2011年03月26日

★2011年3月第4週 

[ 3月27日 自転車利用者が急増。しかし素直に喜べない現実も。]
(1)博物館便り
先週NPO自転車活用推進研究会からメールが入った。杉並区に研究会の事務所があるが、前の道を通る自転車が急増しているというものだった。
帰宅難民、計画停電による不便な通勤手段に対応しての急増に間違いない。しかし素直に喜べない問題が起きている。
昨年秋のデータでは車道通行の自転車が半数を越えていたが、通行自転車が昨年秋に比べ約3倍に増えることにより車道通行の自転車の比率が3割台になってしまうという現実がある。しかもスピードを落とさずに歩道を走る暴走自転車が急増しているそうだ。ルールを知り、安全に走るツーキニスト以外の自転車利用者に対して啓発活動に力を入れる必要がある。
3月19日(土)に毎月行っている自転車デーの活動を堺市内のショッピングセンターで行ったので、私も手伝ってきた。活動の内容は自転車に関する交通ルールをクイズのシートに解答してもらい、市民の会のメンバーが正しいかチェックして、誤りがあれば説明する。記念品として反射板のついたキーホルダーのようなものを渡す。また11時、13時、15時の3回で総合学習プログラムのスタッフによる自転車講座も行った。このショッピングセンターの活動に立ち寄って下さった市民の方は500人程度になる。この日にショッピングセンターに来た人は2〜3万人はいたと思うので、微々たる方に行ったにすぎないが、根気強く継続することが大事だと思う。
11.3-4.jpgショッピングセンターの自転車デー風景
<今週の展示車>
先の北京オリンピックよりBMXが正式種目になったので、購入したものです。
11.3-4-2.jpg
(2)通勤サイクリング
暖かい日と冷え込む日が数日ごとに変わるが、ウィンドブレーカーの枚数を変えて対応している。いわゆる三寒四温という春の季節の特長が現れている。
博物館のある大仙公園の早咲きの桜が美しい。
被災地の桜が咲く頃には明るい希望が芽生えることを切に望む。
相変わらず節電の話で恐縮だが、博物館で節電を実施することを考えている。とりあえず自転車の体験場「自転車ひろば」にある自動販売機は週末のイベントの時しか使わないので、平日はコンセントを抜いても良いかと自販機の設備業者に問合わせている。
電力消費は夏にピークを迎える。その時までにもっともっと節電できることを考え続けたい。もちろん節水も大事です。水を大事にすることと同時に、河の水を浄化し、水道水にするため電力が必要なのです。もちろん西日本と東日本の電力は50ヘルツ、60ヘルツと異なることは知っています。私が節電にこだわるのは、西日本にこれ以上原子力発電所が必要という議論が出ないためです。需要がなければ供給体制は必要ないのです。(中村博司)
11.3-4-1.jpg大仙公園のしだれ桜です。




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2011年03月19日

★2011年3月第3週

[ 3月20日 節電や寄付の他に何が出来るか考えたい]
(1)博物館便り
地震から9日が経過したが、未だ被害の全容は見えず、原子力発電所での危機的状況が続き、約40万人と言われる避難所にいる方々、自宅で多くの人が救援物資等の支援を待っている。多分私も含め日本人の多くは未曽有の被害に対し、自分に出来る支援とは何かと自問する日々を過ごしているのではないか。
そんな中で、泉州地域と和歌山市周辺のミュージアムが結成したミュージアムネットワークの会合が開かれ出席した。
平成20年に作成した、泉州ミュージアム・ネットワークガイドのパンフレットだが、スタンプラリーについて21年3月、22年3月、23年3月の3回分の〆切を終了して、新しい加盟館も含めて発行したいとの議題に関しては結論が出なかった。
100万円以上の費用がかかり、大災害の直後で寄付を要請しても受けられる見込みが立たない事、また加盟館の気持ちとしても出せるお金があれば被災地復興等に使ってほしいという気持ちが強いためだ。
別の議題として、このネットワークとして統一したテーマで展示やイベントを開催すれば、マスコミ等が取り上げやすいので、アイデアがあればという話が出た。
私は「エコライフをテーマにしてはどうか」と提案した。大震災のあとに思うことは、便利で快適な生活を求めることにより、電気、ガス、水道といったエネルギー、資源を大量消費するライフスタイルが定着した。しかしそれがいかに危ういものであるかを実感する。電気、ガス、水道、電話も無い時代に私たちの先祖は1万年も前から日本列島で暮らしていた。
資源、エネルギーを大事に使い持続可能な生活を維持するいわば究極のエコライフで暮らしていた。
ネットワーク加盟館には弥生文化博物館がある。弥生人のエコライフを紹介し、現在にも役立つ先人の知恵を役立て、当館は自転車ライフを提案するというアイデアである。何人かの賛同する意見もあり、次回の会議で採択されるか決まるだろう。
<今週の展示車>
ウィーン少年合唱団創立500周年記念の少年向自転車です。
サドル位置を上げると後方へも移動するよう、シートチューブの角度をねかしてあります。
11.3-3.jpg
(2)通勤サイクリング
また冬の寒さが戻ってきた。堺にも雪が舞った。被災地で暮らす方々のご苦労を思うと胸が痛む。
寒さ対策としてシューズカバー、フリースのマスク、厚手の手袋等洗濯したものを再び取り出して使用している。凍える北風の中を元気に走っている。
日本の気候はなかなか厳しいものがある。1万年以上前からこの地に住み着いた私たちの先祖は地震、噴火、台風等絶え間ない大自然の猛威の中で自然を神として崇め、祈りを奉げて生きてきた。こうした気候、風土の中で日本独自の文化が生まれ、自然と共に生きてきたはずだ。過酷な自然が人を日本人として育て鍛えてきた。その中で知恵と努力を重ねて生き残ったのが私たちの先祖である。今回の困難も知恵と努力で克服できるはずだ。なぜなら私たちは日本人だからである。節電や寄付の他に私も何が出来るか考えたい。
話は変わるが、先週は大仙公園周辺施設連絡会も開かれ、女性スタッフに出席してもらった。
大仙公園周辺の文化施設(博物館、図書館等)が集まり、情報交換をしている。先週から気になっている堺市民が大仙公園へ避難に来られた時の対応をどうするか、参加館に聞いてみたが、「被災者受入れマニュアル」といったものを用意している館はなかった。幸い堺市で危機管理を担当した事のある方が、次回の5月の会合までにマニュアルのたたき台を作っていただけることになった。また各館が保有する災害時に役立つ道具や資材があれば、情報共有しようという事になった。(中村博司)
(3)新刊の紹介
砂田弓弦氏監修の自転車ロードレースマガジン「チクリッシモNo22」が八重洲出版より発行された。2011年のプロチームガイドと選手名鑑が付いています。価格は1,680円です。
砂田氏のブログによれば、レース中も選手が日本の災害を心配して、砂田氏に声をかけてくれるそうです。
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2011年03月12日

★2011年3月第2週

[ 3月13日 平成23年東北地方太平洋沖地震]
(1)博物館便り
三陸沖を震源とする大震災で東日本を中心に大災害をもたらしている。被害の詳細については不明だし、余震による新たな被害が予想されるので、気が抜けない状況だ。
大きな被害が出たと報道されている大船渡市に約30年前に販売店対象の講習を行うため訪ねたことがある。のどかな港町だった記憶しかないが、被災された方々に心よりお見舞い申上げます。
東京でも様々な影響を受けJRも「ゆりかもめ」等、私鉄等も止まった。実は私は一週間前に東京の博物館を訪問していた。被害の出た九段会館の近くにある科学技術館で、先週報告した「長寿命設計による折畳み自転車」を見学し、お台場にある日本科学未来館には「ゆりかもめ」に乗って訪問した。当館で科学の原理を自転車の仕組みを使って解説する展示を考える調査のためだ。
科学未来館では先端科学をきちんと解説するよりも、子供達に「科学は面白い」と思わせる見せ方を重視した展示やデモンストレーションを行っていた。ホンダが開発した世界初の本格的な二足歩行ロボット「アシモ」のショーを見学したが、サッカーボールを蹴る動作など、子供達の歓声が上っていた。こうした展示は当館の今後の展示の課題です。
11.3-2.jpgサッカーボールを蹴るアシモ
<今週の展示車>
フランスの有名なハンドメイドのツーリング車「ルネルス」のスポルティーフです。1970年代初めにシマノの3代目の社長である島野敬三氏がオーダーし作ったものです。
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(2)通勤サイクリング
地震で首都圏の交通はストップし、タクシー乗り場に長い行列が出来ている様子が報道されていた。
東京には私のおじさんがいる。電話で安否を確認出来て一安心だが、外出先から自宅に戻るのに大渋滞に巻き込まれて大変だったとのことだ。帰宅難民と呼ばれる職場から自宅へ帰り着けない対策として、自転車がもっと見直されて良いと思う。大地震ともなれば自転車なら安全安心とは言い切れないが、ルート変更や渋滞に巻き込まれないなど臨機応変な対応が出来るのが強いところだと再認識した。
当館は大仙公園に隣接しているが、この公園は災害時の避難場所に指定されている。
堺は大阪湾に面しているが、紀伊水道等があり、大津波を直接受ける地理的な位置にはないが、水位が上がれば沿岸部が浸水被害を受ける可能性はある。沿岸部の方が大仙公園に避難して来られたら、トイレを開放したり、夜露をしのいでもらう等考える事が必要になる。
「天災は忘れた頃にやってくる」と子供の頃は聞かされたが、16年前の阪神淡路大震災、今回の大震災の前にも大きな地震や火山の噴火がこれだけの頻度で起こるのが私達の住む日本列島である。日本列島に住む者として運命共同体意識を持って助け合い、普段から備えを怠らず、天災に対応することが求められていると思う。(中村博司)



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2011年03月05日

★2011年3月第1週 

[ 3月6日 啓蟄(けいちつ)]
(1)博物館便り
先週(財)自転車産業振興協会主催の「自転車安全使用の意見交換会」が堺市内の技術研究所で開催されたので出席した。この安全使用というのは交通事故等、外部要因に対してではなく、自転車という道具の製品寿命を含めての安全基準の制定など内部要因に関してである。これは平成21年4月施行の「消費生活用製品安全法」の改正を受けて家電製品等で「長期安全使用製品安全表示制度」が設けられており、自転車産業振興協会でも自転車利用の実態調査を行った。
今回は独自に先導的な取組みを行う「オフィス家具業界」の事例紹介の講演1時間、自転車利用実態調査の報告があったあとに意見交換が行われた。
私も「自転車の交通事故が減らない理由の1つに不良整備車、利用者の意識の低さがあるので、自転車業界は自転車の安全利用の活動を市町村や警察の協力を得て、業界としての責任を果たすべきだ」と発言しました。このあと技術研究所のテストマシーンを見学させてもらいました。
11.3-1-1.jpg三輪自転車の車体の強度、耐久性負荷のテストマシーンです。
重い鉄の重りをかけ、自転車を丈夫にするため、すごいテストをしているのに感心しました。
<今週の展示車>
カナダの「ロッキーマウンテン」という会社のレース用マウンテンバイクです。使っていたのはアリソン・サイダー選手で1994.95.96年の世界選手権のクロスカントリーレースで優勝しています。重さは9.8kgで、さすがに一流レーサーの使う機材は違うと感心しました。
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(2)通勤サイクリング
2月の下旬の暖かさに比べ、3月に入って冬の寒さが戻ってきた。またフリースのマスクを着用し、シューズカバーも復活?
3月6日は啓蟄(けいちつ)である。立春と春分の間にあるこの日は、冬篭りの虫が春暖につられて這い出る頃の意味だ。私は通勤サイクリングをしているため冬篭りはしませんが、冬篭りを決めこんでいたサイクリストも自転車に乗り出すことになるのだろう。
先程の自転車の安全使用ではありませんが、走り出す前に自転車の安全点検をしましょう。
自転車は乗らなくても、経年変化で確実に劣化しています。特にタイヤ等ヒビが入っていないか?空気圧も適正なレベルへ上げて入れ、1〜2日様子を見ましょう。チェンにも油を差して変速がスムーズか確認しましょう。問題を発見したら、メカトラブルで泣く前に専門店で相談することをお勧めします。(中村博司)
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