2009年09月26日

★2009年9月第4週

[ 9月27日 残暑が厳しい9月となった。]
(1)博物館便り

先週は山形からの来客があり、館内を案内し、そのあと仁徳・履中陵を周回するコースを走った。
「山形サイクリングロード促進の会」という団体のメンバー8人である。ただこの団体は自転車好きが集まって、自分達が走るサイクリング道を作りたいという人達ではないのが興味深かった。
自転車好きが走行環境改善を求める以外に、自分たちの子孫の健やかな成長、人間性の回復を目指しての活動というのは一般の人達も自転車の可能性に気付いたのだ。サイクリング道の建設のメドは立っていないが、自転車地図の作成をするとの事だ。
この日の大阪の天気は午前中は快晴で、このまま午後も晴れると暑くなり、東北地方から来た方には耐え難い程気温が上るのではないかと心配したが、幸い雲が厚くなり、陽射しが遮られ、快適に気持ちよく8km程を40分位かけた自転車散歩を楽しんでもらえた。「楽しかった」という声が多く聞かれ、この方々の今後の活動の成果が楽しみである。

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(2)通勤サイクリング
9月上旬はかなり気温も下がり、残暑が少ない9月になるかと思ったが、9月24日は大阪で32度を記録し、厳しい暑さとなった。幸い朝夕は涼しく快適に走った。実は先週はマスターズのロードレースが行われていた。私も一昨年の7位、昨年の4位から今年は3位以上を目指すつもりであったが、エントリーを忘れてしまうという痛恨のミスを犯し参加できなかった。8月にエントリーしていない事には気づいたが締切は終わっていた。残る11月のツール・ド・おきなわに向けてがんばりたいと思う。
(3)新刊の紹介
新刊の紹介と言っても7月28日に発行された本で2ヵ月遅れの紹介である。著者の高千穂氏とは、昨年8月に大阪府岸和田市で行われた日本SF大会での自転車企画「人を風に変える自転車の進化と未来」についてシンポジウムを実施した時、初めてお会いした。
今回の小説を読んで思った事は、1つの物語の中にいろいろな要素が含まれる濃い内容であることだ。
1つは小説としての面白さ。特にわかり易い表現で読者を引き込んでしまう。読むのが止められず、私も午前3時頃までかかって読んでしまった。2つめは、自転車の乗り方についての実践に基づいた内容、特にケイデンスについての考え方は正しいし、参考になる。私もこんな坂の上り方で走っているので共感できた。
3つめは自転車に乗る意味、面白さを実にいきいきと描き出している。著者の体験や取材の努力が感じられ、これから自転車に乗る人を増やす影響力を持つだろう。
私も40年以上スポーツバイクに乗っていますが、本当に面白い小説でした。(中村博司)09.9-4.jpg
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2009年09月19日

★2009年9月第3週 

[ 9月20日 9月9日は重陽の節句]
(1)博物館便り

8月末から9月上旬にかけて博物館学芸員の実習生3人を受入れた。教員の資格を取得するのに「教育実習」が必要なように、博物館学芸員の取得には学芸員養成課程科目の「博物館実習」が必要なのだ。
いつも受入れている大阪の大学生ら2人の男子学生が来たが、今年は東京の大学から女子学生が1人来てくれた。何のためにわざわざ大阪まで来たかと言えば、自転車の商社に就職が決まっているので、自転車の博物館での実習を希望したとの事だ。
東京にも「自転車文化センター」という自転車を展示する施設が北ノ丸公園の科学技術館の中にあるが、博物館登録されておらず、博物館実習の受入施設ではないのだ。
約2週間の期間に、自転車の乗り方教室や健康サイクリングを手伝ってもらう中で、実際の博物館の活動を学んでもらった。また夏休みこども絵画コンクールの約3万3千点の応募作品を整理する手伝いも熱心にやってもらい、当方としても大助かりであった。
先週の毎週日記で、テレビ朝日の「クイズ雑学王」で放映されると書いたが、放映当日になって、私の出演場面が中止になったと担当ディレクターから電話があった。正解者が誰もいない事と、他の話で面白い展開があって、自転車のクイズそのものをとりやめたので私の正解の解説場面がなくなったのです。
その解答になる自転車が、今週紹介する展示車です。1900年にフランスで作られたフランス陸軍向けの折畳車=キャップテン・ジェラールだ。当時は戦車もなく自動車の量産化が進んでおらず、大変高価だったはずで、軍隊を速く移動させる手段として自転車は有効だった。
折畳み自転車なら、道のある所は自転車で走り、山を自転車を背負って越えて進軍するといった事も可能になる。従ってクイズの解答は、軍人ということになります。テレビは収録しても放映されない事が多い。私が取材を受けた中で覚えているだけでも3回目になる。
09.9-3-1.jpg1900年にフランスで作られたキャップテン・ジェラール
09.9-3.jpg博物館実習に来てくれた3人の実習生と共に
(2)通勤サイクリング
先日朝に出発しようとしたら雨が降ってきた。
しばらく雨が降っていないので、公園の樹木や草花には恵みの雨だ。私もロードバイクをやめて泥除け付のサイクリング車=ランドナーに乗って出発だ。空気を久しく入れてなかったのでまず空気の補充。しかし、先週の失敗もあり、空気圧は少し低めにしておく。秋も本格化してきて、少し肌寒いのでオレンジ色のゴアテックスのジャケットを着て走り出した。ジャケットの前から風を入れるようにしたこともあり、走っていてもあまり汗をかかなかった。気温が下がってきているのを体で感じる。
話は全く変わるが、陰暦の9月9日は5節句の一つ重陽の節句である。今の暦で言えば10月中旬位か。
5節句とは1月1日の正月、3月3日の桃の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕と9月9日の重陽の節句だ。陰陽道では奇数を陽として偶数月は陰として数えないようで、9月9日は陽の数の最高位である9が重なるめでたい日となる。
平安貴族は菊の花を浮かべた酒を飲んだそうだ。重陽の節句から・・・今の時期から言えば、10月中旬から温めた酒を飲む習慣は室町時代からあったそうだ。秋冷えにはしっかり着る物を着て走り、夕食時にはビールより日本酒が飲みたい時期が近づいてきた。(中村博司)



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2009年09月11日

★2009年9月第2週 

[ 9月13日 イベントの前にチューブとタイヤの点検をしよう]
(1)博物館便り

先週TV取材が入った。テレビ朝日の「クイズ雑学王」という番組で、生活や暮らしに役立つ様々な知恵をVTRによるクイズ形式で出題する。 当館に取材に来たのは自転車がクイズになったからで、今回の問題は折畳み自転車に関することで、元々どのような職業の人に利用されたかである。
解答と私の説明に興味のある人は9月16日(水)19:00〜20:54に放映予定のテレビ朝日系「クイズ雑学王」をご覧下さい。
今週の展示車の紹介は、1889年にイギリスで作られたラッジ・ロードスターです。
1888年にイギリスのダンロップによって空気入りタイヤが発明されましたが、まだ量産化されていなかったようで、ソリッドのゴムタイヤが装着されています。そのため路面からの振動を吸収するため前フォークにコイルバネを利用したサスペンションを装着しています。
サスペンションの横には足を置く棒がついていますが、後車輪にフリーホィールを装着していないので、下り坂ではこの棒の上に足を置いたのでしょう。

09.9-2-1.jpgラッジロードスター1型

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フロントフォークに取付けたコイルバネを使うサスペンションと足を置くための丸棒

(2)通勤サイクリング
秋の気配が本格化してきた。夏の通勤ジャージーは5セット程度持っているが、春秋用の長袖のものを出す時期が来た。また日没時間も早まるので、リフレクターやランプの再点検もしておこう。
今まで大丈夫だから、と油断は禁物だ。
先日久しぶりにパンクした。タイヤに針やガラスが刺さった跡がなかったので、その2〜3日前に空気が抜けていて、少し高めに空気圧を上げたことが原因のようだ。チューブは5年位交換していなかった。チューブのゴムが劣化していたのがパンクの原因だと思う。
こうしたパンクはイベントの時にしばしば起こる。今日は50〜160km走る。少しでも軽く走りたいから、通常より空気圧を上げて走りたくなるのが人情だ。しかしゴムが劣化していたら確実にパンクが起こる。楽しいイベントで終わらせるために、1〜2週間前に 用心のため傷はもちろん一度空気圧を、タイヤ側面に表示されている適正空気圧まで高めるなど、タイヤとチューブを点検してからイベントに参加しよう。(中村博司)


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2009年09月05日

★2009年9月第1週 

[ 9月6日 セミが教えてくれた地球温暖化の影響]
(1)博物館便り
夏休みが終わり、博物館はいつもの静けさを取り戻している。こども絵画コンクールのために写生に来る子供達の座机には人影がなく、さびしい。
受付期限は9月5日だったので、期日が来た時点で座机は撤去し、もとの展示に戻した。絵画の作品は今月中旬に審査を行い、表彰作品を描いてくれた子供達には10月3日の表彰式に来てもらい・・・と考えていたが、困った問題が起こった。新型インフルエンザが秋から大流行と予想される新聞報道がある。そのピークは9月下旬から10月初め頃との事で、しかも今回のインフルエンザで、子供達は重症化しやすいと言われている。
そうした政府の発表を受けて、10月3日に実施予定だった表彰式は中止することにした。表彰式には120人程の子供達とその保護者の方を含め、300人以上の人が集まるイベントであり、この表彰式がインフルエンザの感染源になる可能性が高いからだ。
今週の展示車の紹介は1897年にオランダで作られた5人乗りのレース車である。1898年にウィーンで行われた世界選手権で3,000mを3分40秒で走り優勝したと伝えられています。
09.9-1-2.jpg

(2)通勤サイクリング
先週の前半は朝夕が本当に涼しく走りやすかった。毎朝のことだが、博物館に向かって走り出す時はお腹を冷やさないよう、2つ折りのタオルをお腹に当てて、さらにウィンド・ブレーカーを着用した。
下り坂を走り終えると、体は多少温まり、しかも日射しも強くなって暑さを感じる程に気温も上がる。そこで信号待ちを利用してウィンド・ブレーカーを脱いで、背中のポケットに押し込むのである。
話は変わるが、ある涼しい朝に犬を連れて散歩に行って、あまりに静かなので驚いた。聞こえてくるのは虫のさえずりばかりである。真夏にはあれほど鳴いていたセミが全く鳴いていないのだ。
あのセミはどこへ行ってしまったのか・・・と思い自宅に戻ると、玄関先に動かないセミが一匹いるではないか。 透明の羽根も多少傷が付き、天寿を全うしたようだ。
昆虫の命は短いが、セミは地中で6年の年月を経て成虫になり、鳴く期間は1週間と言われるが、地球温暖化の影響で、地中にいる期間が4年になっているという話もある。
人類は食物連鎖の中で動物や植物を食料にすることで生きてきた。品種改良の名のもとに動植物を人間の都合の良い形に変えてきた。
太古の昔から人間は生きているだけで、周りに多くの迷惑をかけている。それなしで、私たちは生きていけない。しかし18世紀の産業革命以降、 人間のエネルギー大量消費の生活が地球のあらゆる動植物に、さらに多くの迷惑を与えている。地球温暖化は人間の自業自得ではすまない事態にまで進んでいることをこのセミは考えさせてくれた。(中村博司)
09.9-1.jpg天寿を全うしたと思われるセミ


 


posted by bikemuse at 16:14| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする