2009年05月30日

★2009年5月第5週

[ 5月31日 5月31日の交通安全教室は中止にしました。]
(1)博物館便り
今週は新型インフルエンザの影響を受けて、小学校の団体見学のキャンセルが相次ぎ、今月末に予定していた交通ルールを教える安全運転のための教室も中止になった。この交通ルールを教えるのは、大阪府警察本部交通総務課の女性警官と地元堺市の警察署の方に担当していただいているのだが、各種イベントが軒並み中止になっているが、この教室はどうしますかと電話があった。
この教室は警察の方の協力なしで成立しないので、今回は中止にした。問題はこの教室の予約を受けていないので、中止をどう周知徹底させるかだ。
博物館と自転車ひろばに中止の張り紙をしたほか、この教室に参加して下さいとチラシを作って乗り方を教える教室の参加者に配布していたので、その方々に電話を入れた。当館のホームページでも中止をWhat’newで掲示した。
イベントを実施するのは準備が大変だが、中止の告知を徹底することは非常に難しい。いつもは雨が降らないよう願ってイベントを計画しているが、今回は雨が降ってほしいと思いました。

09.5-5.jpg09.5-5-1.jpg






今週の当館の展示車の紹介は、昭和34年に現在の天皇、皇后両陛下が御成婚の時に、日本の自転車産業の技術の粋を集結して作り、献上された自転車です。合計8セット作られ、1セットが献上され、残り7セットは全国のデパートなどで巡回展示された。そのうちの1セットを寄贈されたので展示している。
(2)通勤サイクリング
最近は天候に恵まれ、毎日快調に走っている。ただこの時期は暑くなったり、涼しくなったり、昼間と朝夕の気温の変化が激しい。自転車に乗るということは、こうした変化を受け入れ、対応を自分なりに考えて、気持ちいいと感じられるように服装を用意する必要がある。私の場合は、堺市の南に位置する泉北ニュータウンンの丘の上から下り坂を走る事から始まる。半袖もしくは長袖ウィンドブレーカーを着用する。場合によっては、ショートパンツから下の太ももと膝、脛をカバーするレッグウォーマーなども使っている。
走り出して、汗を感じるまでに暑いと感じると、信号待ちを利用してウィンドブレーカーを脱いで、ジャージーの後ろポケットに押込む。場合によっては、歩道に上がってレッグウォーマーを脱ぐ。面倒だと思うこともあるが、暑いのを我慢して走るのとを比べる事で判断している。あせらず余裕を持って安全第一に走りましょう。
(3)新刊の紹介
昨年から執筆をし、2回の撮影を行っていた私の3冊目の本が、来月上旬には書店に並ぶ予定だ。タイトルは「自転車で健康になる」日本経済新聞出版社刊で、1,500円プラス消費税です。
最近自転車に乗る人が急増していて、その主な理由は「健康」だと思う。自転車に乗るとなぜ健康維持に役立つのか、歩きと自転車との違いは何か?メタボ解消に効果的な乗り方とは?この部分についての研究の第一人者である名古屋市立大学の高石准教授に執筆していただき、私は快適で安全な自転車ライフの過ごし方等について執筆しました。(中村博司)
09.5-5-2.jpg本の表紙です。書店で見かけたら手にとって御覧下さい。
posted by bikemuse at 11:51| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2009年05月23日

★2009年5月第4週 

[ 5月24日 堺ステージは雨にもかかわらず、もり上りました。]
(1)博物館便り

ツアー・オブ・ジャパンが先週行われて、私もお手伝いをした。
そのレースでお手伝いするため、パリで古い自転車の研究を続けている小林恵三氏も帰国していた。小林氏は業務の間、わずか30分程だが博物館に来てくれて、クラシック自転車の話を聞く事が出来た。
小林氏の専門はドライジーネからボーンシェーカー(ベロシペード)までである。
小林氏は1869年に作られたベロシペードに注目し、その自転車に付いている銘板を見て驚いた。「ラゴニュー・バレー」という有名なメーカーで作られたものなのだが、実物を見るのは初めてだと小林氏は言った。そしてこれは世界で唯一の「ラゴニュー・バレー」だろうとも言ってくれた。
ベロシペード(速歩器)の語源は、自転車を発明したドライス男爵が、自分の発明した乗り物に「ラウフマシーネ」と名付けた事による。これをフランス語に訳するとベロシペードになるのです。ただこれではドライジーネとボーンシェーカーは同じベロシペードになるので、当館ではこの名称を使っていません。

09.5-4.jpg世界で唯一確認されているラゴニュー・バレー社製のベロシペードの前で小林氏と。





(2)通勤サイクリング
5月17日のツアー・オブ・ジャパンはレース開始後から雨天になったが、大成功といった印象を持っている。昨年までの泉北ニュータウンの12.8kmの周回コースでは、選手は1周回るのに15分近く必要で、観客はその間待ち続ける忍耐が必要だ。中には待ちくたびれて帰ったという話を聞いた。
距離を短くすれば退屈する間もなく、レースの迫力を楽しめる。限られた場所に人が集まることで、熱気ムンムンにもなる。そして堺市は百舌鳥古墳群を世界遺産に申請中であり、自転車レースを地域の発展に役立てるねらいもあってのコース変更であった。
先週にも紹介した通り、アトラクションによってレースのみならず、子供達が楽しめる仕掛けにも有効だった。風船のおもちゃテントはとても盛り上がっていたとも聞いた。
雨で観客は足止めをくい、大型モニターを見ながら応援する人が、買い物をしてくれたおかげで、販促テントの売上げが好調になる理由にもなった。
来年に向けての課題は、コースをもう少し長い周回コースにすることだ。コースレイアウトの変更で、選手と観客がもっと楽しめるコースを提案出来ないものかと思案中である。(中村博司)
09.5-4-1.jpg選手はスタート前にステージでサインボードにサインをする。競技役員として私はその管理を担当した。
紹介を受けるシマノチームの後方からステージに詰めかけた観客にカメラを向けました。
posted by bikemuse at 09:44| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2009年05月16日

★2009年5月第3週

[ 5月17日 5月17日はツアー・オブ・ジャパン。当館も無料見学できます。]
(1)博物館便り
先週は第4回目の「自転車研究会」に出席した。
今回のテーマは「市民に愛される自転車の活用策」である。ゲストは自転車雑誌「BICYCLE CLUB」副編集長の山口博久氏で「スポーツ自転車の楽しみのツボ」と題した発表があり、2人目のゲストはボサノバシンガーでフリーマガジン「ふたつの輪」編集長の小泉ニロさんだった。山口氏は30歳台、小泉さんは20歳台で、自転車の魅力について若い感性で熱く語ってもらった。
ただ速く走る事を楽しむレーサー以外の、楽しく自転車を楽しむ人達への配慮が必要なことを訴えた。特に小泉さんは女性の立場からの視点で、スポーツバイクの底上げをするため @自転車の外観をかわいくする A女性が着たくなるおしゃれな自転車用ファッションの充実 Bいいものを大切にする精神からマナー向上まで結びつけるなどを提案した。とても共感を得る内容だった。また自転車の世界に身を置く人達中心に、マナー向上や駐輪場不足を解消しようと同じように考え努力しているのに、目に見える成果が上がっていないこと、販売店で自転車を楽しむソフトの提供をきちんとする所が少ないなどの課題に鋭い指摘もあった。
09.5-3-1.jpg
研究会で発表の後の質問を聞く小泉ニロさん。




(2)通勤サイクリング
いよいよ17日(日)からツアー・オブ・ジャパンが始まる。当館のある大仙公園の周りを38周回で行われる堺ステージからスタートする。一周はわずか2.7kmしかないので、3〜4分に1回は大集団が通過することになり、応援しがいがある。しかも道幅は片側1車線しかない。昨年までの泉北のコースは片側2車線あり、選手を離れた所から応援することになっていた。
今回は選手を真近で見られる上、直角コーナーが4ヶ所あり、選手がコーナー直前にスピードを落とすブレーキ操作により、タイヤがこげる臭いやブレーキの音がレースの迫力を増すに違いない。さらに大仙公園内には特設のイベントゾーンが設けられ、地元の特産品である刃物や線香の出展の他に一輪車やブラスバンドのアトラクション、変り種自転車、マスコット人形など、自転車レース以外の楽しみも用意される予定だ。周辺は通行止めになり、駐車場もレースの関係車両に占有されるので、自転車かJR百舌鳥駅を利用して早めに来て、当館へも来て下さい。17日は無料入館にします。(中村博司)
09.5-3.jpgツアー・オブ・ジャパン堺ステージのコース図です。



posted by bikemuse at 11:14| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2009年05月09日

★2009年5月第2週

[ 5月10日 忌野清志郎さんが亡くなりました。とても残念です。]
(1)博物館便り
5月11日(月)から3週間、伊勢丹新宿本店で「人と自然が響き合うくらし」というテーマでショーウィンドウをディスプレイする予定で、当館の自転車を借用したいという打診があったのは2月の事だった。
モチーフは自転車だが、自転車の販売促進ではないとの事であり、自転車の魅力を発信するのに役立つのであれば協力しても良いと考えた。ただショーウィンドウの中は太陽光が射し込み、照明も入って、内部の気温は45度まで上昇するとの事だった。クラシック自転車は無理なので、展示担当者にも当館に来てもらって打合せ、昭和30年代位に作られたウェルビー号運搬用自転車と、輸出用に作られたポーターシルクという折畳車を貸出すことにした。
展示のコンセプトと、なぜこの展示車なのかという整合性は、私には理解できない面はある。しかしこうした博物館学芸員や自転車乗りとしての私の感覚とは異なる感性で、自転車がどう展示され、どんなメッセージを発信するディスプレイになるのか期待しています。私も展示期間中に上京し、見学したいと思っています。

09.5-2.jpg今週の展示車は「堺のあゆみ」コーナーに展示されている献上車です。昭和11年に堺市より当時の皇太子殿下(今上天皇)に献上された子供用自転車の予備車です。元は堺市長室に飾られていました。車体には鳳皇が描かれ、タイヤには桜のデザインがあり、とても丁寧に作られたものです。

(2)通勤サイクリング
忌野清志郎さんが亡くなった。私より2歳若いが、同じ団塊の世代としてこの昭和と平成を生きてきた。彼の存在を知ったのは、30年程前に「雨上がりの夜空に」が大ヒットした頃だった。忌野清志郎という名前もインパクトがあったが、ステージ衣装や歌詞にド肝を抜かれた。それ以来とても気になる存在だった。その彼が自転車に乗るようになり、サイクル・スポーツ誌の宮内(当時は編集長)氏が幼なじみである事も知った。宮内氏の紹介で、 シマノ鈴鹿ロードでコンサートをやってくれて、私も初めて生の演奏を聴いた。コンサートはもちろん良かったが、こんなビッグなスターが鈴鹿ロードに来てくれた事が嬉しかった。
その後癌を患い闘病していたので、早い回復を願っていたが、突然の死を伝える新聞記事に驚いた。新聞、TV、インターネットはその死をとても大きな影響として伝えている。一種の社会現象と言えるまで、その生き方を伝えられる芸能人、有名人はまずないと思う。
ある音楽評論家は「彼の音楽は単なるエンターテイメントでなく、自分の意思・生き方の表明だった。清志郎さんは自分の意思に正直に生きた人だと思います。自分が正しいと思ったことをやる。これはおかしいじゃないと言える。破滅的なロックと言うよりは体制の批判者だったんですね」
ここからは私の解釈だが、彼は人を愛し、家族を愛した。その表現がロックという音楽だった。人に優しくなるには、もっと自分を強くすることだと考え、自転車に乗る事に行きついた。
私たちが彼から学ぶべきは、自分が信じる事を貫く生き方をする事であり、批判に耐える強さを持つための努力をすべきであるという事のように思う。
そして自転車である。私は自転車は単なるスポーツでも趣味の道具でもないと思う。私にとって自転車ライフは生き方そのものである。今後もそれを貫くため生きていきたいと思う。合掌。(中村博司)

(3)新刊の紹介
私と丹羽隆志さんの共著で日本経済新聞出版社から4年前に出した「大人のための自転車入門」の中国版が台湾で発行された。残念?ながら日本では発売されていません。
09.5-2-1.jpg


posted by bikemuse at 14:54| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2009年05月02日

★2009年5月第1週

[ 5月3日 インフルエンザA型が大阪で大流行すれば、臨時休館も検討]
(1)博物館便り
メキシコに端を発した新型インフルエンザは、WHOによってフェーズ4からフェーズ5に引上げられた。
これは不特定多数の方に御来館いただく博物館にとっては慎重に、そしてやるべき対策を打たねばならない事である。この感染症に対しては予防が第一である。職員はもちろん、来館者にも手洗いとうがいを実行してもらうため、消毒効果のある手洗用洗剤と紙タオルをトイレの洗面所に配備した。
マスクも備蓄し、職員がいつでも着用できるようにした。ただ職員が全員マスクを着用するのもどうかとも思う。何しろまだこの病原体は、5月1日現在は日本で確認されていないのだ。関西で確認されれば、マスクは常時着用し、当館が感染源にならないようにしたい。さらに感染が進み、南大阪地域で学校が休校になるなどの事態に発展すれば、当館も休館し、来館者と職員の感染を防ぐ処置が必要になる。
こうした事態が起こらない事を願っているが、当館の臨時休館も視野に入れておく事態になってきている。
遠方より御来館を予定されている方は、事前に開館しているか否か、ホームページか電話で確認をお願いします。

09.5-1.jpg当館の展示車を今週から掲示します。当館の受付を入って最初に見る自転車が、この自転車の元祖ドライジーネ(レプリカ)です。1818年にドイツのドライス男爵による発明です。ご覧の通りペダルがないので、地面を蹴って走りました。

(2)通勤サイクリング
天候も恵まれ、快調に走っている。4月は約700km走った。ただ朝は涼しく昼間は暑いので、長袖か半袖かで迷ってしまう季節ではある。
先週前半は気温があまり上がらず、一度収納しかけた春秋用の長袖を復活させるなどした。
今月から5月。食欲をそそる5月の食べ物に柏餅がある。近所の和菓子屋で購入したら、柏餅の由来が書いてあった。「端午の節句に柏餅を贈る風習は古くからあり、新芽が出て初めて古葉が落ちるという柏の習性に、絶えることなく家系が続かんことをという祈りを重ね合わせたものです。」
昔の人は知恵を持って、自然と共生して生きていたわけで、私が先週、毎週日記に同じ事を書いてしまい少々恥かしい気持ちになってしまった。

(3)新刊の紹介
「関東サイクリングロードマップ」が東京地図出版より先月発行されている。価格は1,500円+税金である。
川沿いに作られる事が多いサイクリングロードだが、関東平野に作られたサイクリングロード3,000kmを収録している。
どこにサイクリングロードがあり、それとは別のサイクリングロードを結ぶ事で、170kmものコースを作ったり・・・と夢の広がりがあるマップに仕上がっている。著者は丹羽隆志氏と澤田裕氏で、トラブルに備えてその地域のプロショップも紹介するなど実践的なマップに仕上がっている。(中村博司)

09.5-1-1.jpg関東サイクリングロードマップの表紙

posted by bikemuse at 12:56| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする