(1)博物館便り
先週は泉州ミュージアムネットワークの会議に出席した。
近年ミュージアムの設置は鈍化したものの増加しているが、入館者は横ばい状況が続いている。入館者数の増加はどの館にとっても重要な課題である。そのためには情報発信が重要だが、各館とも広告宣伝予算は限られる。当館もこうした予算は持っていないが、費用負担のない取材には最大限の協力をしている。
博物館が共同で入館者促進対策ができないかということで、泉州地域の26館の博物館のネットワークを作り、博物館を紹介するマップを制作したのは1997年のことだった。同時にマップによるスタンプラリーも実施することになり、当館から賞品にマウンテンバイクを提供している。
現在加盟館は48館に増加し、年4回発行の情報誌「Mネットかわら版」は32号にもなっている。また加盟館は和歌山県の和歌山市と海南市の6館も入っていることから「泉州ミュージアムネットワーク」を改称する話も出ており、今後議論を重ねることになった。
確かに地域での連携を強め、共同で課題解決の道を探すことは大事なことではある。しかしチームワークの良さだけでは問題が解決しないのは、スポーツの世界でも同じだ。各個人、各館の魅力を高めることが何よりも重要なことだと考え、さらに努力を重ねたい。
<今週の展示車>
ブエルタ・ア・エスパーニャで2000年、2003年、2004年に優勝したロベルト・エラス選手が使用したレーサーである。
エラス選手が2003年に所属していたUSポスタルチームのバイクである。シマノ・アメリカから入手したのは、車体と車輪だけなので、当時のスペックを調べて完成車にしたものだ。

サドルの下あたりにロベルト・エラスと入っています。
(2)通勤サイクリング
先週の体調不良の時は3日間自転車に乗らずに体力回復に努めた。なんとか体力が戻り、日曜日のマウンテンバイクツーリングの道案内をするため、32km走った。その後は毎日30kmの通勤サイクリングを続けて体調、体力は完全に戻った。
今週は暖かい日が続き、ジャージーも真冬用から薄いものに変更し、ウィンドブレーカーも2枚重ねから1枚にして体温調整している。幸い花粉の飛散はひどくないので、マスクもせずに走っている。これから花粉も本格化するので、その時どのような影響が出るのか不安ではある。しかしやはり春は良いですね。自転車の季節がやってきたと肌で感じ、梅と桜を楽しみたいと思います。(中村博司)
