝く実績を残しているブランドの魅力を発見してしまった。還暦記念レーサーはオーダー済なので、さて家族の同意、予算をどうしたものかと考えている。(中村博司)

08.6-1.jpgコルナゴフォーエバーの表紙。

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2008年05月23日

★2008年5月第4週

[ 5月25日 身近な自然に関心を持つ事は環境保全の第一歩]
(1)博物館便り
今日は5月18日の堺ステージから始まったツアー・オブ・ジャパンの最終日だ。いよいよ春が終わり来週からは6月となり、夏になる。
私の担当する健康サイクリングは6月1日に柏原市役所に集って、石川サイクルラインを通って滝谷公園まで走るが、道案内をボランティアでやって下さる方からコース図が届いた。その中に「中村さんの木」の所で記念写真を撮る予定と書いてあった。「中村さんの木」? よくよく読んでみると昨年出版された私の著書「大人のサイクリングビギナーズ」(八重洲出版)の巻頭に「石川サイクルライン」沿いの木の所で撮った写真が掲載されており、この方が、この木を「中村さんの木」として名前をつけたのだ。ちょっと変な気になったが、すぐ「うれしい」という気持ちが湧き上がってきた。
身近な自然に関心を持ち、1人1人がそれを守ろうとすることから環境は保全される。自分の名前をつけた木に愛着を持つことは悪いことではない。これから暑い夏を迎える。この木が枯れたりしないように、そばを通ることがあれば、水筒の真水をかけてあげようと思う。水をかけるために走ることもいいなと思う。
あなたがいつも走る道に木陰を提供してくれる樹木に、目を楽しませてくれる草花の咲く花壇や、安らぎを与えてくれる川のせせらぎに自分の名前をつけてみませんか?
08.5-4.jpg「大人のサイクリングビギナーズ」7ページに掲載されている写真。





(2)通勤サイクリング便り
先週に還暦を迎えた。60歳になった感想と聞かれれば、健康に60歳という節目を迎えることが出来た事を喜び、家族と職場の方など、私を支えて下さった全ての方に感謝したいという事に尽きる。また個人的には、この節目という名目で自転車をオーダーした。色はもちろん還暦の赤である。しかし私はもともと、赤い自転車が大好きなのだ。 @高校生の時に通学に使っていた、シマノ内装3段変速付の自転車は赤だった。 A初めて買ったスポーツバイクは、赤いアルプス・クイックエースという分解可能なサイクリング用車だった。 B大学に入ってレースを始め、アルバイトで買った最初のロードバイクは赤いエベレストで、全日本選手権ロードの優勝の時にも使った。 C 1983年頃に初めて買ったマウンテンバイクも、赤い3Rensyoが作ったものだった。こう考えると私は本当に赤い自転車がすきだったのが良く分った。
赤い自転車として5台目となる今度のバイクはカーボンの最新型ロードバイクだが、到着して組みあがったらまた紹介したいと思う。
このバイクでマスターズのレースやツール・ド・おきなわに参加し、元気すぎる? 60歳の自転車生活を愉しみたい。(中村博司)

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2008年05月17日

★2008年5月第3週 

[ 5月18日 自転車に乗らない勇気も必要な時があります。]
(1)博物館便り
先日NHKの取材を受けた。教育放送で「土よう親じかん」という子育て応援の番組だ。NHK教育TVの毎週土曜日午後9時30分より10時まで放映されている。5月24日(土)に放送されるテーマが「私が望む3人乗り自転車」である。
今、よく話題に上る、自転車に幼児2人を乗せて走ることが道路交通法違反になり、警察が取締りを強化しようとした。しかし、子育て中の母親たちの猛反発を受け、「幼児2人を安全に乗せられる自転車の開発」を前提に容認する方向で検討が進められている。
この幼児2人と母親1人の3人が安全に走れる自転車を考えるのが今回のテーマというわけだ。
当館に番組スタッフが来られて、自転車の歴史を収録していただいた。またクラシック自転車に始まる自転車200年の歴史の中に、今回のテーマを考えるうえで、大変役立つ自転車がありましたので、私からも提案します。
皆さんもこの「土よう親じかん」のホームページにて、書き込みアンケートを実施中です。良いアイデアをお持ちの方は、書き込んで議論に参加して下さい。

08.5-3.jpg私が考えた3人乗り自転車のアイデアの基になる1930年製のオランダのミルク運搬車です。





(2)通勤サイクリング便り
5月10〜11日は石見グランフォンドに参加すると毎週日記に書きましたが、個人的事情によりキャンセルしました。友人2人は予定通り参加しましたが、冷たい雨に見舞われ大変きびしいグランフォンドになったと聞きました。
主催者の報告がHPに掲載されていましたが、5月10日のエントリーは180人で、163人がスタートして完走者は113人で、リタイアは50人、5月11日はエントリーが181人で165人がスタートして完走者は160人、リタイアは5人との事でした。
問題は5月10日の50人のリタイアによって、主催者は「基本的な運営システムが完全に崩壊した状態であった」と書いている。基本的に想定される状況とは5月11日のリタイアは5人なのです。主催者の全く想定外の事が5月10日に起こったのです。しかしこれをもって、主催者の責任とは言えないと私は思います。
冷たい雨の降り続く中で、上りの標高差の合計が3,000mを越える170kmの長距離を走るには「気力、体力、装備」の3拍子が揃っていないと大変難しいのです。 私も2年前の11月19日に下関市で行われた、130kmのサイクルマラソンを下関市長のサポートそして午前8時から午後5時まで雨の中を走りました。起伏は少なく走り易かったのですが、冷たい雨で手袋とシューズは水浸しでしたが、前日にコンビニで買った、上下のカッパのおかけで体は冷えずにすみ無事完走できました。でも本当に疲れました。
私はいつも「自転車は自分が試される道具だ」と言っていますが、今回のようなきびしい状況になった時は「気力、体力、装備」の3拍子が自分にないと判断すれば、スタートしない勇気も必要だと思うのです。(中村博司)


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2008年05月10日

★2008年5月第2週

[ 5月11日 ツァー・オブ・ジャパンは5月18日(日)正午スタートです。]
(1)博物館便り

ゴールデンウィークが終った。「もう少し長かったら・・・」と思う人も多いと思う。私は博物館で働くようになって12年になったが、ゴールデンウィークが終ると「やっと終った」というのが本音だ。当館では5月3日に自転車散歩、4日にロードバイクスクール、5日に健康サイクリングを行った。3日の自転車散歩は私の担当ではないが、担当者が入院することになり、急遽私が手配して代役を立てての実施となった。アシスタントも2人つけて一応無事終了した。
4日のロードバイクスクールは8名の参加があった。遠く奈良や、彦根の方も参加してくださった。
ロードバイクを買って、まだ一年未満の方も数名いて、「何を学びたいと思って、参加したのですか?」と聞いてみたら「ライディングポジション」「腰が痛い」「真直ぐ走れない」と言った悩みを持っているとの事だ。基本的にこの3つの悩みは原因が共通のものであると思う。
では、どう指導したら良いか?リラックスできる乗車姿勢をとることが一番大事だと思う。私のアシスタントはそう説明した。その通りだと思う。しかし乗車姿勢を変えれば問題は解決するか?たぶんNOだと私は思う。体の各所の痛みは、腰や関節の筋力が弱かったり、疲労で筋力が低下した時に起こるものだ。また背中にリュックを背負って走ると腰への負担が増えて腰が痛くなることもある。要するに自転車向きの筋力が出来ない状況でポジションの変更、改善ですべての問題は解決できないと思う。
自転車向きの筋力と乗車技術の向上の両方が蓄積された結果において、問題の解決はあると思う。
自転車が真直ぐ走らないのは、ある意味で当然だ。自転車の中心軸から左右に突出してペタルは取り付けられている。右ペタルを強く踏めば自転車は右へ傾き、その結果において自転車は右へ曲ろうとする。それをハンドルを引きつけて修正する。そのような動きの結果において自転車は左右にジグザグに進んでいく。
それを最小限に抑えた走りが、ランス・アーム・ストロング選手が行う、高回転のペダリングだ。それにはシューズとぺダルを固定するビィンディングペダルは不可欠だ。
これをランスのように速く走るためではなく、楽に走るために使えば、少ない筋力を有効に使って遠くへ楽に走ることが出来ると説明した。車のいない道路の路側帯のラインの上を走ってみて下さい。真直ぐ走るために左右のペダルをうまく回すことの大事さがわかります。

(2)通勤サイクリング
私が愛用する通勤のコースは石津川という泉北ニュータウンから海へ向って西へ流れる川沿いの道だ。通称泉北2号線と呼ばれる川沿いの道は、横から出てくる自動車が少なく、排ガスがこもったりしないので気に入っている。
実はこのコースを使って、5月18日にツァー・オブ・ジャパンが行われる。スタート・ゴールの地点も、毎日私が走るコースにある。レース設営も15日頃から始まるはずだ。
ツァー・オブ・ジャパン堺の本番は18日(日)正午スタートで、一周12.8kmを11周、140.8kmで行われます。 是非本物のレースを見て、力走する選手に熱い声援を送って下さい。その前日17日(土)は南海高野線堺東駅前にある堺市役所前広場で、11時から午後4時まで、レースのプレイベントが行われます。私も「堺自転車のまちづくり市民の会」メンバーとして古墳をめぐるサイクリング(12km)を手伝って走ります。(中村博司)
08.5-2.jpg
この写真は以前のものですが、スタート・ゴール地点の泉北下水処理場前を走るツァー・オブ・ジャパンの選手達です。この道を私は毎日走っています。

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2008年05月02日

★2008年5月第1週 

[ 5月4日 自転車に乗る最高の季節がやってきた。]
(1)博物館便り
5月に入るとツァー・オブ・ジャパンの季節である。大阪ステージから堺ステージという名称変更になる話は以前書いたが、その告知と「堺自転車のまちづくり・市民の会」の活動を知ってもらうため、市役所のロビーにて展示を行う事になった。堺市役所高層館のロビーにて5月8日より5月17日(土)までだ。ただパネル展示だけでは、市役所に来る人の注意を引き付けないので”客寄せ”として12台の自転車を博物館から持ち込む。
今回の展示をどういうものにするか悩んだが、2007年度の特別展「昭和の自転車」をそのまま使うことにした。今、昭和という時代は何かと話題を集めているし、きちんとしたコンセプトに基づいたテーマがあり、しかも説明パネルやポスターもすでにあるので、私としても時間の節約になる。
5月8日の朝に自転車を積込み、9時に搬入し、10時までに展示は完了できる。南海電車堺東駅に隣接した堺市役所に来られる時は、展示コーナーにもお立ち寄り下さい。私も何日かは説明員として協力したいと考えています。

08.5-1.jpg「昭和の自転車」は、写真の1930年代に英国製ラレーの3段変速車という輸入自転車から始まり、アウトドアブームの中で人気を集めたマウンテンバイクで終る、自転車から見た昭和という時代を振り返る展示だ。


(2)通勤サイクリング便り
先週の健康サイクリングは天野街道から狭山池の博物館へ行く計画を立てていた。2月第4週の毎週日記にも書いたとおり、下見も済ませていた。さて出発地点で参加者の何人かと話をすると「今日(4月27日)は狭山池のまつりが行われるので、池の周り約3kmの遊歩道は自転車に乗れない」との情報を得た。
池の周りを歩いても良いのではないかとの意見もあったが、3kmも自転車を押して歩くと40分位はかかるし、楽しくないと考えて、急遽コースを変更した。変更先はいつもの天野山金剛寺である。コースは熟知しており、何の不安要素もない。
さて走り出して起伏のある道を行き、小休止した。参加者の1人である40歳位の男性が座り込んでいて、「大丈夫ですか?」と声をかけた。「体調が良くないので、スタート地点へ戻ります」との事だ。帰り道については「大丈夫です」との事であったが、この男性は小学生の娘さんと参加していて、娘さんは走りたいとの事である。
私は先頭で道案内があるので、信頼できる参加者の1人にこの娘さんのアシスタントをお願いした。
幸いにも気候は最高の自転車日和であり、天野街道を散歩する人も多かった。車が来ない緑の多い道を楽しく走った。
スタート地点へ戻り、この娘さんに「楽しかった?それともしんどかった?」と聞いたら、「しんどかったけど、楽しかった」との返事が来て一安心。
サイクリングは無事終了したので、この娘さんをお父さんの元へ無事に引き渡した。幸いお父さんも元気を取戻しているように見えた。
いろいろあったが、この時期は、自転車に乗る最高の時期であると実感した。(中村博司)
posted by bikemuse at 13:58| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする