(1)博物館便り
昨年までシマノと博物館が協力した経産省のキャリア教育プロジェクトは、南大阪地域大学コンソーシアムが作った教育プログラム(こんな自転車欲しかってん)だった。経産省が予算化したこのプログラムは3年間の計画が終了した。
このプログラムを当博物館のコンテストにしたいと考えて準備をして、夏休み前に堺市立の高校、中学、小学校へ応募用紙を配布した。また当館のホームページから応募用紙をプリントアウトできるようにした。テーマは今、話題の「幼児2人を安全に乗せられる3人乗り自転車」である。これは10月15日に〆切られ、339作品の応募があった。多くの学校の参加があり、一応初年度としては成功だと思う。ただ改善すべき点も多くあるのは事実だ。
さてその審査は10月末に行った。表彰式は11月22日(土)に当館内で行うが、作品の展示も同時に開催する予定だ。子供達がこのコンテストに参加する事を通し、思考能力、問題解決能力を高めてくれる事を目的として実施しているのであって、新しい自転車のアイデアを求めているのではない。でも光るクラゲの研究が人類の病気を研究するうえで、画期的成果を上げているとノーベル賞が出るのですから、20世紀のマウンテンバイクのような既成概念を打ち破る自転車のアイデアが出てこないかとほんの少し期待しているのです。
(2)通勤サイクリング便り
秋も深まり、日没が早まるだけでなく肌寒く感じる。
朝はウィンドブレーカーを着て出発し、下り坂が終って平地を少し走ると暖まり、信号待ちを利用してウィンドブレーカーを脱いで後ろポケットに押し込む。青信号に変わると気合いを入れて全力疾走・・・なーんて毎日飽きることなく繰り返している。これも11月のツール・ド・おきなわに向けてのトレーニングのつもりである。
残念なことに今年は沖縄はキャンセルした。85kmにエントリーし、参加料も払い、ゼッケンNoの連絡も届いているのだが、仕事が多すぎて(これは自分で決めたことだ)無理をすると、昨年の入院騒ぎの再現と感じたからだ。特に時間を必要とするものは、本の執筆である。まだ題名も出版日も決まっていないが、本当に多くの時間と労力が必要だ。この本については年末か1月頃にはお知らせしたいと考えている。(中村博司)
