(1)博物館便り
先週は寂しい出来事があった。私が博物館で事務局長として働くようになって14年が経過するが、私の前任者が亡くなったのである。天寿を全うされたとは言え、当博物館の開館時に職員として仕事された5人の方がこれで全て亡くなったことになる。
思えば製造業であるシマノが畑違いの博物館というサービス業を立ち上げ、社会貢献を目的に活動を開始することは大変な御苦労があったはずだ。その中で私にも協力要請があり、展示やイベントを手伝った。開館時に多くの種がまかれ、私は開館5年目から引継いだ。
私はその種に水を与え、大切に育ててきた。自転車博物館という咲いた花の大きさと美しさは、来館者やイベント参加者に評価してもらえればよい。ただその活動にも歴史がある。この博物館の立ち上げに注がれた先輩方の情熱と努力に改めて感謝してお参りをさせていただいた。
<今週の展示車>
オランダのラボバンクチームが2000年にチームバイクとして使用していたイタリアのコルナゴ社のレーサーである。

(2)通勤サイクリング
先週26日に大阪で木枯し一号が吹いた。
長袖ジャージー、長パンツはもちろん、ウィンドブレーカも着用して走ったが、汗が出るという感覚は無い。初冬が来たと実感する。今年の冬は寒いようだ。
今月初めに予告した通り、ツール・ド・しものせきのお手伝いをしてきた。天気予報は直前まで晴であったが、当日はスタートから雨になり、45kmのミドルコースの先頭を走る役目を果たしてきた。雨具は用意していたし、ヘルメットには以前紹介したシャワーキャップを着用したので寒くはないが、暖かくもない。暖まろうと思って、時速30〜35kmで走った。ペースが速すぎるとクレームもあり、25km/hにペースダウン。途中エイドステーションでは必ず休憩時間をとって、新米のおにぎりやそばをいただいた。約2時間で走り切り、シャワーを浴び終ったあとは、温かいふぐ鍋をいただいた。毎回参加しているが、地元の方の応援、エイドステーションでの心のこもった地元の名物に舌つづみなど、参加する喜びは大きい。
翌日はしまなみ海道を地元のサイクリスト3人と走る予定をしていたので、雨の状況を確認するため電話した。結果は、雨はともかく前線が接近しており、強風が吹く恐れもあり、今回は中止した方が良いとのことだ。楽しみにしていたが、残念なことになった。次回また計画したいと思う。(中村博司)

青い雨具の方が下関市長で右が私です。