2011年04月02日

★2011年4月第1週 

[ 4月3日 施(ほどこ)すとは程(ほど)を越すことである。】
(1)博物館便り
4月1日より新会計年度が始まった。この時期に当館の特別展示を入れ替えている。
昨年は「世界の街と自然の中を走る自転車」というテーマで、自転車はそれぞれの国の気候、風土、文化の中で進化し、その時代に必要とされる自転車が誕生してきた。世界を走る12台の自転車を展示し、それぞれの国の気候、風土、文化を想像してくださいというものだった。
今年はシマノ創業90周年にあたり、テーマとして「シマノ90年の歩み」とした。
19世紀に誕生し、地面を蹴って走った自転車はペタルを前輪につけ、速く走るために大きな前輪を採用、次に安全のためチェーンで後輪を駆動する等大発展した。しかし20世紀前半は2度の世界大戦で、技術は兵器の発明、改良に使われ、自転車は人々が入手しやすい価格になったもののレースやツーリング用変速機等の発明、改良もあったが、限られた分野であり、進化は停滞した。しかし20世紀後半になると健康や環境に対する効用が見直され生産数も増加し進化が再び始まった。
ベトナム戦争から撤退したアメリカではマウンテンバイクが誕生した。その当時から自転車の進化を支えていたのはシマノである。シマノ創業以来90年間に自転車の世界に何を生み出し、何を残したか「ものづくり」の視点から振り返ろうというものだ。是非足をお運び下さい。
<今週の展示車>
1983年に日本で最初に発売された新家工業鰍フマウンテンバイク、マディーフォックスです。
11.4-1.jpg
(2)通勤サイクリング
3月は寒い日も多かったが、暖かい日もあり、走行距離は619kmだった。年間8,000km走行には毎月670km程走ることが必要で、今月も50km借り?が出来てしまった。4月は遠出の計画もあり800km位走ることになるだろう。
シマノ90周年の展示は当館の事だが、シマノは90周年の式典を創立記念日に行い、私も出席した。その席で社長は今回の震災に対し1億円と、釣具で扱っている防寒服を3,000万円分寄付する事を決定し、発送準備に入ったことを話された。会長の呼びかけで一分間の黙祷を行った。
当館は昨年10月に紙ヒコーキの組立教室を実施したが、その時協力いただいた会社の人から連絡があった。救援物資を被災地に送り届ける独自ルートがあるので、救援物資の提供を依頼する内容だった。立派な会社の信念を持った方からの依頼であり、私達博物館スタッフも被災者の方々に何かしたいと考えていたので、準備にかかった。
当館の女性スタッフはスーパー等で飲料水や紙類をみんなの寄付で購入してくれた。私は救援物資を被災地に届ける際に仕分け作業が大変だと聞いていたので、卸売団地へ行き、タオルを段ボール1箱、男性用と女性用ソックスとゴム手袋で段ボール1箱、老眼鏡50個をポケットマネーで購入した。購入の理由を卸売団地の方々に話すと協力して下さった。博物館のメンバーが呼びかけて集めてきた救援物資と共に発送した。
救援物資の提供依頼した会社の方からは、一週間後に被災地へ届けたレポートと共に写真も送られてきた。被災地の方々に喜んでいただけたとの事だったが、写真はあまりの被害の大きさに息をのむものだ。「心は被災者と共にある」「被災者に心を寄せる」という言葉が聞かれるが、本当に被災者と同じ心になれるはずはない。出来る事は「程を越える寄付や労力を提供する」ことしかないように思える。「施す」=「程を越す」=「心に痛みを感じる程のことをする」ことだと私は義父から教えられた。
この程度の救援物資を提供することで、私は本当に程を越したのか疑問が残る。これからも私に出来ることとは何かを考えていきたい。
11.4-1-2.jpg 仙台空港の写真だということです。
(3)新刊紹介
八重洲出版から「サイクルパーツ オールカタログ2011」が発売されている。製品紹介と共に「選び方はプロショップに聞け!車種別自転車の楽しみ方」など、これからサイクルスポーツを楽しむための情報がふんだんに紹介されています。税込価格2,100円です。(中村博司)
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posted by bikemuse at 13:43| カテゴリ無し | 更新情報をチェックする
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