2009年03月28日

★2009年3月第5週

[ 3月29日 5月に「自転車で健康になる」を発行予定です。]
(1)博物館便り 
3月16日(月)から3月21日(日)まで、堺市役所ロビーでの「ロードレーサーの歴史」、12台のロードレーサーの展示には、平日は毎日約150人、休日の20日(祝)、21日(土)は毎日30人程の見学者があった。
20日と21日は市役所の業務はないが、市役所の高層館の21階は展望ロビーになっており、休日も市民がエレベーターで上ることが出来るのである。
堺市内はもちろん、大阪市南部や大阪湾も天気が良ければ遠望も可能だ。近くの仁徳陵の前方後円墳の形状を判別できる程高くはないのが残念である。単に大きな緑地が広がっているとしか見えない。大きさを実感するなら徒歩で歩く事をおすすめする。約3kmあるので早足で歩いても30分、ゆっくり歩けば1時間必要だ。自転車なら15分〜20分もあれば十分です。
当館にはレンタサイクルもあります。1日300円です。ご利用下さい。

(2)通勤サイクリング
先週21日(土)は、5月に日経新聞出版社から発行予定の「自転車で健康になる」の2回目の撮影をした。
原稿は昨年出して、その校正が上ってきた。そして実際に本の形にして、文章と提出した写真を組合わせて整合性や誤りを直す作業をした。空白の部分が出来たりすると、その部分を埋めるため、追加して書く必要も出てくる。その中で同じような写真が何度も出てくるのがすごく気になった。古い写真も気になったものがある。
文章に合わせて5種類の自転車(ロード、マウンテンバイク、クロスバイク、通勤、雨天通勤)と、それぞれの服装を用意して着換えて乗り換えたのだが、それでも不十分と思えた。
今回は通勤用ロードと新しく完成したトレックのロードレーサーを使って撮影した。
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リラックスして走る事をすすめる乗車フォーム。新いトレック・マドン6.5に乗ってごきげんです。


(3)新刊の紹介
砂田弓弦氏の写真が売物のチクリッシモ12号が3月18日に発売された。1,600円プラス税。
ランス・アームストロングのカムバックを表紙に、彼の引退から復帰までの物語や、ツール・ド・ランカウイ等が納められている。
今年のプロチームと選手名鑑が収録された付録が付き、ツール・ド・フランスに出場が決まったスキル・シマノチームも紹介されている。(中村博司)
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2009年03月21日

★2009年3月第4週

[ 3月22日 日本のベストサイクリングコース]
(1)博物館便り 

先週一週間だけ堺市役所本館1階ロビーを借用して「ロードレーサーの歴史」を見せる12台の自転車を展示した。ロードレースの面白さ、見所を解説するのが目的の展示だ。
自転車のレースが始まったのは1868年にパリで1200mのレースが行われ、イギリスのムーア選手が優勝し、翌年にはパリ〜ルーアン間の134kmでロードレースが行われ、同じくムーア選手が優勝した。
この頃の自転車は、木の車輪に鉄の車体のミショー型の頃だ。レースが始まると、もっと速く走るため改良が行われる。前輪が異常に大きく、後輪が小さい「オーディナリー」と呼ばれる自転車の登場だ。そして変速機が高性能化する自転車を支えて発展していく。そしてシドニーオリンピックで阿部選手が使ったレーサー、アテネオリンピックに出場した鈴木選手のレーサー、別府選手の北京オリンピック車は後にパリ〜ツールに出場した時のフレームプレートが装着されている。これは手動変動の新型7900 DURA ACE装備で、最新モデルとして電動変速のレーサーを締めくくる展示である。
当館でも4月1日より展示を開始するので、是非お越し下さい。
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堺市役所ロビーでの展示です。

(2)通勤サイクリング
1人の若いサイクリストが天へ旅立った。わずか32歳での旅立ちだった。
健康診断で発見されたガンはすでに末期になっていたとの事だ。
私と彼の関係は1999年に出来た「ポタリングクラブ」の2代目の部長として何度か博物館へ来てくれ、話したことから始まった。
私は2000年に朝日新聞の夕刊に13回の連載を執筆中で、初心者向の自転車クラブを紹介したいと思い、取材のためポタリングクラブのサイクリングに参加した。
彼は南米をはじめ海外のツーリングを何度も経験し、外国人サイクリストへのサポート活動を個人で続けていた。そのキャンピング車他数台はお通夜の会場に飾られていた。
大事に使いこまれたいい自転車ばかりだった。また「旅に学ぶ」と題したポスター状の写真とエッセイは彼の力作として展示され、自転車の旅から多くを学び、人の生き方・幸福について深い洞察のある文章が書かれていた。
理屈っぽい私の文章と異なり、彼の持つ若い感性は自転車の本質、旅の本質を見抜いていると思った。一般論から言えば32歳での旅立ちはあまりに早いが、多くの人に希望・元気を与えた充実した人生だったにちがいない。合掌。

(3)新刊の紹介
「丹羽隆志の 日本のベストサイクリングコース10」が発行された。
北海道から沖縄まで、美しい風景のコース10本が詳細地図で紹介されている。
丹羽氏が全国を走る中で、誰もがこのコースなら走りたいと思ってくれるコースを選び、日本の100名山を目指して山を登るように、これらのコースをサイクリストならすべて走ってみたいと思えるコースを紹介し、目標を持って走ってもらいたい。また走る事で、日本人は日本の風景と自然に誇りを持ち、外国の人には日本の素晴らしさは京都・奈良だけではない事を知ってほしいという願いを込めて、コース紹介の3分の1のスペースを英語にあてている。
紹介されている風景写真はどれも素晴らしい。私もいつか時間を作って走りたくなりました。(中村博司)

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東京地図出版発行の「丹羽隆志の 日本のベストサイクリングコース10」(1700円のプラス税)の表紙

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2009年03月14日

★2009年3月第3週

[ 3月15日 還暦記念のロードレーサーを紹介します。]
(1)博物館便り 
3月上旬に東京で行われた自転車研究会に出席したことは、先週の毎週日記で書いた。その翌日は千駄ヶ谷にある野口英世会館で土木学会土木計画学研究委員会主催のワンデイセミナー「自転車から中速グリーンモードへ −利用空間整備の方向とその評価 −」が行われたので、出席して勉強させてもらった。
国交省の国土技術政策総合研究所から職員2人の発表の他、15もの大学研究者が、熱心に本気で自転車の利用促進や道路のデザイン、事故防止策などについて研究をし、発表しているのを聞いて本当に驚き、そして感動した。
何度か質問する機会も作られており、会場から次々と手が挙がって質疑応答が行われた。私も何度か私見を述べさせてもらった。
最後に発表された東工大の先生は「自転車の人は論客が多い」と述べられて、少々おかしかった。私も自転車に乗る前は無口で目立たない子供だったが、中学2年から毎日自転車通学する頃から成績も上がり、人前で話す事が苦にならなくなってきた。自転車通学で脳が目覚めた効果だけかもしれないが、最近オートバイを運転すると脳の機能が向上し、ストレスが軽減するという研究が発表され話題になった。自転車でも大きな効果があると、私の経験からわかる。この自転車と脳の活性化というテーマで研究委託して、いつか自転車業界から取組みたいと思っています。

(2)通勤サイクリング
私の使用する自転車を紹介してきたが、今回は最後の1台である。まだ先月末に完成したばかりのロードレーサーである。私は昨年60歳を迎えた。それを記念して1台の自転車を購入することにした。イメージとしては、ゆっくりツーリングするための自転車もいいかなとも思ったが、やはり本当に欲しくて、使うと思えるのはツール・ド・沖縄やマスターズのレースで使うロードレーサーだ。今まで欧州のロードに乗ってきたが、一度はアメリカンロードそれもランス・アームストロングの愛車であるトレックに乗ってみたいと考え、注文した。色は還暦の赤にして、車体に私の名前と60歳の記念に、60という数字を入れてもらった。トレック・マドン6.5を注文してから手元に届くまで8ヶ月位もかかったうえ、新型デュラエースの生産を待って組立てた。カーボンの車輪は3年位前から使っているものだが、重さは何と7kgである。先日乗ってみたが、フレームの堅さには少々疲れを感じる。これだけ軽量でありながら、これだけの剛性、堅さはまさに本物のレースを戦う武器としてのロードレーサーであると実感した。(中村博司)
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2009年03月08日

★2009年3月第2週

[ 3月8日 私の愛用車2台を紹介します。]
(1)博物館便り

先週第2回目の自転車研究会に出席してきた。
今回のテーマは「少子高齢化社会の対応した自転車ものづくり」で、一昨年に大きな話題となった「幼児2人を安全に乗せられる自転車」の開発状況の説明が(財)自転車産業振興協会より報告された。現在12社から14モデルが選定され、試作モデルが作られて、試乗会を通して想定される利用者の声を聞いている段階だ。
現実の問題として、車体強度、ブレーキ制動強化などがコストに反映し、価格は従来のものより高くなり6〜8万円程度にはなるとのことだ。そうなると子育ての助成や行政が買上げて、レンタルで貸出しなど支援がないと普及しないと考えられる。またこうした報告に対し疋田智氏より、現在の交通行政・利用者の意識の中で、こうした高性能な3人乗り自転車が歩道を走るとなれば、歩道を歩く事がますます危険になる。本来のスピードを生かせる自転車は車道を走るという事に根本を変えないといけない。歩道を走らせるなら「福祉車両」という低速で安定性の優れた三輪の自転車を開発して、歩道を走らせることなどが必要との意見も出た。そして「高齢化社会の交通体系の留意点」について東京都高齢者研究・福祉振興財団から発表があり、高齢者が急速に増加しているという報告があった。2004年に100歳になった人は、男性は480人に1人だが、女性は93人に1人ということだ。誰もが100歳まで生きる可能性を現実の問題として考える時代がすでに来ている事を実感した。また認知病症になる率が低い人は、 @社会参加をしている A日常的に体を動かしている B頭を使う人 とのことだ。
老化は多様な身体機能の低下から起こっているので、運動をすると高い効果があるとビデオ映像でも報告された。ただ自転車がどの程度効果があるか、効果測定を自転車側から示す必要があるのではないかとの提言があり、私から、5月には「自転車で健康になる」という本を日本経済新聞出版から発売する予定と報告した。ものづくりの視点から「様々なお客様に喜ばれるフレーム作り」としてフレームビルダーの松田氏から発表があった。

(2)通勤サイクリング
先週はニューサイクリング誌の増刊号に掲載する5台の自転車のうち2台を紹介したが、今回は残りの3台のうち2台を紹介する。
今回紹介するのは、市内移動用車だ。主にシマノと市役所へ行くのに使っている。共に駐車スペースに限りがあり、特に市役所は堺東駅前の便利な所にあるので、駐車料は高い。雨でない限りこの自転車に乗る。駐輪場に停めるのでスタンドを装着し、普通の革靴を使うので、ビンディングペダルは装着していない唯一の私の自転車である。市内移動用として、以前は一般的なシティーサイクルを使っていたが、時々急がねばならない時にスピードが出せない。車道をスピードに乗って走るために20年以上、あまり使っていなかった保有車の1台を使うことにしたのである。チェン錠はボトルに収納して持運んでいる。チェンは以前飼っていたハスキー犬の軽合金鎖を転用し、市販の南京錠を使用している。もう1台は2003年に購入したツーリング用マウンテンバイクである。シマノのマウンテンバイク・イベント「バイカーズフェスティバル」の里山ツーリングのガイド役をしたり、博物館の冬のイベント「マウンテンバイクツーリング」で使用している。
マウンテンバイクの進化も著しいので、オイルディスクブレーキを使った新型マウンテンバイクを購入したいと考えている。(中村博司)

09.3-2-1.jpg1970年代後半に作ったクロモリのツーリング車。部品を交換して使っている。




09.3-2-2.jpg2003年頃のツーリング用マウンテンバイク。当時評価の高かったアイドライブという名のダブルサスペンションを装着している。
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