2008年12月23日

★2008年12月第4週 

[ 12月28日 年末年始は12月24日(水)より1月5日(月)まで休館です。]
(1)博物館便り
2008年が終ろうとしている。あなたにとって今年はどういう年でしたか?
私の周りの人は「年をとると、一年が早い」と言う人が多いようだ。確かにその通りだと思うが、皮肉っぽく言えば「感動する事が少なく、心に残る事が少なかった裏返しでもある」ように思う。それはとても幸せなことでもある。本当に大きな試練、壁にぶつかって苦難の連続の一年であれば、あっという間に終ったとは言えないだろう。最近のニュースは正にその事を伝えている。
私は年初めに5つの目標を立てた。その5つの目標の反省も含めた私の10大ニュースを紹介したい。
目標の@は、当館の350台程の完成車と数千点に上る資料を整理し、資料データを蓄積することだった。着手はしたが、まだ資料の整理が進んだ状態とは言えない。データ整理のソフトを持つ会社とシステムを構築中である。来年ははっきりした成果として示せるよう努力したいし、私の最重要課題の1つでもある。
Aは新しいイベントを立ち上げ、応募・参加数は500を達成するというものだった。これは昨年まで3年間実施してきた経産省の「キャリア教育プロジェクト」を博物館のイベントとして実施したのである。夏から秋にかけて実施し、参加児童数は合計で487人となり、ほぼ計画を達成できた。しかし実施するため堺市立小学校の校長会で2回のプレゼンテーション、応募要項の決定、2つの小学校に出向いてのプレゼンテーション等、そして審査・表彰式の実施など多くの労力を必要とするイベントだった。改善すべき課題も多い。
Bは堺のまちづくりでは、何らかの実績を残すよう努力するというものだった。市民の会の活動において 1.自転車デーの実施 2.自転車地図改訂に向けて毎月のモデルコースの試走を重ねてきた。こうした地道な活動が堺市を動かしたとは言い切れないが、4月には「自転車道整備推進室」という部署が建設局道路部に新設され、5人の職員が配置された。国交省と警察庁が合同で募集した自転車道モデル地区に堺市が指定されたのである。また堺市は環境モデル都市にも立候補し、一次選考は外れたが、追加の指定を受けるため多くの施策案の中に自転車を活用した「クールシティー堺」を目指している。その活用に12月14日の毎週日記にも書いた、レンタサイクルシステムの導入も検討されているのである。まだまちづくりでの目に見える形での成果はないが、その成果が見えるのは時間の問題だと言えるところまで来ている。
Cは3冊目の本を出版できるよう原稿を書きためるものだった。これは思った以上に進んだ。6月には“自転車と健康”についての新刊を出版社と約束できた。11月には一応原稿を提出し、来春3月頃には出版される。今回も自転車運動と健康について研究している大学の先生との共著である。
Dは私の個人的な自転車レースにおいて、マスターズのレースに参加し、入賞することだった。今年は昨年の7位を上回る4位に入賞できた。ただ今年は高知市での開催で、東日本の選手はほとんど参加しておらず、来年の静岡県伊豆市のレースは厳しいものになるはずだ。ツール・ド・おきなわは著作の原稿執筆に追われてキャンセルした。
E自転車に対する社会的注目度が上ってきた。私が関わったのは、大丸心斎橋店のショウウィンドウの展示であるが、「BIKER COAT」というコンセプトで作られた各社の短めのコートと自転車が一流百貨店の顔であるショウウィンドウに美しくディスプレイされた。今までに無い新しい動きだと思う。
F自転車を活用したまちづくりに取組む町が急増している。今年になって自転車を活用したまちづくりに取組みたいといろいろな町や商工会議所などの方が視察に来られるようになった。特に熱心なのはJAPAN CUPを実施している宇都宮市だろう。レースイベントの実施だけでは地元市民の利益は多くないと思うし、地に足のついた自転車を活用したまちづくりが求められていると思う。
Gマスメディアを通しての情報発信の増加。当自転車博物館には自転車に関する問合わせや、電話取材は毎週必ずある。今までに無い所として「NIKKI4946」の「日経新聞の読み方」というコラムを8月に4回にわたり私を取材したコラムが出た。共同通信社の50回目連載のコラム「エンジョイ自転車ライフ」も昨秋のスタート時は1〜2紙の地方紙の連載だったが、徐々に増加し、今は5〜6紙で掲載されている。
H毎月のように講演を依頼される機会はあるが、今年はシマノ社内で自転車通勤者に対して交通事故にあわないための安全講習を行った。社内でやる講習の講師は初めてだった。中・高生の自転車ルールを守らない自転車通学利用にも絶対こうした講習は必要だと思っている。
I60歳還暦記念号。今年60歳を迎え、記念に「還暦レッド」のカーボンロードバイクをオーダーした。車体に60とHiroshi Nakamuraと入っている。もうすぐ発売の新型デュラエースを装備して、暖かくなる頃には乗れるでしょう。
以上、わたしの10大ニュースでした。(中村博司)

08.12-4.jpg自転車の新しい時代の到来を予感させる、大丸心斎橋店のショウウィンドウを飾るバイカーコートの展示。
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2008年12月20日

★2008年12月第3週 

[ 12月21日 初冬の古道は紅葉が敷きつめられ、息をのむ感動がありました。]
(1)博物館便り
先週はキャリア教育プロジェクトの発表会が堺市内の2つの小学校で行われ、審査員としてお手伝いさせてもらった。
1つの学校では「こんな環境にやさしいまちが欲しかってん!」というテーマに取組んでくれ、6年生の子供達79人が15のグループに分かれて、私たち企業の人間からミッションを受け、テーマの徹底分析、役割決定、情報収集、調査、企画書を作ってパワーポイントに落し込んで、1グループは5人程で、今回の発表となった。それの評価を私たちが担当したのだ。
私たちの評価のポイントは、企画の面では ユニークなアイデアか? ターゲットは明確か? 思考プロセスでは、コンセプトは明確に考えられているか? 現状分析が出来ているか? 発表と発表資料については人に分かりやすいものになっているか? インパクトがあるか? などが重視される。
大人が考えても難しい課題に対し、子供達が自分の問題(当事者意識)を持って取組んでくれた事に感謝し、敬服した。

(2)通勤サイクリング
先週末の健康サイクリングは20〜30回も走っている天野街道を走った。この時期に天野街道を走るのは初めての事だが、その美しさに大変感動した。
天野街道は、堺からは西高野街道を通り、女人高野と呼ばれる天野山金剛寺(河内長野市)に至る古道である。堺市の泉北ニュータウンと大阪狭山市の境界にある尾根道である。その道は左右から深い木立に覆われて、夏も木陰が多く楽しめる。その木は落葉樹が多く、初冬に落葉が古道を埋め尽くすのである。
落葉が敷きつめられた道を走るのは、鮮やかな紅葉の上を走ることだ。しばし美しさに見とれ、人通りの少ない古道の快走楽しんだ。このサイクリングの参加者は一様に素晴しさに息をのんで、サイクリングを趣味として、この時期にこの素晴しい体験が出来た喜びに感謝した。(中村博司)
08.12-3.jpg紅葉が敷きつめられた天野街道に感動した。
この道を走るにはマウンテンバイクでゆっくり走るのが似合う。


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2008年12月13日

★2008年12月第2週

[ 12月14日 人に乗られることのない自転車は不幸である。]
(1)博物館便り
先週から博物館の展示車を1台増やした。話題の都市型の24時間利用可能なレンタサイクルである。日本で一番有名なのはパリで使われている「ヴェリブ」だが、同様のレンタサイクルシステムを運営している「クリアチャンネル社」もスマートバイクという名前でフランスのレンヌ市やスペインのバルセロナ市で事業を展開していて、このスマートバイクの寄贈を受け、展示を始めたのである。このレンタサイクルの使い方としては、運営会社に定額料金(10ユーロ以下)を払ってユーザーカードを入手して、自転車ステーションでカードをかざせば、割り当てられた自転車が解除されて使用できる。30分以内にステーションの空いた所へ戻せば無料になるケースが多く見られ、それ以上の時間借りるとカードから料金が引き落とされるのだ。
この種の自転車は、1日に何回も利用されるので丈夫である事と同時に扱い易い軽さ、そして部品の盗難を防ぐ工夫も見られ、うまく作られている。
こうしたレンタサイクルは都市における交通渋滞の解消や、自転車の盗難減少や健康増進にも役立ち、24時間使える新しい公共交通機関として、このような自転車の使い方は見直されている。
当館の地元堺市でも導入を検討している。「ものの始まり何でも堺」という言葉が当地にはあるのだが、このシステムの導入第一号になるよう私も努力したいと思う。
08.12-2.jpg当館に展示しているスマートバイクです。後車輪を大きく包んでいる白いケースが広告看板となり、運営会社の収入になるのです。ヨーロッパでは屋外広報は規制されており、こうしたレンタサイクルに広報を出すためのスポンサーが集まりやすい環境があります。

(2)通勤サイクリング便り
今週に新しいマウンテンバイクが組み上がった。現在のXTRを装着したマウンテンバイクである。今回はフランスのラビエーレ社のフレームを使ったもので組んだ。もちろん展示用であるが、3月までマウンテンバイクツーリングのサイクリングイベントで使用した後、きれいにして展示したいと考えている。
私は自転車は人間が使ってこそ自転車であると考えている。
当館の収蔵しているもので全くの未使用自転車というのは、天皇陛下に献上された自転車等限られている。特に有名選手(ランス・アームストロング、中野浩一選手)など、自転車は乗られる事で自転車として価値を増やすことも多いからである。全く乗られる事のない自転車は自転車にとっても不幸なことであるというのが私の信念でもあるのです。(中村博司)
08.12-2-1.jpgラビエーレのXTR完成車
駐車場で走っただけですが、持っての軽さに驚き、踏み出しの軽さも感動的です。

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2008年12月06日

★2008年12月第1週 

[ 12月1日 落葉の積もった道をマウンテンバイクで走ろう。]
(1)博物館便り

先週は自転車を2台シマノより寄贈された。
1台はCARRERAの7800 DURA ACEシリーズ装着のロードバイクである。シマノで展示用に使っていたもので、以前受け取ったロベルト・エラス選手のロードバイクと合わせ、7800シリーズの保有完成車は2台になった。
もう1台はGIANT社のリバイブという背もたれのついた自転車だ。私も試乗したことがあり、ペダルを前に向かって押出すように回す自転車だ。サドルも普通の椅子のような形状で、街中で乗るのに良さそうだ。5〜6年前にかなり宣伝にも力を入れていたモデルである。
私はキャリア教育プロジェクトで、子供達に”こんな自転車欲しかってん!”の審査を数年間担当してきた。子供達は「自転車は疲れる」→「疲れず、楽に走れるために何をしたら良いか」→「背もたれのついたサドル」という発想が多かったように思う。同じ椅子でも背もたれのあるものとない椅子では、付いたものが楽という発想のようだ。
私も一度この自転車で自宅まで走ってみて乗り心地の他、上り坂、下り坂、コーナリングなど検証しようかと思う。
08.12-1-1.jpgGIANT社のリバイブ





(2)通勤サイクリング便り
秋から冬への季節の変わり目という事で寒暖の差が激しい日が続いている。
私はこの一年間の多様なイベントがほぼ終了し、一息ついている。そんな多少の気の緩みからか風邪を引いてしまった。
大阪では早くからインフルザが流行しているが、私の場合は、体温は全く正常で鼻水が出るだけの軽度の風邪であり、ここ2〜3日睡眠時間を8〜10時間に増やして自転車に乗る事を控えたので、ほぼ治まったようだ。皆さんも風邪には御用心下さい。風邪を甘く見てはいけない。風邪で体力が落ちると、インフルエンザウィルスに対する抵抗力が落ちて感染→発病の可能性が高まるからだ。
風邪を引かないためには「手洗い」と「うがい」が有効だし、睡眠と栄養を十分に摂る生活が大事です。しかし風邪が治まってくると1日も早く走りたくなります。
風邪を引く前の先週末に、12月から始めるマウンテンバイクのコース試走をしてきました。
今年3月以来8ヵ月間走っていないので、コースを確認すると同時に新しいコースを発見するためです。幸い今回ものんびり走れる農業用の道を発見しました。
今月21日(日)9時に、堺公園墓地集合のマウンテンバイクのイベントに御参加下さい。ロードバイクのスピードを追求した走りも楽しいのですが、車が全く来ない自然の中を走る楽しさも格別です。(中村博司)
08.12-1.jpg落葉が積もった道をマウンテンバイクで走ります。
posted by bikemuse at 12:17| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする