2009年01月31日

★2009年2月第1週

[ 2月1日 別府史之選手のレーサーを展示しています。]
(1)博物館便り
博物館にまた新しいロードレーサーがやってきた。スキル・シマノチームの別府史之選手が、北京オリンピックで使用したレーサーである。早速2Fの常設展示「歴史と技術のフロア」に最新型の自転車として展示を開始した。
当館の自転車の歴史を見せるコンセプトは、最古の自転車から最新の自転車までの技術の進化を見せることだ。では最新の自転車とは何か?諸説あっても良いのだが、私は最新のオリンピックに出場した自転車と考えている。別府選手はオリンピックに出た後も、このレーサーを昨年10月12日に行われたパリ〜トゥールに使っているのだが、その時のフレームプレート172番が外されずに付いている。全長252kmのフランスのパリから南下して、ロワール渓谷を走る平坦なスプリンターが活躍するクラシックレースだ。やはり本物のプロ選手が使ったレーサーには市販車にはない迫力があります。部品は電動ではない従来タイプの最新型7900DURA ACEが付いています。
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パリ ― トゥールのロゴが入った172番のフレームプレートを装着した別府選手のレーサー



09.2-1.jpgトップチューブにはBeppu選手の名前が入っている。



(2)通勤サイクリング
1月も終わり、2月の声を聞くと暖かい春はもうすぐだ。でも寒いですね。先週はこの冬一番の低い気温だったようで、家の庭の水溜りの水がしっかり凍っていた。
確かに寒いが、十分な防寒装備をしているので、手足が痛くなるほど寒さを感じない。年間8,000km走行という目標に向けての最初の1ヶ月は、ほぼ予定通り走れた。
先日は、雨天で走れなかった距離を走る事と、今年の健康サイクリングの新コースを調査する事を兼ねて、和泉市の松尾寺へ行った。創建は672年というから1340年程も前に創られた天台宗のお寺だ。昔の深い山里に作られたお寺だが、今ではすぐ近くまで宅地開発が進み、ニュータウンの整備された人影の少ない広い歩道を走って行くコースしかない。安全快適ではあるが、面白みのないコースになるのが残念。人口減少社会に突入した日本で、このような大規模な宅地開発が本当に必要なのか私にはよくわからない。(中村博司)


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2009年01月24日

★2009年1月第4週 

[ 1月25日 日本の四季の変化を体全体で感じる]
(1)博物館便り
昨年末に受賞した文部科学大臣からキャリア教育への功績についての表彰状は、3階にあるキャリア教育のコンテスト「こんな自転車欲しかってん!」の昨年度の表彰作品のコーナーに展示させてもらった。堺市、堺市教育委員会、南大阪地域大学コンソーシアムなど多くの方の協力があって、受賞した事に感謝している。表彰された事を自慢するつもりは全くないが、当館がこのコンテストにまじめに本気で取り組んでいることの証明にはなることを期待している。つまりこれから多くの子供達にこのコンテストに参加してもらうためには、このコンテストを開催する意義や学習効果が大いに期待できるものでなくてはならない。校長先生や現場の先生方の、このコンテストに参加する意欲が高まることを期待しているのだ。
春休みまでにできるだけ多くの市内の小学校を回り、当館の利用と共に、絵画コンクールとこのコンテストへの参加をお願いする計画を立てている。
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文部科学大臣からいただいた表彰状と、こんな自転車欲しかってんコンテストの表彰作品の展示。

(2)通勤サイクリング 
先週は冷たい雨が降り続き、通勤回数が減ってしまった。寒い時に無理に走って体が冷え切り、事故に遭ったり風邪になるリスクを避けることも、通勤サイクリングを長く続けるポイントだと思う。そうは言っても本心から言えば、走りたくて仕方がないので天候の回復を願っている。
雨天であっても、私も真冬に走らねばならない時がある。そんな時はとにかく体が冷えない対策をして乗っている。雨具は必要条件ではない。場合によっては汗が体の表面に溜まって体を冷やすことがある。濡れても体が冷えないだけジャージーを重ねて着る事も悪くない。ただ靴と手袋は困る。
靴はゴアテックスのSPDシューズがシマノから出ているので、私は真冬はもっぱら愛用している。足首まですっぽり覆っている上に、メッシュがないので、とても具合が良い。
ロードレース用シューズはメッシュ部分が多く、シューズカバーを着用するのだが、脱着が面倒な事もあり、好まない。しかし防寒用としては機能は申し分ない。あとはヘルメットである。通気性の良いヘルメットはその分雨の浸入が激しい。下関サイクルマラソンを130km走った時に、台所用のラップをヘルメットにかぶせた事があった。効果が抜群なのは言うまでもない。問題は手袋だ。雨に強い手袋はないものか?スキー用手袋は、防水には優れているが、皮が硬くてレバー操作が難しい。
自転車は常に快適で楽しい乗り物ではない。上り坂は疲れるし、雨が降れば濡れる。冬は寒く、夏は暑い。自転車に乗るという事はそうした自然環境を受入れることだ。日本の四季の変化を受入れ、体全体で感じることだ。そうした体験が日本の四季の美しさを体で感じ、健康な体を手に入れる事になるのです。(中村博司)

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2009年01月18日

★2009年1月第3週

[ 1月18日 未来を信じ、未来に生きる。]
(1)博物館便り

今年に入ってラジオ、TV、スポーツ業界紙等、取材が入って対応に追われた。どのメディアもローカルのもので全国へ発信するものではないが、金融恐慌以来、どの業界も不況感が強まる中で、スポーツバイクの元気さが目立っているようだ。
今回、毎月2回発行されるというスポーツ業界の専門紙の取材を受けるにあたり、自分なりにスポーツバイクの盛上りの原因を考えてみた。社会的背景としては、20世紀型の大量生産、大量消費、エネルギーの垂れ流し的ライフスタイルの限界を誰もが認めざるを得ない時代が来たことがあり、メタボ検診に代表される健康の自己管理意識が高まってきたことがある。
この機運の中で、社会の第一線で働く多忙な人達が、通勤時間を運動の時間に変える自転車通勤人口の増加となった。時間はないが金はある人達は、高級スポーツバイクを購入し、週末もサイクリング道路や各地のイベントで走っている。また時間はあるが、あまり金を使いたくない団塊の世代が、定年後の生きがいのある人生を夫婦で楽しむ手段として、青春時代に楽しんだサイクリングを楽しむようになった・・・。そんな図式が考えられる。
もう一つの疑問点は、この盛上りはいつまで続くかである。
過去何度かのサイクリングブームとマウンテンバイクのブームがあった。ブームというのはそのモノを使う目的で購入するのではなく、社会的に強い話題性を持つものを持ちたいという、購入する事自体が目的となった時に起こるそうだ。
そう考えると、今の自転車人気は、ブームで終わる事はないと私は確信している。購入した人達が間違いなく自転車に乗っているからだ。たださらなる発展のために、自転車走行空間の確保、路上駐車の罰金強化等、法改正も必要だし、楽しく自転車に乗るノウハウの提供といった、私の果たすべき役割も重要さを増す。

(2)通勤サイクリング 
真冬の寒さが厳しい中を毎日走っている。年間8,000kmを走るには、年間52週で考えると、毎週154km走る事が必要になる。あまり自分を追い込む事は好まないが、一つのガイドラインとして、安全に健康を維持して通勤サイクリングを続けることが大事と考えて走っている。先日は帰宅途中に氷雨に出くわした。ウィンドブレーカーを2枚着用していたので、体が冷えないうちに帰宅できたのは幸運だった。でも手袋はぐっしょり濡れていた。正月に休養したので、体調は好調なので、風邪をひくこともなかった。
私の自転車人生のスタートとなった母校を久しぶりに訪ねた。
立命館大学の教授をされ、文化勲章を受賞された漢字研究者・白川静氏の業績と生い立ち等の展示が私の学んだ学舎で行われていたのである。卒業して37年になるが、その学舎は改装されていたが、昔のままにあった。ただ周りに新しい学舎が立ち並んで、全く新しいキャンパスに変わっていた。
私が入学した時の総長は、日本を代表する民法の学者であった末川博氏であった。いつも学生に語られたのが、「未来を信じ、未来に生きる」という言葉であった。その石碑の前に立ち、卒業後の37年の人生を改めて考えさせられた。私は本当にそんな生き方をしてきたのか?
「自転車の未来の可能性を信じて、未来の発展のために生きる」は、まだ私の大きな課題です。(中村博司 )
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立命館大学衣笠キャンパスにある、末川記念館の前にある末川先生自身の書かれた碑文


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2009年01月10日

★2009年1月第2週 

[ 1月11日 今年の通勤バイクは快適性を重視しました。]
(1)博物館便り
2009年はどのような年になるのだろうか?その時代に生きる私たちは何を目標に、どのような生活をすれば良いのだろうか?
そんな時代の空気が、自転車にとって大きな追風になるのは間違いないと思う。
2008年のサブプライムローンの破綻に発した金融恐慌は、多くの金融機関を直撃したばかりでなく、実態経済に大きな影響を与えている。マスメディアの情報を見る限り、自動車産業にその大きな影響が出ているようだ。
20世紀型の高コスト、多エネルギー消費型ライフスタイルの限界が、誰も納得せざるを得ない形で見えてきたと私は思う。自動車が小型化して燃費の良い車にシフトしているのは、そうした形の車を人々が求めているからだと思う。低コストで、省エネルギーで、しかも充実した人生を過ごすためには健康維持は絶対に必要である。2008年の金融恐慌は歴史に残る出来事だが、たぶん2009年は日本の自転車にとって大きな転換の年であったと歴史に残る年になると思う。
自転車がブームという声はよく聞くが、一時的にもてはやされるブームに終る事はないと、私は確信している。その時代の追風を十分に生かすために、自転車博物館からどのような情報を発信し、どのように行動する事が必要なのかを良く考えて、この2009年を生きたいと思う。
@自転車道路・自転車レーンの整備など環境整備 A多くの人に自転車に乗る楽しさを広めることを通して、自転車を多くの人が省エネルギーで健康を維持する、自転車ライフを提案する活動。 B自転車力を生かした堺でのまちづくり活動 Cスポーツバイクの普及のため、スポーツバイクイベントの充実や、自転車レースを見て楽しむ欧州型の自転車文化の定着など  多くの課題がある。私に出来る事は限られるが、努力を重ねたいと考えている。
私から自転車を愛好する人達にお願いしたい事がある。それは「安全に走ってほしい」という事に尽きる。
安全に走るためには、交通ルールを守る事は必須条件だ。
私も毎日通勤サイクリングで見る「一部のママチャリ族」の、ルールを無視した走りに怒りを感じている。世の中はルール違反が横行しているが、スポーツバイクに乗り、安全のためにヘルメットを着用している人は交通ルールを守り、マナーも良いという常識を確立したい。これは自転車の社会的地位を向上させるのに役立つ。
誰もが自転車利用を認めざるを得なくなる。2009年はそのような年にしたいと思います。
(2)通勤サイクリング 
2006〜2007年はアルミのロードバイク、昨年はイタリアから直輸入したビアンキのカーボンの本格レース用ロードバイク(たぶんプロ選手用)で通勤していた。マスターズや沖縄のレースでも使い、速く走れて良いのだが、ゴツゴツした振動により、乗り心地はあまり良くない。振動で疲れると感じていた。
ハンドルの形状にもよるが、手首が痛くなり気になってきた。そこで2005年に購入したブリヂストンのアンカーを正月に通勤用に改装した。改装といっても、ビアンキのハブダイナモの28cの太いタイヤのついた車輪に付け替えて、夜も走れるようにしたのである。ペダルもロード用からMTB用に変えた。
昨年秋のツール・ド・しものせきでアンカーを使ってみて、乗り心地の良さを再確認したからである。おかげ様で乗り心地はすこぶる良くなり、手首も痛みを感じない。今年は主にアンカーを相棒に、8,000kmを目標に走る事になる。
無理なく安全に走るには快適性はとても重要になる。(中村博司)
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お正月にふさわしく、鮮やかな紅白の車体の通勤仕様になったブリヂストン・アンカーです。
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2009年01月06日

★2009年1月第1週 

[ 1月4日 安全第一で走る。走行距離や競技の成果は結果としてついてくる。]
(1)博物館便り
当館はキャリア教育への積極的な協力が評価されて文部科学大臣より表彰を受けた。
キャリア教育については「問題解決能力」「思考能力」を高めるプログラムに協力してきた。詳しくは12月21日の毎週日記にも書いているので省略するが、年始のTV番組で北欧フィンランドの教育への取組みを紹介する番組があり、小学校で子供達が小グループで「考える力をつける」授業に取組んでいた。教師は20人に1人の割合で、こうした取組みが学習意欲の向上になり、世界No1の学力をつける事に成功しているとの事だった。またこの国の代表的企業は携帯電話のノキアであり、この国の優秀な人材が、総合電気メーカーから携帯電話に特化した戦略に変更し、経営トップが社員と徹底した議論をして社員の志気を高め、世界No1の携帯電話メーカーに変身することに成功した事を伝え、さらに産・官・学 一体となった取組みが大きな成果を上げている事を伝えていた。この形をそのまま今の日本に当てはめて問題を解決するには、学校教育と共に家庭教育や透明性、清潔な政府といった前提条件クリアする事が必要であり、困難が大きすぎる。しかし私たちが取組んできたキャリア教育の方向性の正しさが証明され嬉しかった。
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昨年の秋にもキャリア教育に協力し、小学校で授業の手伝いをした。文科省からの表彰や認定としては、1998年の登録博物館としての認定2002年12月19日付の官報による「私立博物館における青少年の学習機会の充実に関する基準を満している博物館」との告知に続くものである。

(2)通勤サイクリング
年始にあたり5つの目標を立てた。大きな夢も実現可能な目標を1つ1つクリアしていく事で、何年もかかって実現する日が来ると思う。失敗すれば修正をすれば良いと思う。たとえ実現しなかったとしても、その努力はいつか役立つ時が必ず来ると思う。そんな気持ちで作っている。
@昨年からの宿題の博物館資料の整理とデータの蓄積である。
A博物館の長期目標として2010年に10万人の利用を目指している。その前年にあたる今年に、その実現のメドを立てたいと考えている。2008年は8.5万人程で、今年は9万人を越えておきたい。
B自転車活用社会の推進である。これには3つのプロジェクトがある。堺を自転車の街にするための「堺・自転車のまちづくり市民の会」を充実させる事。また疋田智氏や中野浩一氏と共に「自転車研究会」に自転車の業界を代表して委員に就任し、国レベルでの活動にも協力していく。
C通勤サイクリングを含め、今年は8,000kmを年間走行距離の目標にしたい。これを実現するには「安全第一」である。事故に遭わないため交通ルールの厳守、危険回避の予知能力を高める努力をしたい。おかげ様で、私が博物館に来て13年の間に、一度の交通事故にも関与していないが、油断禁物である。
D私の趣味としての自転車競技においては、今年もマスターズ3年連続の入賞を目指す。参加カテゴリーは未定だが、ツール・ド・おきなわでは完走を目指したい。(中村博司)
posted by bikemuse at 13:45| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする