(1)博物館便り
2009年が終わろうとしている。あなたにとって2009年は思い出深い年になったでしょうか?
心に残る大きな事もなく、あっという間に過ぎてしまったという方は幸せな年であったという事だと思います。私も幸い大きな不幸にもあうことなく平穏に過ごせたようにも思いますが、その時その時は大変だったようにも思います。
2009年の年始に5つの目標を立てていた。その評価と共に私の今年の10大ニュースを述べてみたい。
@博物館資料の整理とデータの蓄積という目標は、一応完成車という分野では、ほぼ整理は完了した。それぞれの完成車のスペック等は進んでいるが、まだデータ化は出来ていない。部品の整理と共に来年の課題になる。
A博物館の利用者数については9万人を超える計画を立てたが、8.5万人で足踏みになってしまった。
各種イベント(絵画コンクール、こんな自転車欲しかってんコンテスト)は順調に推移したが、肝心の入館者がマイナスになっている。2年前の展示のリニューアル効果が終わり、インフルエンザの休校等で学校団体の利用が減少したのだ。
B自転車活用社会の推進については、ツアー・オブ・ジャパンが当博物館のある大仙公園周回コースに変更になり、市民に楽しんでもらえるレースイベントとして開催され、成功した。また4月には堺市の建設局の中に「自転車のまちづくり推進室」が設けられ、行政の側でも体制が整備されてきた。
私も今月第一週の毎週日記で報告したように、公開講座「堺・南大阪地域学」で講演して、自転車活用社会の実現を訴えた。
C年間8,000kmの走行距離を目標としたが、これはほぼ達成の見込みである。
D今年のレースの目標は、マスターズの連続入賞とツール・ド・おきなわの完走だったが達成できなかった。
マスターズではエントリーを忘れる失敗をし、おきなわは11月の第3週で報告したような理由で完走できずに終わった。
今年の結果は2勝2敗1分けといったところか。
勝敗で判断するのも変だとは思うが、目標を立てて評価し、問題点、課題を明らかにするのが、この目的である。
<今週の展示車>
アメリカ人が最もノスタルジーを感じる自転車がこのクルーザーで、1950年頃作られたものです。
1930年代に作られたエクセルシャーという名前のクルーザーを使って、ゲーリー・フィッシャーが15段変速と強力なブレーキを装備したのが、マウンテンバイクの誕生となったのです。

(2)通勤サイクリング
私の今年の10大ニュースを紹介したい。
@定年退職 :今年3月にシマノを定年退職した。契約社員として仕事は従来通り続けている。
A著作発行 :今年6月に日経新聞出版社より「自転車で健康になる」を共著で出した。
B自転車研究会 :今年2月〜6月まで5回の自転車を活用する研究会に出席した。
Cツアー・オブ・ジャパンへの協力 :泉北のコースから大仙公園に変更するにあたり、周辺の道を走り、歩き、調査して、コースの案を作り検討しUCIの関係者、ツアー・オブ・ジャパンの関係者に説明した。
Dひろば改修 :当館が管理運営する自転車ひろばを平成12年以来、8年ぶりに走路の表面の改修工事をした。
E収蔵庫の整理 :収蔵自転車の整理と調査をしました。
FNHK「おしゃれ工房」出演 :この番組への出演は3回目だが、25分番組2本を収録するのに5日間を要した。
Gフォーラム堺学講演 :「日本の自転車文化首都を目指して」をタイトルに、12月に800人に対し講演した。
H毎週日記5周年 :2004年8月にスタートした毎週日記が休まずに5年続いた。これだけ長くやっていると、Yahooで「毎週日記」と検索するとトップに出てくる。
I立命自転車部60周年 :私が自転車の世界に入るきっかけになった自転車部が、創部60周年を迎えた。式典には私もOB会長として出席した。

以上私の10大ニュースでした。(中村博司)