2009年06月27日

★2009年6月第4週

[ 6月28日 交通ルールにおいて、日本は孤立する]
(1)博物館便り
先週は今年2月第3週の毎週日記に書いた自転車研究会に出席した。はや5回目となり、今回が最終の研究会となる。
今回のプレゼンテーションの1つは「自転車と観光の連携」を、開TB首都圏交流事業推進室の高知尾昌行氏からあった。発表によれば、毎年首都圏で5億3千万人もの人が観光目的で移動しているが、JTBが関わる比率は少なく、首都圏に住む人との「観光・旅」を主軸にした交流事業を推進して「持続可能な」JTBの事業の柱にするというものだ。昨年12月にスタートした事業の内容は、パナソニックの電動アシスト自転車を観光・環境・健康をキーワードに、保険と点検をパッケージにしてリースするというものだ。点検はパナソニックを扱う自転車販売店に委託している。これなら自転車を導入する初期投資も保守点検という面倒な自転車の安全点検を心配することなく、観光業に自治体や観光関係会社も手軽に導入できるわけだ。誠によく考えられたやり方だと感心した。
もう一つのプレゼンテーションは、研究会の委員でもある津田美知子氏から「自転車レーンの展望」と題した発表があった。
歩道上での歩行者と自転車利用者との事故が急増しているが、国交省のガイドラインでは、交差点では自転車を一度歩道に上げて安全確保できるというものになっている。しかしこれでは歩道上の事故はさらに増加するので、オランダやデンマークで行われている、車道上に自転車通行帯を明記して、青信号でまず自転車を通してから自動車が遅れてスタートするなど配慮が必要というものだった。私も全く同感で、これだけ国際交流が進んだ世の中で、日本だけが特殊な交通ルールを作るのは無理がある。
外国人観光客が日本で安全に自転車観光する。日本人観光客が海外で自転車を使って観光するのは、ますます増加するのは間違いない。
日本だけで許されている歩道通行や、一方通行の逆走は海外では禁止されている。早く国際標準に日本も是正しないと、交通ルールにおいて日本の孤立が深まってしまうのを心配している。
今週の当館の展示車は1884年にイギリスで作られたコベントリーロータリ三輪車である。
大きな車輪で駆動し、手前の小さな2つの車輪で操舵する。自動車の世界では、現在も使われている四輪操舵だが構造は同じで、前輪が左を向けば、後輪は右を向くことで小回りが可能になる。
この三輪車も、片手でハンドルを回輪させ、ラック&ピニオンを使い、前後の車輪が異なる方向を向くように作られている。125年前に製品化されたこのアイデアと仕組みは本当にすごい。
09.6-4.jpg小さな2つの車輪が異なる方向を向く。






09.6-4-1.jpgハンドルの下にラック&ピニオンが装備されている。








(2)通勤サイクリング
最近は研究会の出張等で自転車に乗れない日が増えるうえ、出張に備えて資料をデイバッグに積めて走る日が多い。
体が窮屈で、体も自転車も重く、全く調子が出ない。今日は久しぶりに荷物なしで走った。腰を上げてのダンシングで軽快に坂を上るのは本当に気持ちがいいですね。
荷物を持たず、ロードバイクで快走するのが私の最高の自転車の喜びです。(中村博司) 





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2009年06月20日

★2009年6月第3週 

[ 6月21日 長袖ジャージーを濡らして着用すれば、涼しくて日焼けも防げる]
(1)博物館便り
先週の新聞に「危険自転車 検挙急増」というタイトルで、警察に検挙される自転車が2008年は約1,200件あり、前年より5割増であると伝えていた。主な違反は、信号無視や鳴ってる踏切への立ち入りが増加し、2人乗りは減少傾向にある。
信号無視は3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金の刑罰がある。しかしそれ以上に困るのは、青信号でも安心して交差点に入れないことだ。特にお年寄りなどは、限られた青信号の間に渡りたいと思っても、信号無視の自転車におびやかされるということだ。また多摩川沿いのサイクリング道でも、自転車が関係する事故が増加していると聞く。
こうした状況の中で、当館に関係する困った問題が起きている。
自転車事故の増加で、支払の増加した保険会社が、自転車総合保険から相次いで撤退している。当館も保険会社と連絡を密にして、当館のイベントに参加する人には、自転車保険に入るようお願いしてきたし、私も加入していた。この保険の中身は、自分の負傷に対するものと、相手にケガをさせてしまった時のための賠償責任保険の2種類がある。今後は2つの保険を別々に契約することになるとの事だ。
私の場合は、この保険会社のすすめで、自動車の任意保険に、あらゆる交通事故も対象にするという特約を結んだ。
自転車の事故はもちろん、鉄道駅の階段を踏み外して負傷しても補償の対象になるとのことだ。もちろん、日本サイクリング協会の会員になる、競技連盟に競技者登録することでも保障に入る事になるが、当館のイベント参加者の負担が増えるのは間違いない。困ったことである。
09.6-3-1.jpg09.6-3.jpg








今週の当館の展示車の紹介は、オーディナリー(レプリカ)である。
展示車の中でも目立つ黄色に塗られている。車輪は本物だが、車体はレプリカである。なぜレプリカを置いているのか。当館には視覚障害者も来館する。目に見えないので、クラシック自転車の典型的な形を触れる事で理解するしかない。当館の展示車は手で触れる事を禁じているので、公表していないが、触っていい自転車として展示しているのである。
ランプを車輪の中心にあるハブ軸にぶら下げている珍しいものである。

(2)通勤サイクリング
まだ梅雨明けとは聞かないが、関西地方は日焼けの季節がやってきた。
日焼けの原因が紫外線である事は周知の事だ。今は風通しの良いウィンドブレーカー?を着用して走っている。もっと暑くなれば、私の考えた暑さ対策、日焼防止対策である「長袖ジャージーを濡らして着用する」という時期になる。(中村博司)

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2009年06月13日

★2009年6月第2週 

[ 6月14日 21世紀のサイクリング車とは]
(1)博物館便り
5月10日の毎週日記に書いたが、伊勢丹新宿本店での展示は6月2日に終了し、6月4日に無事2台の自転車が帰ってきた。
まだショウウィンドウの展示風景を紹介していなかったので、掲示したい。
09.6-2-1.jpg09.6-2.jpg






伊勢丹本店の正面入口の向かって右のショーウィンドウに、当館のウェルビー号運搬車と片倉の折畳車が展示された。

09.6-2-2.jpg






今週の当館の展示車
1884年にイギリスで作られたシンガーの身体障害者三輪車。手と足の両方で駆動でき、背中で操舵できる。ミシンを作っているシンガーと同じ会社が作っていると思っていたが、小さな銘版にはCOVENTRYとの文字があり、全く別の会社のものでした。

(2)通勤サイクリング
いよいよ梅雨入りした。通勤サイクリングを楽しんでいる私にとっては、あまり歓迎できない季節ではある。
先日も朝に雨が降っていて、泥除け付自転車で出発。
ウェアはレーサーパンツ、プラスレッグウォーマー、上着はオレンジ色のゴアテックスのレインジャケットを着用した。シューズも泥で汚れるのがわかっているので、使い古したシューズを履いた。いつもよりスピードを遅くし、川沿いの道は歩行者の姿が全く無かったので歩道も走った。
膝から下がびしょ濡れになった。レッグウォーマーは帰る時までに乾かなかったら、着用せずに帰るつもりだった。
雨天の安全性確保を考えると、通常のキャリパーブレーキより、ディスクブレーキが優れている。タイヤも多少広めのタイヤが地面とのスリップに対して、効果があるはず・・・など、いずれは雨天通勤に最適の自転車というものを考えて保有したいと思っている。そしてこの自転車は、日本で自転車を使って重い荷物を積んで旅する時に、最もふさわしい自転車(21世紀の新しいサイクリング車)にもなるのではないか。
泥除け付自転車にディスクブレーキを装着している例は少ないが、これから増えてくるように思う。(中村博司)

posted by bikemuse at 13:01| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2009年06月06日

★2009年6月第1週 

[ 6月7日 レース中継のライブ映像の臨場感は本当にすごい]
(1)博物館便り
6月に入り、いよいよ夏のイベントの準備に忙しい。夏休みには2つのコンクールとコンテストを実施する。
恒例の「夏休みこども絵画コンクール」は今年で18回目となる。昨年は33,000点もの応募があった。
5月下旬に応募要項、参加賞、表彰作品への賞品の検討を行い、ポスターの制作、堺市、堺市教育委員会等への後援の申請も必要だ。
もう1つのコンテストは、昨年始めた「こんな自転車欲しかってん」という子供達の思考リテラシーを伸ばすことを目的に、21世紀の自転車を考えてもらうのだ。
昨年は「幼児2人を安全に乗せられる自転車」をテーマにしたが、今年はパリのヴェリブのようなシステムを堺市が導入を計画していることもあり、「乗りやすい!じょうぶ!盗まれない!みんなで使える自転車」をテーマに実施を計画している。これは堺市、堺市教育委員会の他、近畿経済産業局の後援も申請している。こうした事を通して、主にこの南大阪地域の子供達の意欲、個性を引き出すことで、社会教育機関としての博物館の役割を果たしたいと考えている。
今週の当館の展示車紹介は初期型ハイホィール自転車である。先週5月第4週に紹介した、ボーンシェーカーを使った自転車レースが盛んになり、速く走るためにペダル一回転で距離を増す大きな前輪の自転車が現われる。しかしまだ木製車輪を使っており、鉄の車体と車輪が特徴のオーディナリーへの橋渡し的役割を果たした。
09.6-1-1.jpg初期型ハイホィール自転車。1874年にフランスで作られた。





(2)通勤サイクリング
天候に恵まれて、毎日快調に走っている。しかし最近は雨が少なく、泥除け付自転車に乗っていない事に気付いた。今年の春は、平年よりかなり雨が少ないとのニュースが流れていて、やはりそうだったのかと納得している。しかしツアー・オブ・ジャパンのレース中になぜ雨が降ったのか・・・などと思ってしまう。
ジロ・デ・イタリアはシマノのコンポを装着したラボバンクチームのメンショフ選手がイタリア選手の追撃、攻撃をしのいで優勝した。
私も毎日ケーブルTVのライブ映像を見ていて、少々睡眠不足が続いた。ライブは本当にその時間を選手と共に共有している臨場感がすごい。ローマでのタイムトライアルで、残り900mでのメンショフ選手の転倒には肝をつぶした。
いよいよ来月はツール・ド・フランスだ。別府選手と新城選手は、今中選手以来の日本人選手としての参加が実現するのか・・・本当に楽しみです。
別府選手の自転車も特別展「ロードレーサーの歴史」の1台として展示しています。(中村博司)

09.6-1.jpg別府選手のロードレーサー。ついているフレームプレートは昨年10月12日の「パリ━トゥール」のレースに出場した時のものだ。
posted by bikemuse at 12:19| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする