(1)博物館便り
先週1月23日(日)に大阪府社会福祉会館で開かれた まちづくり交流イベント2011 「これからの自転車まちづくり」に参加した。
第一部の講習会は自転車政策を研究している古倉宗治氏より「成功するまちづくり〜自転車まちづくりの今・これから」と題して1時間の講演で、日本の自転車政策研究の第一人者らしく、日本で自転車政策が進まない理由から、環境保全、生活習慣病の予防効果といった自転車のメリットをしっかり確認し、自転車を活用する走行空間の確保を施策としているニューヨーク、パリ、ロンドンの事例紹介を行った。次に自転車の事故の70%が交差点で発生しており、その原因をデータを使い説明があった。また駐輪場の実収容率の低下が見られ、駅前駐輪場の需要と供給のコントロールといった考え方を示された。また企業に自転車通勤を奨励するメリットを経済、環境、健康、時間の点から指摘する等、さすがに内容の濃い発表となった。
第二部は、自転車のまちづくりに取組む6つの団体から活動報告とパネルディスカッションである。
私達の堺の活動報告は、自転車地図を作るリーダーにお願いした。堺市から3人、事務局1人、市民の方5人と合計9人が参加した。この交流会全体で50〜60人位の人が集まり、会場は熱気につつまれた。
5時半から8時まで、近くの居酒屋で懇親会が持たれ、約半数の方が参加したようだ。ビールを片手に自転車の夢を語り合って、私も元気をもらいました。

左折専用車線のある道を直進したい自転車は、どの車線を走るか議論になった。私は左折車線が始まる所で右手を出して車に直進車線を走る合図をしてから入ります。
<今週の展示車>
1993年にノルウェーのオスロで開かれて世界選手権プロ・ロードレースで優勝した、ランス・アームストロングが使用したものだ。豪雨の中で行われ、転倒者が続出した。このレーサーもバーテープやペダルに生々しい傷跡がついている。

(2)通勤サイクリング
大寒という冬の間で最も寒さが厳しい時を過ぎたが、寒さは相変わらずだ。日照時間は確実に伸び、日没時間が遅くなったのはうれしい。春が近いという事を知らせてくれている。
東京の日の出時刻から言えば、冬至の頃は午前6時47分頃だが、小寒の頃は6時51分と一番遅くなって、日の出が早くなってくる。
博物館に隣接する大仙公園の桜のつぼみはまだ固い。でも開花の準備をしているのを見ると、春が近いことを実感する。また27日(木)の早朝、泉北ニュータウンに雪が舞った。粉雪ではなく牡丹雪だ。牡丹雪は雪の結晶が多数付着し合う大きい雪だ。つまり気温が低いと粉雪になり、半分融けた状態の雪で、冬の初めか終りに多く見られる。冬の終りをこの牡丹雪で感じました。(中村博司)